【知らないと損】太陽光の”売電”が終わったあと、どうする?

投稿日:2025年11月17日

2019年問題から始まった「卒FIT時代」

2009年に始まった固定価格買取制度(FIT)は、10年間の買取期間を保証する制度でした。つまり、2019年から順次、この買取期間が満了する家庭が出始めたのです。2025年現在、すでに数十万世帯が卒FITを迎えており、今後も毎年大量の家庭がこの節目を迎えます。

FIT期間中は1kWhあたり42円や48円といった高単価で電力会社に売電できていましたが、期間終了後は7〜10円程度まで買取価格が急落します。この価格差に驚き、困惑する家庭が後を絶ちません。

「売電収入が激減した」という声

実際に卒FITを迎えた家庭からは「月2万円あった売電収入が5千円以下になった」「このまま売電を続けていいのか分からない」といった声が多く聞かれます。

FIT期間中は売電を前提としたライフスタイルだったため、昼間に発電した電気を積極的に家庭で使うという発想がなかった方も多いのです。

知らずに損している可能性も

卒FIT後も自動的に電力会社が余剰電力を買い取ってくれるケースが多いのですが、その価格は非常に低く設定されています。何も対策を講じないまま放置していると、本来得られるはずの経済的メリットを大幅に失っている可能性があります。

実は、卒FIT後の選択肢は複数あり、家庭の状況に応じて最適な方法を選ぶことで、引き続き太陽光発電のメリットを最大化できるのです。


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卒FIT後の選択肢①:自家消費型への切り替え

卒FIT後の選択肢①:自家消費型への切り替え

「売る」から「使う」への発想転換

卒FIT後の最も有力な選択肢が、発電した電気を自宅で積極的に使う「自家消費型」への移行です。電力会社から買う電気の単価は25〜35円程度ですから、7〜10円で売るよりも自分で使った方が圧倒的にお得なのです。

例えば、1kWhを10円で売るのと、30円の電気代を削減するのでは、3倍の経済効果の差があります。これが自家消費のメリットです。

昼間の電気使用を増やす工夫

自家消費を増やすには、太陽光が発電している昼間に電気を使う生活パターンへのシフトが重要です。具体的には以下のような工夫が効果的です。

洗濯機や食器洗い機などの家電をタイマー設定し、日中の発電時間帯に稼働させる。エコキュートや電気温水器の沸き上げ時間を昼間に変更する。在宅ワークの方は、昼間に集中的にエアコンやパソコンを使用する——こうした小さな工夫の積み重ねが、自家消費率を大きく向上させます。

自家消費率50%を目指す

一般的な家庭の自家消費率は20〜30%程度ですが、生活パターンの見直しだけで40〜50%まで引き上げることも十分可能です。4人家族で月間400kWh使用する家庭の場合、自家消費率50%を達成すれば、月6,000円程度の電気代削減効果が得られます。

これは年間で72,000円、10年間で72万円にもなる大きな節約です。低価格での売電を続けるよりも、はるかに経済的メリットが大きいことが分かります。

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卒FIT後の選択肢②:蓄電池の導入で自給率アップ

卒FIT後の選択肢②:蓄電池の導入で自給率アップ

蓄電池があれば夜間も太陽光を活用できる

太陽光発電の弱点は、夜間や悪天候時には発電できないことです。この弱点を補うのが家庭用蓄電池です。昼間に発電した電気を蓄電池に貯めておけば、夜間や早朝にも太陽光由来の電気を使用できます。

これにより、自家消費率を60〜80%まで高めることが可能になり、電力会社からの購入電力を大幅に削減できます。

卒FIT時が蓄電池導入のベストタイミング

蓄電池の価格は年々低下しており、2025年現在、容量5〜10kWhのシステムで100万円〜200万円程度が相場です。国や自治体の補助金を活用すれば、実質負担はさらに軽減されます。

特に卒FITを迎えるタイミングは、売電から自家消費への切り替え時期として蓄電池導入に最適です。低価格での売電を続けるくらいなら、その電気を蓄電池に貯めて夜に使う方が経済合理性が高いのです。

災害対策としての価値も

蓄電池は経済的メリットだけでなく、災害時のバックアップ電源としての価値も持っています。停電が発生しても、太陽光発電と蓄電池があれば数日間の電力供給が可能です。

特に小さな子どもや高齢者がいる家庭、在宅医療機器を使用している家庭にとって、この安心感は何物にも代えがたいものです。

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卒FIT後の選択肢③:新しい買取サービスへの切り替え

卒FIT後の選択肢③:新しい買取サービスへの切り替え

大手電力以外の選択肢が増加

卒FIT後も余剰電力を売電したい場合、従来の大手電力会社以外にも新電力会社など複数の選択肢があります。買取価格は事業者によって異なり、8〜12円程度の幅があります。

わずか数円の差でも、年間発電量が多い家庭では年間で数万円の差になることもあるため、しっかり比較検討する価値があります。

環境価値を重視するプランも

一部の電力会社では、買取価格は高くないものの、再生可能エネルギー由来の電力を地域や社会に供給することで環境貢献できるプランを提供しています。

経済的リターンだけでなく、「自分の発電した電気が地球環境に貢献している」という価値観を重視する方にとっては、魅力的な選択肢となります。

契約変更の手続きは意外と簡単

買取先の変更手続きは、オンラインや電話で簡単に行えます。多くの場合、現在の契約を解約する必要はなく、新しい買取事業者に申し込むだけで自動的に切り替わります。

複数の事業者から見積もりを取り、買取条件や契約期間、解約条件などを比較して、最も有利な条件を選ぶことをお勧めします。

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何もしないのは一番もったいない

何もしないのは一番もったいない

放置すると年間数万円の損失

卒FIT後、何の対策も取らずに自動継続で低価格売電を続けている家庭は少なくありません。しかし、これは非常にもったいない選択です。

仮に年間5,000kWh発電する家庭が、10円/kWhで売電を続ける場合の年間収入は5万円です。一方、自家消費率を高めて電気代削減に回せば、30円/kWhの価値がありますから、同じ電力量で15万円分の経済効果が得られます。その差は年間10万円にもなるのです。

家庭ごとに最適解は異なる

どの選択肢が最適かは、家庭のライフスタイル、昼間の在宅率、予算、災害対策の必要性などによって異なります。

在宅ワークで昼間に電気を多く使う家庭なら自家消費型、夜間の電気使用が多い家庭なら蓄電池導入、初期投資を避けたい場合は買取先の見直し——このように、それぞれの状況に応じた選択が必要です。

まずは現状把握から始めよう

卒FITを迎えたら、まずは自宅の発電量と電気使用パターンを確認することから始めましょう。多くの太陽光発電システムにはモニターがあり、日々の発電量や使用量を確認できます。

その上で、複数の専門業者に相談し、蓄電池導入の見積もりや、新しい買取サービスの条件を比較検討することをお勧めします。

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まとめ:卒FITは「終わり」ではなく「始まり」

まとめ:卒FITは「終わり」ではなく「始まり」

売電終了は新しいステージへの移行

FIT期間の終了は、太陽光発電システムの終わりではありません。むしろ、売電依存から脱却し、より主体的にエネルギーをコントロールする新しいステージの始まりと捉えるべきです。

高額な売電収入はなくなりますが、電気代高騰時代においては、自家消費による固定費削減効果の方が長期的には大きな価値を持ちます。

選択肢は複数、ベストな道を選ぼう

自家消費型への移行、蓄電池の導入、買取先の変更——選択肢は複数あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。重要なのは、何もせず放置するのではなく、自分の家庭に合った最適な方法を選ぶことです。

卒FITを迎える半年〜1年前から情報収集を始め、余裕を持って準備することをお勧めします。

太陽光発電の価値は続いていく

太陽光発電システムの寿命は20〜30年と言われています。FIT期間が終了しても、システムそのものはまだまだ活躍できます。

適切な選択と運用により、卒FIT後も太陽光発電は家計を支え、環境に貢献し続ける頼もしい存在であり続けるのです。

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V2Hの価格・メリット・デメリット

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