太陽光発電の導入を検討する際、「本当にお得なのか」「後悔しない選択をしたい」と考える方は多いでしょう。実際、初期費用の高さや維持管理コストの発生、屋根への負担など気になるポイントはいくつもあります。
本記事では、太陽光発電をめぐる懸念そとその対策を整理し、納得の判断につながる情報を提供します。
実際に指摘される懸念点
では、具体的にどのような懸念があるのでしょうか。主な論点としては次のようなものがあります。
● 導入コストとランニングコスト
● 発電効率と理想とのギャップ
● 屋根や建物への影響
● 天候による発電量の変動
● 自然災害によるリスク
これらの要素は、太陽光発電を検討するうえで必ず考慮すべきポイントです。
総合的な視点で判断を
太陽光発電の導入には課題がある一方で、電気代削減やエネルギー自給、環境貢献といった大きなメリットも存在します。重要なのは、懸念点を理解したうえで適切な対策を講じ、自宅の環境に合った導入判断をすることです。
これから検討する方へ
「太陽光発電は本当にお得なのか…」「不安を解消したい」と考えている方は、ここで紹介した課題や対策を参考にしてみてください。メリットとデメリットを整理すれば、納得感のある判断ができるはずです。
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太陽光発電システムの初期費用
太陽光発電システムの導入を検討する上で、最初に立ちはだかる大きな壁が高額な初期費用です。費用が高いために、導入を諦めてしまう方も少なくありません。
本記事では、太陽光パネル本体やパワーコンディショナー、架台・取り付け部材、設置工事費など、初期費用にいくらかかるのかを解説します。
太陽光パネル本体
太陽光発電システムの中でも、もっとも重要な役割を果たすのが太陽光パネル本体です。太陽光を電気エネルギーに変換する発電部分を担っており、システム全体の性能に直結します。
近年は世界的なインフレや円安などの影響もあり、価格の下げ止まりと反転上昇の傾向が見られます。一方で、技術の進化により、パネル1枚あたりの最大出力は向上。現在では、1枚で450Wを超えるような高効率なパネルも一般に普及しています。
資源エネルギー庁によると、太陽光パネル本体の平均価格は1kWhあたり13.6万円とされています。一般的な住宅に多く採用される3kW〜5kWのシステム規模で計算すると、パネル本体にかかる費用は約40万円〜70万円が一つの目安です。あくまでパネル本体のみの費用であり、メーカーや性能、購入時期によって幅があります。
パワーコンディショナー
パワーコンディショナー(パワコン)は、太陽光発電システムにおける心臓部とも言える重要な機器です。太陽光パネルが発電した直流(DC)の電気を、家庭内で使用できる交流(AC)の電気に変換する役割を担っています。
一般的には、ソーラーパネルの容量に応じて、パワーコンディショナーの出力も上げる必要があります。例えば、3kWの太陽光発電システムには、約3.5kWのパワーコンディショナーが適しています。
費用の目安としては、太陽光発電システムの容量1kWあたり約5万円が相場とされています。したがって、住宅用として一般的な3kW〜5kWのシステムの場合、パワコンの本体価格は約15万円〜25万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
架台・取り付け部材
架台は、パネルを安定させるだけでなく、最適な角度と高さで太陽光を受けられるように調整する重要な役割を担います。屋根の形状や材質、設置方法によって使用する部材や工法が異なり、費用も変動するのが特徴です。
パネル同士やパワーコンディショナーに接続するケーブル類も欠かせないコストです。設置容量が増えるほど配線系統も増え、その分コストがかかります。
費用の目安として、一般的な住宅用である3kW〜5kWのシステムの場合、架台や標準的な取り付け部材にかかる費用は約8万円〜14万円が相場です。この費用は、システムの容量に比例して増加する傾向にあります。
太陽光発電の設置工事費
太陽光発電システムの初期費用の中でも、大きなウェイトを占めるのが設置工事費です。太陽光パネル、パワーコンディショナー、架台といった多様な設備を一式組み合わせ、安全かつ適切に設置するために施工会社へ支払う費用を指します。
システム容量が大きくなるほど発電量は増えますが、それにともない、設置するパネル枚数や配線系統も増えるため、工事費用も当然増加する構造です。近年は世界的なインフレ傾向や人件費の高騰を受け、設置工事費も上昇しつつあります。
費用の目安としては、2024年における住宅用太陽光発電の設置費用は、新築の場合で1kWあたり平均8.4万円です。一般的に採用されやすい3kW〜5kWのシステム規模の場合、設置費用の相場は約25万円〜42万円程度となります。
その他の費用
太陽光発電システムの導入費用には、機器や工事費の他に、各種申請や手続きに関わる費用が含まれます。
発電した電気を売電するために、電力会社の系統に接続するための申請手続きに費用がかかります。固定価格買取制度(FIT)を利用する場合は、経済産業省への「事業計画認定申請」が必要です。
国や自治体の補助金・助成金を受け取る際にも、事前申請や実績報告といった複雑な手続きが求められます。各種手続きは、専門的な知識が必要とされるため、多くの場合、施工会社が代行するのが一般的です。
費用目安は、通常1~数万円となっています。導入を検討する際には、こうした付帯費用も見落とさないように注意しましょう。
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太陽光発電システムを導入した後の費用
太陽光発電システムの費用は初期費用を支払って終わりではありません。設備を導入したあとの維持費、いわゆるランニングコストがかかります。メンテナンス費用、パワーコンディショナーの交換費用、太陽光パネルの撤去費用と主な維持費は3つです。
メンテナンス費用
太陽光発電システムは、一度設置すれば基本的に手間がかからない装置です。しかし、システムを長期間にわたり安全かつ高い効率で使い続けるためには、計画的なメンテナンスが不可欠となります。定期的な点検や、必要に応じた部品の交換、さらには将来的な屋根の補修工事への対応なども含まれます。
太陽光発電設備は、設置者や有資格者・専門会社による定期点検が推奨されています。専門会社に点検・整備を依頼する場合は、当然ながら費用が発生します。費用は業者や設備規模によって異なりますが、経済産業省の調査では5kWシステムで1回あたり約4万円が平均とされています。
ランニングコストを抑えたい場合は、導入時に長期的なメンテナンス契約を締結するのが有効な選択肢です。契約に含めておくと、単発で依頼するよりも割安になる可能性があります。
パワーコンディショナーの交換費用
太陽光発電システムの長期的な維持費として、パワーコンディショナー(パワコン)の交換費用を必ず考慮する必要があります。パワコンは電子機器であり、長年の使用により変換効率が徐々に低下していくためです。一般的に、パワコンは設置から10年〜15年程度で一度交換が必要になるとされています。
交換費用は、機種や容量によって異なりますが、2024年時点でのパワコン本体価格の相場は、1kWあたり5万円です。住宅用で一般的な3kW〜5kWのシステムの場合、交換にかかる費用は約15万円〜25万円が目安となります。
メーカーや製品グレードによっては、やや安価なモデルも選択可能ですが、決して小さい出費ではないため、定期的な積立やメンテナンス契約で費用を計画的に備えておくのが重要です。
太陽光パネルの撤去費用
太陽光パネルは、設置から25〜30年ほどで寿命を迎えるといわれています。発電効率の低下や住宅リフォームのタイミングで撤去が必要になる場合もあります。撤去作業では、架台の解体や配線の取り外しに加え、パネルの運搬・処分にも費用が発生します。
ソーラーパネルの一部には鉛やセレンなどの有害物質が含まれる場合があり、法令やガイドラインに従った適切な処分が必要です。10kW以上の産業用太陽光発電は「改正再エネ特措法」により廃棄費用の積立が義務化されていますが、一般住宅用(10kW未満)は対象外です。
撤去費用の目安は30万〜40万円程度で、足場設置が別途必要な場合はさらに数万円かかる可能性があります。屋根の修繕や塗装の時期と太陽光パネルの設置・撤去を合わせることで、足場費用の節約が可能です。
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太陽光パネルの発電効率
太陽光発電の導入を検討する際には、発電効率もチェックしておきたいポイントです。ここでは、太陽光パネルにおける発電効率の実態に迫ります。
太陽光発電の発電効率とは?
まず、太陽光発電における「発電効率」の定義を確認しましょう。太陽光発電の発電効率とは、ソーラーパネルで集めた太陽光エネルギーのうち何割を電力に変換できたかを示す統計的な概念です。発電効率は太陽光発電設備の性能を知る重要な指標となるため、導入に際してはこの数値のチェックが欠かせません。
発電効率は変換効率と呼ばれることもありますが、意味合いは同じです。発電効率の割合を示す記号は「%」が使用されます。「平均20%前後」「20%超を実現」のように表現します。
一般的な太陽光発電パネルの発電効率の目安
太陽光発電パネルの発電効率は、メーカーによって、設備の性能によって、その他さまざまな条件で変化します。そのため厳密な数値は挙げられませんが、一般的な太陽光発電パネル(住宅用)の発電効率の目安は、おおむね15%〜20%程度です。
2割程度と聞いてビギナーの方は少ないと思うかもしれませんが、少し前までは10%前半台でした。そこから考えると太陽光発電の発電効率は成長しており、高性能な機種では20%台に突入したものもあります。
さまざまな条件で発電効率は変化する
太陽光発電の発電効率は平均で15%〜20%程度と紹介しましたが、実際の発電効率はさらに低くなるケースもあります。20%超を実現した太陽光発電設備がある一方、今なお10%程度しかクリアできない設備もあります。
そのため、実際の発電効率に期待と現実のギャップが存在するのは事実です。ただし、太陽光発電の発電効率は、日射量、気温、災害、メンテナンス性などさまざまな条件によって変化することが分かっています。
これらの原因を突き止めて対策を行うことで、発電効率を向上することは可能です。
発電効率を高める方法
太陽光発電の発電効率を下げる要因の一つは日射量の減少です。太陽光発電は十分な日射量が得られないと、発電効率が下がりコスパが悪くなります。逆に言うと、日射量を十分に受けることができる場所に設備を設置することで、発電効率を高めることが可能です。
設備の位置だけでなく、「角度」も発電効率に関係します。最も効率的な発電ができるのは直角です。そのため、太陽光が直角にあたる位置にパネルを設置することで、発電効率を向上できます。
太陽光発電の技術は日進月歩です。現時点では製品によって発電効率のばらつきがあるとしても、技術が進歩していくことで、太陽光発電の発電効率における全体の底上げが可能となるでしょう。
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太陽光パネルを設置する屋根のタイプとトラブル
屋根設置タイプは2種類ある
住宅用太陽光発電は、自宅の屋根に設置するのが一般的です。その屋根設置タイプには、大きく分けて「屋根一体型」と「屋根置き型」の2種類があります。
屋根一体型
屋根一体型は、屋根そのものと太陽光パネルを一体化して設置するタイプです。屋根と同時に設置されるため建物への負担が少なく、外観もすっきりと仕上がる点が特徴です。ただし設計が複雑であるため施工コストは高くなりやすく、さらにメンテナンスや修理の際には手間がかかり、費用が割高になる傾向があります。
屋根置き型
一方の屋根置き型は、既存の屋根の上に後付けで太陽光パネルを設置する方式です。設計が比較的シンプルで施工もしやすく、メンテナンスのしやすさやリフォーム時の柔軟性が大きな利点です。しかし屋根の形状や面積に制約を受けるため、全面にパネルを設置することが難しく、結果として屋根一体型に比べて発電効率が下がることがあります。
屋根一体型は「デザイン性と一体感」に優れ、屋根置き型は「施工のしやすさとメンテナンス性」に強みがあるといえます。どちらを選ぶかは、自宅の屋根の状況や将来の維持管理をどのように考えるかによって判断するのが適切です。
屋根にまつわる太陽光パネルのトラブルリスク
太陽光パネルを屋根に設置する際は、いくつかのトラブルリスクを知っておく必要があります。例えば、鳥が屋根にフンをしたり落ち葉が付着したりすると、発電効率が下がる可能性があるため要注意です。また、強風でガラスや石が飛んできてパネルに衝突すると、パネルが破損するリスクもあります。
設備を設置すること自体で、屋根が痛む可能性もゼロではありません。メーカーが定めるガイドラインに沿って施工が行われれば問題ありませんが、基準から逸れた施工をすると、屋根への負担が増してしまいます。
このように、屋根にまつわる太陽光パネルへのトラブルリスクに留意することが大切です。次のような対策をとれば安心できるでしょう。
屋根へのリスクを低減する方法
鳥のフンや落ち葉、ガラス、木の枝など飛来物によるソーラーパネルの破損に対しては、そのような事態が起こり得ることを前提に、日頃からあるいは定期的に点検を行い、メンテナンスを行うことが必要です。高所で点検をしたりメンテナンスをしたりする場合は、専門の業者に依頼するのがベストでしょう。
太陽光設備の設置による屋根への負担や痛みに関しては、適切な設置業者を選ぶことで解決できます。すなわち、メーカーが定める基準やガイドラインに従って工事を行うことによって、設置しただけで屋根の痛みが生じるリスクは避けられます。過去の実績をチェックしながら、信頼できる設置業者を選びましょう。
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太陽光発電は自家消費型へシフトする
住宅用太陽光システムは、売電型から自家消費型にシフトするのがトレンドです。余剰電力を「売る」より、自宅で「使う」方が、長期的にはお得になるからです。詳しい背景と今後の展望を紹介します。
太陽光発電をめぐる厳しい現状
かつて太陽光発電の運用は、FIT(固定価格買取制度)を活用した余剰電力の売電を軸とする「売電型」モデルが主流でした。FITとは、再生可能エネルギーの固定価格での買い取りを国が電力会社に義務付けた制度です。
近年は、FIT価格(固定買取価格)が、年々低下し続けています。制度が始まった当初の2009年には1kWhあたり48円という高額な買取価格が設定されていましたが、2025年(10月まで)では15円にまで下がっています。半額以下の大きな下落であり、売電収入のみによる投資回収が難しくなっているのが現状です。
さらに、国が再生可能エネルギーを普及させるために導入した「再エネ賦課金」に対し、国民負担の増大を懸念する声も強まっています。電気料金に上乗せされるこの賦課金が家計を圧迫するためです。制度全体の見直しを求める動きも出ています。
自家消費型への移行
前述の通り、太陽光発電の売電価格(FIT価格)は年々低下し、売電による収益性は低下しています。これに反比例するように、近年は電力会社から購入する電気料金は上昇を続けています。こうした中、注目を集めているのが「自家消費型」運用モデルです。自家消費とは、太陽光パネルで発電した電気を、自宅や自社でそのまま消費する方式を指します。
自家消費に切り替える最大のメリットは、電力会社からの電力購入量の大幅削減による電気代の節約効果です。電気料金が値上がりし続ける中で、自宅で作った電気を優先的に使用すれば、家計への負担を抑えられます。
停電時にも自家発電した電力を利用できるため、防災面でも有効です。今後は、発電した電気を「売る」より「使う」の運用モデルへ基軸が移っていくでしょう。
今後の太陽光発電はソーラーパネル+蓄電池
自家消費型モデルのメリットを最大限に享受するためには、太陽光発電システムと蓄電池の組み合わせが必須です。太陽光発電単体では、電気を「つくる」ことはできても、「貯めておく」のはできません。
自家消費型運用では、売電収入ではなく、電力会社からの買電量を抑えるのが経済的なメリットの柱となります。日中に発電した余剰電力を、夜間や電力消費の多い時間帯に回すのが重要となるのです。太陽光発電単体では発電した電気をその場で消費するしかなく、一時的な貯蔵をして夜間に備えるのはできません。
蓄電池を併用すれば、日中に余った電気を貯蔵し、必要な時に効率よく使用できるようになります。電気料金の高い時間帯の購入を避けたり、ピーク時の電力消費を抑えたりするのも可能です。停電時にも蓄えた電気を使えるため、防災面での安心感も高まります。
これからの住宅用太陽光発電は、売電収益に頼る時代から、蓄電池と連携した自家消費型へシフトしていく見込みです。
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太陽光パネルの設置場所
太陽光発電の設置場所はどこでもよいというわけではありません。投資費用に見合った収益を挙げるため、一定の発電効率を維持できる設置場所の選定が必要です。ここでは、屋根、空き地、カーポート、外壁など、設置場所ごとに気をつけるべきポイントや効果的な設置方法をまとめました。
屋根に設置する場合
屋根への設置は最もオーソドックスな方法です。ノウハウの蓄積も多いため導入を決定しやすいですが、屋根の形状、日光、設置包囲には注意を要します。例えば、屋根の形状には切妻屋根、寄棟屋根、片流れ屋根、陸屋根と種類があり、形状によって適性が変化することに留意が必要です。
日光に関しては、ダイレクトに太陽光パネルに照射できるかどうかがポイントになります。従って、設備の周りに光をさえぎるものが無いかどうか確認しましょう。設置方位は「南向き」がベストであるといわれ、最も発電効率を高めることができます。
家から離れた空き地に設置する場合
空き地は自宅の屋根と比べて設置スペースを拡大しやすいため、より多くの電力を生産できるのが利点です。ただし、家に隣接していない離れた場所にある空き地の場合は、自家消費が難しくなります。この場合は売電一択となるでしょう。
また家に隣接した空き地を活用できる場合でも、太陽光パネルの設置方位、日光、気候、災害リスクへの対策は必要です。スペースが広いほど発電できる電力量は増えますが、同時にリスクに対処するための工数やコストが増える可能性もあります。
カーポートに設置する場合
太陽光発電におけるカーポート(駐車場)の活用は、屋根設置との併用により発電量をアップできるのがメリットです。屋根のスペースが足りない場合でも、カーポートを活用することで必要十分な電力を確保できます。
他方、カーポートへの設置は強度に注意が必要です。カーポートの強度が弱いと、災害が起きたさいに設備が破損するリスクがあります。カーポートと太陽光パネルが一体になったタイプ(ソーラーカーポート)を導入すれば、災害にも耐えられる設計となっているため、強度面での不安を解消できるでしょう。
住宅の外壁に設置する場合
住宅の外壁に設置する場合は、パネル傾斜のない垂直設置が一般的です。垂直設置による太陽光発電は、屋根の形や頑丈さに関係なく設置できることや、屋根により広いスペースを確保できるなどのメリットがあります。
ただし、垂直設置による太陽光発電は屋根設置と比べて、発電効率が下がるのがデメリットです。発電効率を優先した場合の理想的な設置角度は27度〜45度とされていますが、垂直設置の場合は90度となり、理想的な設置角度がつくれませせん。パネルに反射した光が周辺の家々や歩行者に当たってしまうリスクもあります。
外壁に設置する場合は、コストパフォーマンスと反射・光害のリスクを十分に検討しましょう。
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メリットが大きい太陽光発電 信頼できる設置工事会社に依頼しよう!
太陽光発電には多くの利点がある一方で、懸念される点も少なくありません。発電効率の理想と現実の差、FIT価格の低下や補助金縮小、設置条件の難しさ、さらに災害リスクなど、導入を検討する際には慎重に考えるべき課題があります。ただし、これらの懸念点と同じくらい、将来性やメリットも大きいのが太陽光発電の特徴です。
効果を高めるためのポイント
導入効果をより大きくするためには、いくつかの工夫が欠かせません。自宅の環境に合った高性能な設備を選ぶこと、施工実績のある信頼できる業者に依頼すること、災害や天候による影響を軽減するための対策を取ることなどが挙げられます。また、日々のメンテナンスや発電効率を意識した運用も長期的な効果につながります。
投資判断の考え方
これらのメリットとデメリットを総合的に比較して、それでもメリットが大きいと判断できるなら、太陽光発電は十分に投資する価値のある選択肢といえるでしょう。電気代削減やエネルギー自給、環境貢献といった観点を合わせて考えると、導入の魅力はさらに高まります。
太陽光発電システムを検討中の方へ
太陽光発電の導入を成功させるには、信頼できる設置工事会社に依頼することがもっとも重要です。実績豊富な施工会社は、メーカー基準やガイドラインを厳守し、屋根への負担やトラブルリスクを最小限に抑えます。施工品質が発電効率や設備の耐久性に直結するため、過去の事例や口コミを確認し、信頼性の高い会社を選びましょう。
長期的なメンテナンス契約やアフターサポートの充実度もチェックすることで、安心して運用できます。適切な施工会社選びが、太陽光発電のメリットを最大限に引き出し、投資効果を高める鍵となります。
「そろそろ我が家にも太陽光パネルを導入しようか」「自宅の屋根に設置できるだろうか」と悩んでいる方は、ここで紹介した内容を参考にしてみてください。事前に正しく理解し対策を講じることで、納得感を持った判断ができるはずです。