HEMSとは?メリット・デメリットと仕組み

投稿日:2024年11月06日

パナソニックのヘムス

現代社会において、エネルギーの効率的な利用は切実な課題です。ここで注目されるのがHEMS(ホームエネルギー管理システム)です。このシステムは、家庭内のエネルギー消費を見える化し、賢く管理するための技術として期待されています。本記事ではHEMSの基本やメリット・デメリット、導入プロセス、将来展望などを解説していきます。


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エネルギー管理システムとは?

エネルギー管理システム(EMS)とは、電力使用量を明確にし、節約とCO2の削減を目指す機器制御、再生可能エネルギー源や蓄電器の操作を可能にするシステムのことです。これには、HEMS(家庭用)、BEMS(商用ビル用)、FEMS(工場用)、CEMS(地域全体用)というように、用途に応じたカテゴリがあります。これらのシステムは、管理する対象こそ異なりますが、電力の需要と供給を監視し調整するという根本的な機能においては同じです。

HEMS

HEMS(Home Energy Management System)は、家庭でのエネルギー利用を監視し、電力消費を最適化することによって、節電とCO2の削減に寄与することができます。具体的には、太陽光発電や燃料電池からの電力を蓄電池に保存し、家電の消費電力をリアルタイムで管理することが可能です。電気自動車のバッテリーをエネルギー源として活用することも考えられています。

BEMS

BEMS(Building Energy Management System)は、ビル全体のエネルギー消費を監視し、空調や照明などを適切に操作することでエネルギーの節約を図る管理システムです。デマンドピークの制御によって、電気料金の基本料金を減らすことも実現できます。

FEMS

FEMS(Factory Energy Management System)は、工場のエネルギーを監視し、配電や空調などの設備の電力消費を見守り、適切な制御を行うことを支援する管理システムです。

CEMS

CEMS(Community Energy Management System)は、地域全体のエネルギーを監視し、太陽光や風力などの発電所からの供給と、地域内の需要を調整する役割を担っている管理システムです。これは、スマートグリッドの中核をなすシステムといえます。

これらの管理システムは、スマートホームやスマートビルディングに組み込まれ、省エネと利便性を高めるために活用されています。通信プロトコルに関しては、欧米ではSEP2.0、日本ではECHONET-Liteといった規格が採用されているのが一般的です。

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HEMSとは?

HEMSは、家庭で使われるエネルギーを賢く、かつ効率的に管理するためのシステムです。また、家電や電気設備と連携し、電気やガスなどの使用量をモニター画面で可視化することができます。さらに、家電機器を自動制御することでエネルギーの無駄遣いを防ぎ、節電の実現が可能です。日本政府は、2030年までにすべての住まいにHEMSを設置することを目指しています。これは、「グリーン政策大綱」に基づくものです。HEMSによる電気の「見える化」は、エネルギーを無駄なく、賢く使うための重要なステップとされています。

HEMSの導入事例として、パナソニックの「AiSEG」という製品があります。これは、家庭内のエネルギー使用状況をモニタリングし、各機器をコントロールして自動制御を行うことで、節電を快適に行うことができるシステムです。例えば、太陽光発電システムと連携して、発電した電力を最も効率的に使用するための制御を行ったり、電力のピークカットによる電気料金の削減に貢献したりすることができます。

HEMSの導入により、家庭では電気料金の削減だけでなくエネルギーの自己供給による自立性の向上や、環境への配慮といったメリットが得られます。また、災害時には蓄電池と連携して非常用電源としての役割を果たすことも可能です。しかし、HEMSの導入には初期投資が必要で、システムの複雑さや保守・管理の手間も考慮する必要があります。それでも、長期的な視点で見れば、エネルギーの効率的な使用と環境保護の観点から大きなメリットをもたらすでしょう。

今後、HEMSはさらに進化し、AIやIoTの技術を活用してより精密なエネルギー管理が可能になることが予測されています。これにより、家庭内のエネルギー使用の最適化はもちろん、スマートシティの構築においても重要な役割を担うことが期待できるでしょう。HEMSは、私たちの生活をより快適で持続可能なものにするための鍵となる技術であり、エネルギーの自己供給と効率的な使用を通じて、環境に優しい未来を実現するためのツールといえます。

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HEMSの基本的な仕組み

HEMSの中核となる仕組みには、いくつかの主要なコンポーネントとプロセスが含まれます。

センサーとスマートメーター

これらのデバイスは、家中に設置されリアルタイムでエネルギーの消費と生産に関するデータを収集します。スマートメーターは、従来のメーターよりも正確に電気の使用量を追跡可能です。

エネルギーコントローラー

エネルギーコントローラーは、HEMSの頭脳です。センサーやスマートメーターによって収集されたデータを処理し、家庭内のエネルギーの流れを把握します。その結果、「どの家電が最も多くのエネルギーを使用しているか」「いつ使用しているか」といった情報を明確にすることが可能です。

ユーザーインターフェース

利用者は、物理的なコントロールパネルやウェブポータル、またはモバイルアプリといったUI(ユーザーインターフェース)を通じてHEMSの情報を取得します。このUIを通じて、利用者は自分のエネルギー消費パターンを可視化しながら使用量の調整が可能です。

自動化と制御

HEMSは、利用者の好みと最適なエネルギー消費戦略に基づいて、接続された家電やシステムの操作を自動化できます。例えば、部屋に人がいないときの消灯や時間帯に基づいたサーモスタットの調整が可能です。

再生可能エネルギー源との統合

多くのHEMSは、太陽光パネルなどの再生可能エネルギー源と統合するように設計されています。生産エネルギーの管理や、使用の最適化など余剰エネルギーを蓄えたり、電力網に売り戻したりすることが可能です。

エネルギー貯蔵システム

一部のHEMSには、ピーク需要時や再生可能エネルギーによる発電量が低いときに使用するために余剰エネルギーを蓄えるバッテリー貯蔵システムが含まれています。このシステムにより、再生可能エネルギー特有の需給バランスの不安定さを緩和できます。

データ分析と報告

HEMSは、エネルギーの使用と生産に関する詳細な報告と分析を提供してくれます。それらをもとに、利用者が自分のエネルギー利用のクセやムダを理解することで、さらなる最適化の機会を検討するのに役立ちます。

リモートアクセスと制御

利用者は、インターネットを通じてHEMSの遠隔操作が可能です。外出中でもエネルギー消費を管理するための調整を行うことができるため、特に家を離れているときのエネルギー消費管理に役立ちます。

デマンド・レスポンス対応

HEMSは、デマンド・レスポンスプログラムに参加できます。これは、ピーク時にエネルギー使用量を削減またはシフトすることで、電力会社からの需給調整要請に応じるものです。特典として、電気料金の割引などが得られる場合があります。

ソフトウェアの更新とメンテナンス

HEMSのソフトウェアは、機能の改善や機能の追加、またはセキュリティの強化のためにアップデートを受けることがあります。システムが効率的に動作するようなメンテナンスも仕組みの一部と考えてよいでしょう。

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HEMSの必要性について:なぜいま重要なのか?

HEMSの必要性は、現代社会におけるエネルギー消費の効率化と環境問題への対応に直結しています。特に、日本ではエネルギー自給率の向上や電気料金の抑制、温室効果ガス削減が国家的な課題となっており、HEMSはこれらの課題に対する有効な解決策の一つです。

エネルギー自給率の向上は、国の安全保障と経済的自立に直結する問題といえます。日本には、もともとエネルギー資源が少なく2011年の東日本大震災後の原発停止によってエネルギー自給率が低下しました。これにより、海外からのエネルギー依存度が高まり、価格変動や供給不安のリスクにさらされることになりました。HEMSは、家庭でのエネルギー消費を最適化し、再生可能エネルギーの利用を促進することで、エネルギー自給率の向上に貢献できます。

また、電気料金の上昇は家計にとって大きな負担の一つです。HEMSを導入することで、家庭内のエネルギー消費をリアルタイムで把握し、無駄な電力使用を削減することが期待できます。さらに、地球温暖化の進行を抑制するためには、CO2排出量の削減が急務です。HEMSは、エネルギー消費の効率化を通じてCO2排出を削済することに寄与し、環境保全にも貢献します。

このように、HEMSは単なる省エネにとどまった対策ではありません。国家的なエネルギー政策と環境政策の実現に向けた重要な役割を果たすシステムとして、その必要性が高まってきているのです。HEMSは、エネルギー自給率の向上や電気料金の抑制、温室効果ガス削減という3つの大きな目標に対して、家庭レベルでの実践可能な解決策を提供し、持続可能な社会の構築に貢献するといえます。


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ZEHとHEMS

ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)とHEMSは、持続可能な住環境を実現するための重要な要素です。ZEHとは、年間のエネルギー収支をゼロに近づける住宅のことを指します。高い断熱性能や省エネ設備を備え、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用して、消費エネルギーを賄う仕組みです。一方、HEMSは家庭内のエネルギー消費を可視化し、効率的なエネルギー利用を促進するシステムのことを指します。HEMSを導入する際には、ZEHと組み合わせることで相乗効果が期待できるでしょう。

逆にいえば、ZEHの実現にHEMSは不可欠ともいえます。HEMSは、上述しているようにエネルギー消費の「見える化」により、家庭内での無駄なエネルギー使用を削減し、エネルギー効率の良い生活をサポートする仕組みです。例えば、エアコンや照明、給湯器などの家電製品をHEMSで管理することで、必要時に必要なだけのエネルギーを使用し、無駄遣いを防ぐことができます。

事例の一つとして、パナソニックのスマートHEMSは家庭内のエネルギー使用状況をリアルタイムでモニタリングすることが可能です。エネルギーの使用を最適化することで、ZEHの目標達成に貢献しています。このシステムは、太陽光発電の発電量や家電製品の消費電力を把握し、エネルギーの供給と需要を調整することが可能です。例えば、発電量が多い日中は「エネルギーを蓄電池に貯める」「家電の使用を促進する」などの工夫で夜間の電力使用を抑えることができます。

また、HEMSは、エネルギーのピークシフトにも役立ちます。電力需要がピークに達する時間帯を避けて、家電製品の使用を調整することで、電力供給の安定化に貢献できるのです。多くの住宅でHEMSが導入されれば、電力会社の負荷は軽減され電力コストの削減につなげることもできます。さらに、HEMSはエネルギーの自己消費率を高めることで、エネルギーの自給自足を促進することも可能です。自宅で生成した電力を最大限活用することで、外部からの電力購入を減らし、エネルギーコストを削減することができます。

このように、ZEHとHEMSは相互に補完し合いながら、省エネルギーで快適な住環境を提供し、持続可能な社会の実現に貢献します。今後も技術の進化とともに、これらのシステムはさらに洗練され、より多くの家庭での導入が進むことでしょう。

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HEMSのメリット

HEMSのメリット

「見える化」による節電促進

HEMSを導入すると、家庭内で稼働する電気機器の電力消費量をモニターで詳しく確認することができるようになります。これにより、消費電力量が高い部屋や時間帯を特定し、具体的な節電対策を立てることが可能です。また、家族全員がエネルギー消費に対する意識を持ち、協力して節電に取り組むことも期待できます。

ガスや水道の使用量も確認できます。太陽光発電システムの発電量、家全体と回路ごとの電気使用量蓄電池に蓄えられている電力、ガス・水道の使用料を見ることもできます。
その他にも、電気使用量が多い電化製品や部屋がひと目で把握でき、節電への取り組みが容易になります。

更に家の中からだけではなくパソコンやAndroidやiPhoneなどのスマートフォンからも見ることができます。

個人的には「スマホで家の発電量を見る必要があるのか?」と思いますが、今後の技術の発展であらゆる電気機器がスマホから操作できるようになったり、自動制御設定ができるようになったり、その他のアプリと連系できるようになったりと、きっと役に立つデバイスとなることでしょう。

制御機能

ヘムス(HEMS)にてエアコンをエコモード設定にすると運転開始後30分で省エネ温度設定に自動変更してくれます。ヘムス(HEMS)からエアコンのオンオフ操作は今のところ不可です…。

AndroidやiPhoneにてリモコン設定をすることで、住まいのどこからでもエアコンの操作が可能です。
例えば、1階から2階のエアコンをoffにすることができます。
つい先日まで、法的な問題でon操作はNGでした。リモコン以外からのon操作は50年前に作られた「電気用品安全法」で違法らしいです。
まさか、将来携帯電話が開発されてエアコンを操作することになるなんて誰も予想できなかったんでしょうね。
今年の5月の法改正により、on操作が許可されました。

エコキュート設置によりオール電化を導入されているご住宅であれば、天気予報や過去の電気使用状況を計算して、太陽光発電の余剰電力でエコキュートを自動沸き増しすることができます。

IHクッキングヒーターにおいても、自動制御設定にて、家全体の電気使用量が多く、電力が足りないと判断するとIHクッキングヒーターの火力を自動でセーブします。

男性目線から考えると「そんな機能使うのか?」と思ってしまいますが、家や家計を管理する主婦にとっては、便利な機能だと思います。

実際の活用の仕方としては、例えば夏場の電気使用量が極端に多い場合、子供が帰宅した直後に冷蔵庫が頻繁に開閉されていたり、一度にテレビやゲームやパソコンを起動したり、具体的な要因を把握することができます。

前もって最大使用電力を設定することで、設定値に達したら自動的にエアコンの温度設定を変えたり、優先順位が低い機器の電源をoffにすることができます。

ということで、HEMSを導入することで電気使用量の把握と、統括制御ができます。

電化製品の自動制御

高機能なHEMSでは、電化製品や機器の自動制御が可能です。例えば、電気料金が時間帯によって変わるプランを利用している場合、料金が安い時間帯に電力消費量の多い機器を稼働させることで、電気料金の節約に役立ちます。また、蓄電システムや充電式バッテリーと組み合わせることで、ピーク時の電力消費を抑えることも可能です。

外出先からの機器操作

HEMSは、オンラインでエネルギーを一元管理できるため、外出先からでも家の機器の運転を制御できます。スマートフォンなどの端末を使って、どこにいても機器のON/OFF操作が可能です。これにより、帰宅時間に合わせた給湯の開始やエアコンの事前運転など、効率的かつ便利な使い方が実現します。

これらのメリットは、エネルギーの節約だけでなく、コスト削減にも大きく寄与します。家庭内のエネルギー消費を詳細に把握し、無駄な電力使用を削減することで、電気料金の節約につながるでしょう。また、HEMSの導入は政府による省エネ住宅の普及政策とも連動しているため、将来的にはすべての世帯に導入されることが期待されています。


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HEMSのデメリット

HEMSのデメリット

HEMSの主なデメリットとしては、以下の5つが挙げられます。

初期投資の高さ

HEMSを導入するには、センサーや制御機器、中央管理装置などのハードウェアの購入と設置工事が必要で、これらにかかる初期投資が高額になることがあります。

システムの複雑性

HEMSは、多くの機器との連携が必要なため、システム全体の設定や管理が複雑になることがあります。特に、技術面で不慣れな利用者にとっては操作が難しい場合もあるでしょう。

保守・管理の手間

HEMSの機器やシステムは、定期的にメンテナンスが必要で故障時の修理や更新に手間とコストがかかります。

技術の進化による陳腐化

技術の進歩は速く、新しい機能やより効率的なシステムが次々と登場するため、導入したHEMSがすぐに古くなってしまう可能性があります。

エネルギー節約への過度な依存

HEMSに頼りすぎてしまい、節電行動や省エネ意識が低下する可能性があることもデメリットの一つです。管理システムによる自動制御に安心してしまい、主体的な節電努力がおろそかになることも考えられます。

HEMSの導入を検討する際には、これらのデメリットを十分に理解したうえで長期的な視点でコストとメリットを比較検討することが重要です。

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HEMSの導入プロセス

HEMS導入のポイントとしては、「エネルギーの見える化」と「エネルギーの一元管理」が挙げられます。これらの効果により、無駄な電力使用を削減し、より快適な住環境の実現が可能です。ここでは、HEMSの基本的な導入プロセスについて解説します。

分電盤への電力測定ユニットの設置

HEMSを導入する最初のステップは、家庭の分電盤への電力測定ユニットの設置です。これにより、家庭内の電力消費を正確に把握することができます。一部のシステムでは、コンセントに直接ユニットを設置するタイプもあります。

電気機器のネットワーク接続

次に、電力測定ユニットに接続された電気機器を無線ネットワークで連携させます。これにより、各機器の使用状況をリアルタイムでモニタリングできるようになります。

エネルギー使用状況のモニタリング

タブレット端末やPCを使用して、家庭内のエネルギー使用状況をチェックします。なかには、室温や湿度、エアコンの運転時間などをグラフで確認できるシステムもあります。

エネルギーの管理

最後に、収集されたデータをもとに消費者が自らエネルギーを管理します。アプリケーションを通じて、エネルギー使用状況を確認しながら、電気機器を遠隔操作することが可能です。

以上が基本的な導入プロセスです。ただし、注意点もあります。HEMSに対応している電気機器は、まだ少なく「ECHONET Lite」という規格に対応している機器でなければ接続できません。また、導入にかかるコストと節約できるエネルギー費用を比較すると、大きなコストメリットは見込めない場合もあります。


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HEMSの主な国内メーカー

日本国内では、複数のメーカーがそれぞれに独自のHEMSを提供しているのが現状です。ここでは、そのなかでもECHONET Liteに対応している主要な事例と各社の製品やサービスの特徴を紹介します。

パナソニックのヘムス

パナソニックのヘムス


 補助金を受領するための必須条件は? 
セット購入しないと補助金対象外になります。絶対に必要な商品が以下のアイセグ本体と、エネルギー計測ユニットの2つの商品。
※アイセグ本体とエネルギー計測ユニットはバラバラでも購入可能ですが、2つセットで購入しないと補助金の対象外となりますので、くれぐれもご注意下さい。

パナソニックのヘムス

 

上記のアイセグセットを設置することで、分電盤の一次側(家全体の電力消費量)の計測と小ブレーカーごとの消費電力の測定を合計8箇所行うことが可能です。

更に、多数の消費電力をご希望の場合は追加で分岐増設10回路20回路、30回路を選んで追加購入することができます。
個人的には、そんなに必要?と思ってしまいますが、回路数を増やすことで、たくさんの子ブレーカーに接続でき、こまかく室内の消費電力を計測できます。

 パナソニックヘムスの特徴 
・インターネット回線の接続は不要。
・モニタリングは、以下4種類より選択。
 ①ヘムス(HEMS)用モニター
 ②ビエラ(対象型のみ)
 ③パソコン
 ④スマートフォン
・パソコンやスマートフォンにてモニタリングする場合、市販の無線ルーターが必要となります。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・パナソニック問い合わせ先:0120-081-701

 TV閲覧やインターネットもできる! 
純正より価格も安く、取替も簡単で、TVやインターネットもできます。パナソニックのヘムスが最も人気が高く売れ筋です。特にヘムスモニターを、ビエラ(タブレット型)に変更した設置パターンが好評です。ビエラにはブラウザ機能やワンセグ機能があり更に防水仕様なのでお風呂場で使用することもできます。
通常のヘムスモニターで、太陽光の情報だけをモニタリングするより多様性があり設置価値が高いので、おすすめです。

東芝のヘムス

東芝のヘムス

 東芝のヘムスはネット環境が必須 
上記図の真ん中にある「ITアクセスポイント」という装置が各データをブルートゥースにて受信し、有線でルーターと接続します。
ルーターから、パソコンやレグザ(ネット機能がある型)に無線接続しモニタリングします。

 東芝ヘムスの特徴 
・必要環境として、インターネットの常時接続必須。
・更に「フェミニティ」という東芝が運営するサイト登録が必須。
※登録しないと、発電量や消費電力のモニタリング不可。
・初期費用1500円、月額500円の有料会員制。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・東芝問い合わせ先:0120-585-090

 まさかの月額500円!? 
計測するのに月額500円です。東芝の場合インターネットの常時接続と有料サイトの会員登録が必須となります。

今までのお客様の傾向としましては、設置して2ヶ月程度は日々の発電状況や週の発電状況を集計されますが、長期的に計測されるお客様は非常に稀です。
正直、月額費用を支払ってモニタリングするのは、地味にストレスなので個人的にはおすすめしません。

他社の場合、無料でできることなので、そのうち無料で使用できるように改変されるかもしれませんね。そうしないと誰も使用しないかもしれません。

ソーラーフロンティアのヘムス

ソーラーフロンティアのヘムス

 ソーラーフロンティアのヘムスの特徴 
・インターネットへの接続は不要。
・無線ルーターを接続すればソコンでのモニタリング可能。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・ソーラーフロンティア問い合わせ先:0570-550-190

 簡易的だが、機能不足?? 
細かい計測ができません。ソーラーフロンティアのヘムス(HEMS)は簡易的で操作性が非常に高く使い勝手は非常に良いです。
しかしながら、測定項目が少なく「総発電量」「総使用量」「売電価格」「買電価格」の4種類のみで、各部屋の電力使用量などは計測不可です。

各部屋の電力量を計測できるメーカーもございますが、小ブレーカー毎の使用電力量を計測するだけなので、ブレーカーに何の家電がつながっているか把握しておく必要があります。
節電に対する意識がかなり高い人じゃないとあまり意味がない機能ですね。個人的には、発電量と前消費量と売電価格、買電価格が把握できれば十分だと思います。

シャープのヘムス

シャープのヘムス

シャープのヘムス

 さすがシャープ!簡単で非常に便利 
シャープは、上の写真のように電力量の計測センサーはコンセントの内部に内蔵しています。
コンセントと接続する機器の間に「センサー付きコンセント」を噛ますことで、該当機器の使用電力が計測できます。
この手法はあまりにも簡易的なので、手抜きな仕組み?と思われがちですが、非常に利便性が高く実生活にマッチしています。

通常は小ブレーカーの2次側にセンサーを接続するので、該当ブレーカーの消費電力を計測することになりますが、どのコンセントがどのブレーカーにつながっているのか把握することも大変ですし、ブレーカーの全容量を把握しても、どの機器がどのくらいの電力を使用しているのか特定できないので、実質的に役に立つ機能とは言い難いです。

その点、さすがはシャープ!
コンセント毎に使用電力が計測できるので、どの機器がどのくらい電力を使用しているのか一目瞭然です。

シャープのヘムス(HEMS)セットをご用命いただきましたらセンサー内蔵のコンセントと、中継器、モニターが一式セットとなります。
この他に、お客様にご準備いただく無線ルーターが必須となります。

残念ながら、平成26年度の補助金制度からシャープは除外されました。

 シャープヘムスの特徴 
・インターネットへの接続は不要。
・お客様による無線ルーターの準備が必須。
・テレビやパソコンでのモニタリングは不可。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・シャープ問い合わせ先:0570-550-190

 設置が簡単で実用性はナンバーワン! 
細かい配線が不要で手軽さが売りですね。シャープのヘムスは、テーブルタップにセンサーが内蔵されているので、設置作業が非常に簡単で、設置場所の変更も簡単にできます。
他社のようにブレーカーの消費電力ではなく、該当のコンセントに接続した家電機器の消費電力を計測できるので、非常に実用的です。

デメリットは、インターネットを介してのモニタリングが不可
なので、外出先からのモニタリングはできません。
個人的にはには、スマホやパソコンで消費電力や発電電力を計測する意味があるのか疑問ですが。。。

三菱のヘムス

三菱のヘムス

 三菱のヘムスの魅力 
三菱のヘムス(HEMS)セットを購入すると「モニター、送受信機センサー」が一式ついてきます。
センサーは分電盤の1次側用と、小ブレーカー用を5個が付属され、更に計測箇所を増設したい場合はオプションで2個追加できます。
太陽光発電システムの発電電力を計測する際は、三菱製の太陽光発電システムを設置の場合、パワーコンディショナからデータが送信されます。
他社製の太陽光発電システムを設置の場合、別途計測センサーが必要となります。

 三菱ヘムスの特徴 
・インターネットへの接続は不要。
・パソコンや携帯でのモニタリングは不可。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・三菱の問い合わせ先:03-3847-4143

特に粒立てて解説することがないです。センサーの数を増設する場合も「プラス2個」と数が少ないし、インターネットを介してのモニタリングも不可です。
個人的には三菱の太陽光発電システムの設置の場合、ネットでのモニタリングを希望の場合はパナソニックのアイセグか。ネットでのモニタリングが不要で簡易的な仕様が希望ならシャープがおすすめです。
特にこだわりがない場合は、純正の三菱のエコガイドTABが良いかと思います。

京セラのヘムス

京セラのヘムス

 ブレーカー、コンセントの両方OK 
京セラのハウスマイルナビ(ヘムス)は、インターネット環境がなくてもモニタリング可能です。
京セラのヘムスセットは、本体とセンサー16個とその他部材のセットとなりモニターが含まれていないので、無線ルータとモニターは自前で準備する必要があります。
モニターはタブレット、スマートフォン、ブラウザ機能があるテレビなどです。
センサーの数は標準で16個ですが、増設したい場合はプラス20個までセンサー内蔵コンセントを増設可能です。
ブレーカー毎の消費電力と、コンセント毎の消費電力を計測できるので、非常に便利ですね。
ブレーカー用センサー16個とコンセント型のセンサー20個の合計36箇所もの消費電力を計測できます。

 京セラヘムスの特徴 
・インターネット回線不要
・標準で16センサー付属
・追加でコンセント内蔵型を20個増設可能
・標準モニターがないのでタブレットやスマホなどで閲覧
・京セラから毎月定期レポートを提出してもらえる(有料)
・京セラにて発電状況とエラーを遠隔監視(有料)
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・京セラ問い合わせ先:0120-58-0526

 有料だけど手厚いサポート 
京セラのハウスマイルネットワーク

京セラのヘムスには、有料ですが「ハウスマイル-ネットワーク」というサポートサービスがあり、手厚いサービスをうけられます。
定期レポートについてですが、毎月の発電量、使用電力、売電価格などの月次レポートに加えて、節電のアドバイスもしてくれるらしいです。
更に遠隔監視サービスにて、発電量やパワーコンディショナのエラー、蓄電設備のエラーを監視し、異常があった場合お客様にお知らせしてくれます。
シャープのwebモニタリングサービスなども同様ですが、メーカーが直接お客様のシステムを監視メンテナンスしてくれるサービスはお客様が安心して長期運用できるのでおすすめですね。

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ヘムス(hems)の補助金は?

平成27年はヘムス(hems)に対する国からの補助金は設定されていません。 しかし太陽光発電システムや蓄電池の地方自治体の補助金を受領するための条件としてヘムス設置が必須となる場合もございます。

昨年までヘムス設置に対して国から補助金が設定されていましたが、補助金制度の背景は、経済産業省の発表によると、1万世帯にヘムス(HEMS)を導入するために予算を組み込んでいるとのこと。

政府の目論見は、家庭内のエネルギーの使用状況をビッグデータ化して、2016年に開始される「発送電分離」「電力の自由化」に向けたシミュレーションを行うためです。
初期段階では普及を促すために補助金はかかせない販売促進です。

今年度は、蓄電池の補助金が非常に手厚いです。
国(sii)の蓄電池の補助金は、ヘムス設置が条件で、使用状況を遠隔でモニタリングできることが必須となります。
蓄電池の補助金は国と自治体で併用できるので、ぜひフル活用して蓄電池を低価格で導入しましょう
 ▶ 蓄電池の補助金の詳細

エコ発電本舗では、地方自治体におけるヘムス(HEMS)の補助金申請も全て代行いたしますので、お気軽にご相談ください。

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HEMSの今後の展望と技術的な進化

HEMSは、今後もさらなる普及が見込まれます。しかし、以下の3つのような技術的課題もあります。

制御技術の高度化

HEMSの技術開発は、これまで省エネを主目的としてきました。今後の傾向として、家庭内に太陽光発電システムや蓄電池、電気自動車などが増えるにつれて、より高度な制御技術が求められるでしょう。これには、開発の余地が多く残されており、今後の技術進化が期待されるところです。

HEMSの管理対象の拡大

HEMSは、電力のマネジメントに注目されがちですが、ガスや灯油といった環境負荷の大きいエネルギー源も管理の対象に含める必要があります。他のエネルギー源にまでHEMSの範囲が拡大すれば、エネルギー全体の効率的な使用に寄与することができるでしょう。

ユーザーがシステムを購入する際の価格の問題

HEMSのメリットを高めつつ、コスト面でも魅力的なシステムにするための取り組みが求められます。これには、技術の進化だけでなく政策や市場動向も大きく影響するでしょう。

これらの課題を乗り越えることで、HEMSはさらに普及・進化していくことができます。家庭におけるエネルギー使用の最適化を進めながら、環境への負荷を減らし、生活の質を向上させることが期待できるでしょう。

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