太陽光発電は本当に元が取れる?計算すると怪しいケースを徹底解説

投稿日:2026年01月19日

「太陽光発電は10年で元が取れます」「電気代がタダになります」—こんな営業トークを聞いたことがある人は多いでしょう。

しかし、実際に導入した人の中には「計算してみたら全然元が取れない」と気づくケースも少なくありません。全否定するつもりはありませんが、過信は禁物です。

発電シミュレーションの「想定条件が甘いケース」「自家消費率が現実と違うケース」「メンテナンス費用が入っていないケース」など、元が取れない可能性が高い状況を解説します。


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発電シミュレーションの想定条件が「甘すぎる」問題

発電シミュレーションの想定条件が「甘すぎる」問題

「最高条件」で計算されている

業者が提示する発電シミュレーションは、多くの場合「理想的な条件」を前提にしています。真南向きの屋根、最適な傾斜角、影の影響なし、天候は過去の平均日照時間通り、といった具合です。

 発電シミュレーションで見落とされがちな条件 

● 屋根が真南から少しずれている(発電量が数%減少)
● 午前中や夕方に少し影がかかる(大きな影響)
● 地域の実際の天候(雨や曇りが多い年もある)
● パネルの汚れによる効率低下
● 経年劣化による発電量の減少

これらの「現実的な条件」を考慮すると、発電シミュレーション値の80〜90%程度の発電量になることも珍しくありません。発電シミュレーションで「年間5,000kWh発電」と言われても、実際には4,000〜4,500kWh程度という可能性があります。

「晴天率」を高めに見積もっている

発電シミュレーションは過去数年の平均日照時間を基に計算されますが、実際の天候は年によって大きく変動します。梅雨が長引く年、台風が多い年、冬に曇天が続く年など、平均より日照時間が少ない年は当然あります。

しかし、多くの発電シミュレーションはこうした「悪い年」のケースを示しません。「平均的な年」のデータだけを見せられ、それが毎年続くと誤解してしまいます。実際には、年によって発電量が10〜20%程度変動することを想定すべきです。

「初期性能」がずっと続く前提

太陽光パネルは、経年劣化により発電効率が徐々に低下します。一般的には年に0.5〜1%程度の劣化と言われますが、発電シミュレーションではこの劣化を考慮していないケースがあります。

 20年間の発電量の現実 

発電シミュレーション:毎年5,000kWh × 20年 = 100,000kWh
現実:初年度5,000kWh → 20年目4,000kWh(平均4,500kWh × 20年 = 90,000kWh)

差分:10,000kWh(10%の減少)

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自家消費率が「現実と違う」落とし穴

自家消費率が「現実と違う」落とし穴

「自家消費率50%」の根拠が不明

太陽光発電の経済効果を計算する際「発電した電気のうち、何%を自宅で使うか(自家消費率)」が重要です。業者の発電シミュレーションでは「自家消費率50%」などと示されることが多いですが、この数字の根拠が不明確なケースがあります。

実際には、共働きで昼間不在の家庭では自家消費率が30%以下になることも珍しくありません。逆に、在宅ワークや高齢者世帯では70%以上になることもあります。自分の家庭のライフスタイルを無視した「平均的な数字」で計算すると、大きなズレが生じます。

FIT終了後の売電価格が「楽観的すぎる」

固定価格買取制度(FIT)は10年間で終了し、その後の売電価格は大幅に下がります。FIT期間中は1kWhあたり16〜20円程度で売電できますが、FIT終了後は7〜10円程度に下落するのが一般的です。

 FIT終了後の収支悪化 

● FIT期間中:余剰電力2,000kWh × 16円 = 32,000円/年
● FIT終了後:余剰電力2,000kWh × 8円 = 16,000円/年
● 差額:16,000円/年の減少

長期的な投資回収を計算する際、この「FIT終了後の収入減少」を正確に反映していないシミュレーションが多く見られます。「10年で元が取れる」という計算でも、11年目以降の収入減を考慮すると、実質的には15年以上かかるケースもあります。

「昼間シフト」が現実的でない

自家消費率を高めるために「昼間に家電を集中して使いましょう」というアドバイスがあります。確かに理論的には正しいのですが、実際のライフスタイルでこれを実行できる家庭は限られます。

共働き家庭では昼間は不在ですし、在宅していても「太陽光のために洗濯の時間を変える」という行動を毎日続けるのは現実的ではありません。発電シミュレーションが「昼間シフトで自家消費率60%」と想定していても、実際には「昼間不在で自家消費率30%」という現実が待っています。

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メンテナンス費用が「計算に入っていない」

メンテナンス費用が「計算に入っていない」

パワコン交換費用が抜けている

太陽光発電システムの中で最も寿命が短いのがパワーコンディショナー(パワコン)です。保証期間は10年が一般的ですが、実際には7〜15年の間に交換が必要になることが多いです。

 パワコン交換の現実的なコスト 

● 交換費用:20〜30万円程度
● 交換時期:10〜15年目
● 2回目の交換:20〜25年目(長期使用の場合)
● 累計:40〜60万円の追加コスト

初期投資が150万円、年間削減効果が10万円で「15年で元が取れる」という計算でも、途中でパワコン交換に30万円かかれば、実質的な回収期間は18年に延びます。この費用をシミュレーションに含めていない業者も少なくありません。

定期点検・清掃費用も積み重なる

太陽光発電は「メンテナンスフリー」と言われることがありますが、実際には定期的な点検や清掃が推奨されます。

項目 頻度 費用目安 20年間の累計
定期点検 年1回 1〜2万円 20〜40万円
パネル清掃 2〜3年に1回 3〜5万円 20〜35万円
小規模修理 不定期 数万円 10〜20万円
合計 50〜95万円

これらの費用を含めると、初期投資だけでなく、ランニングコストも相当な金額になります。「点検しなくても動く」と放置する選択肢もありますが、その場合は発電効率の低下や故障リスクが高まります。

屋根修理時の脱着費用

太陽光パネルを設置した屋根は、将来修理や塗装が必要になったとき、パネルの脱着費用が追加でかかります。

 屋根修理時の追加コスト 

● 太陽光パネル脱着費用:10〜20万円
● 再設置・動作確認:5〜10万円
● 合計:15〜30万円の追加負担

築15〜20年で屋根の塗装や修理が必要になる家庭は多いですが、この時期は太陽光発電の投資回収期間と重なります。「あと数年で元が取れる」というタイミングで、予想外の出費が発生するケースもあります。

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「元が取れる」かどうかの現実的な計算方法

「元が取れる」かどうかの現実的な計算方法

悲観的シナリオで計算してみる

業者の発電シミュレーションを鵜呑みにせず、自分で「悲観的なシナリオ」を計算してみることをお勧めします。

 悲観的シナリオの計算例(初期費用150万円のケース) 

● 年間発電:シミュレーションの80%(悪天候・劣化を考慮)
● 自家消費率:30%(昼間不在を想定)
● FIT終了後の売電価格:8円/kWh
● パワコン交換:15年目に30万円
● 定期点検:年1.5万円 × 20年 = 30万円
● パネル清掃:3年に1回 × 4万円 × 7回 = 28万円

総コスト:150万 + 30万 + 30万 + 28万 = 238万円
20年間の削減・収入:年8万円 × 20年 = 160万円
結果:78万円の赤字(元が取れない)

これは極端に悲観的な例ですが、「最悪こうなる可能性もある」と認識した上で、それでも許容できるかを判断すべきです。

「現在価値」で考える重要性

「20年で元が取れる」という計算でも、20年後の10万円と、今日の10万円は価値が違います。インフレや資産運用の機会費用を考えると、長期間の投資回収は実質的な価値が目減りします。

例えば、150万円を年利3%で運用した場合、20年後には約270万円になります。一方、太陽光発電で20年かけて元を取った場合、手元に残るのは初期投資と同額の150万円相当です。この機会費用を考慮すると、「元は取れたが、他の投資よりリターンが低かった」という結論になることもあります。

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それでも太陽光発電に価値がある場合

それでも太陽光発電に価値がある場合

経済性以外の価値を重視する

ここまで経済性に焦点を当てて「元が取れない」ケースを指摘してきましたが、太陽光発電には経済性以外の価値もあります。

 経済性以外の太陽光発電の価値 

● 環境貢献(CO2削減)
● 停電時の電源確保
● エネルギー自給への意識向上
● 子供への環境教育
● 社会的な先進性のアピール

「多少赤字でも環境のために導入したい」という価値観なら、それは立派な判断です。重要なのは、「元が取れる」という経済的な期待だけで導入せず、こうした非経済的な価値も含めて総合的に判断することです。

「過信しない」が賢い付き合い方

太陽光発電を全否定する必要はありません。しかし、「必ず元が取れる」「絶対に得をする」という過信も禁物です。

現実的には、「条件が良ければ元が取れる可能性がある」「悪条件なら赤字になることもある」「経済性以外の価値もある」という冷静な認識が重要です。業者の楽観的なシミュレーションを鵜呑みにせず、自分でも計算し、最悪のシナリオも想定した上で判断しましょう。

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太陽光発電は本当に元が取れる|よくある質問(FAQ)

Q1:業者の発電シミュレーションは嘘なのですか?

嘘というより「楽観的」です。業者は販売が目的なので、良い条件を前提に発電シミュレーションを作る傾向があります。意図的に悪いケースを隠しているわけではなく、「平均的にはこうなる」という数字を示しています。ただし、自分の家がその平均に当てはまるとは限りません。

Q2:メンテナンス費用を最初に教えてくれない業者は悪質ですか?

必ずしも悪質とは言えませんが、親切ではありません。優良な業者は、初期費用だけでなく、ランニングコストやパワコン交換費用も含めた「総コスト」を提示してくれます。メンテナンス費用について質問したときの対応で、業者の誠実さを判断できます。

Q3:「元が取れるか」を正確に計算する方法はありますか?

完全に正確な計算は不可能ですが、(1)複数の業者から発電シミュレーションを取る、(2)自分の電力使用パターンを把握する、(3)悲観的なシナリオでも計算してみる、(4)メンテナンス費用を含めた総コストで考える、という手順で、より現実的な見通しが立てられます。

Q4:「元が取れない」と分かっていても導入する価値はありますか?

経済性以外の価値(環境貢献、停電対策、教育的価値など)を重視するなら、導入する価値はあります。重要なのは、「元が取れる」という期待だけで導入せず、「多少赤字でもこういう価値がある」と納得した上で判断することです。

Q5:導入後に「元が取れない」と気づいた場合、どうすればいいですか?

すでに導入してしまった場合は、(1)自家消費率を高める工夫をする、(2)定期的なメンテナンスで発電効率を維持する、(3)蓄電池の導入を検討する、(4)経済性以外の価値を再認識する、などの対応が考えられます。後悔するより、今できることに目を向けましょう。

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