
太陽光発電とエコキュートは、どちらも省エネ設備として人気ですが、設定次第で相性が悪くなることをご存知ですか?
「朝起きたらお湯が足りない」「太陽光があるのに深夜電力で沸かしている」「昼間に沸き増しして電気代が高い」──。今回は、太陽光とエコキュートを併用する家庭で起こりがちな給湯失敗のパターンと、その対策を解説します。
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失敗パターン①:「深夜沸き上げ」のままで太陽光を活かせていない

エコキュートは「深夜に沸かす」設定がデフォルト
エコキュートは、電気代の安い深夜電力(23時〜7時)を利用してお湯を沸かす設計です。これは、太陽光発電がない家庭には最適ですが、太陽光がある家庭では逆効果になることがあります。
深夜に17円/kWhの電気で沸かすより、昼間の太陽光(0円/kWh)で沸かした方が圧倒的にお得です。しかし、多くの家庭がエコキュート導入時の設定のまま使い続け、太陽光のメリットを享受できていません。
「昼間沸き上げモード」への変更を
最新のエコキュートには、「昼間沸き上げモード」や「太陽光連携モード」が搭載されています。この設定に変更すれば、太陽光発電が多い昼間にお湯を沸かし、電気代を0円に抑えられます。
試算例(年間消費電力4,000kWhの場合)
● 深夜電力で沸かす: 4,000kWh × 17円 = 68,000円
● 太陽光で沸かす: 4,000kWh × 0円 = 0円
● 差額: 68,000円
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失敗パターン②:「タンク容量」と「家族人数」が合っていない

太陽光導入で「昼間に使う」習慣ができた
太陽光発電を導入すると、昼間にシャワーを浴びたり、洗い物でお湯を使ったりする習慣ができることがあります。しかし、エコキュートのタンク容量が小さいと、昼間にお湯を使いすぎて、夕方には空になってしまいます。
失敗例:「4人家族で370Lのエコキュートを使っているが、太陽光導入後、昼間にシャワーを浴びる習慣ができた。夕方になるとお湯が足りず、沸き増しが頻発。電気代が逆に上がった」(40代家族)
「沸き増し」が頻発すると電気代が高い
お湯が不足すると、エコキュートは自動的に「沸き増し」を行います。この沸き増しは多くの場合、太陽光が発電していない夕方〜夜に発生します。そのため、電力会社から買う高い電気でお湯を追加加熱することになり、結果として給湯コストが大幅に上がってしまいます。
本来なら太陽光で無料同然に沸かせるはずのお湯を、最も高い時間帯の電気で作ることになるため、沸き増しが続くほど家計への負担は大きくなります。
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失敗パターン③:「沸き上げ温度」が低すぎる

省エネ設定で「65℃」に下げた
エコキュートの沸き上げ温度は、デフォルトで85〜90℃ですが、「省エネのために温度を下げよう」と65℃に設定する人がいます。確かに、沸き上げ温度を下げれば電力消費は減りますが、お湯の量が減るという問題が生じます。
85℃で沸かした場合、水と混ぜて40℃のお湯を作れば、使える湯量は多くなります。しかし65℃で沸かすと、混ぜる水の量が減り、使える湯量が減ります。結果、夕方にはお湯が足りず、沸き増しが必要になります。
「85〜90℃」で沸かすのが基本
太陽光発電がある家庭では、エコキュートの沸き上げ温度を下げて省エネを狙うより、85〜90℃でしっかり沸かして十分な湯量を確保する方が圧倒的に合理的です。高温で沸かしたお湯は水で薄めて使えるため、実際に使える湯量が大幅に増えます。
一方、65℃など低温設定にすると混ぜる水の量が減り、使える湯量が少なくなるため、夕方以降にお湯不足が発生しやすくなります。結果として、太陽光がない時間帯に「沸き増し」が起こり、高い電気代で追加加熱することに。太陽光があるなら、しっかり高温で沸かしておく方が経済的にも合理的です。
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失敗パターン④:「学習機能」が生活パターンと合っていない

エコキュートの「学習機能」とは?
最新のエコキュートには、過去の湯使用量を自動で記録し、必要な分だけ沸かす「学習機能」が搭載されています。例えば、毎日300Lしか使わない家庭であれば、無駄な沸き上げを避けて300L分だけ加熱するため、効率よく省エネ運転ができます。
しかし、この学習が生活パターンと合っていない場合、お湯不足が頻発するという問題が起こります。特に、平日は少量しか使わないのに、休日だけ急に使用量が増える家庭では、学習機能が“平日の使用量”を基準にしてしまい、必要な湯量を確保できなくなるケースが多いです。
「休日に多く使う」パターンに対応できない
エコキュートの学習機能は、過去の湯使用量の平均をもとに「この家庭はこれくらい使うだろう」と判断して沸き上げ量を調整します。平日は夫婦2人で少量しか使わない家庭では、エコキュートは“少ない湯量で十分”と学習し、必要最低限しか沸かさなくなります。
しかし、週末だけ子どもが帰省して人数が増える家庭では、この学習が逆効果になります。急に使用量が増えても、エコキュートは平日のデータを基準にしてしまうため、週末の夕方にはお湯が足りず、沸き増しが頻発するというトラブルが起こりやすくなります。特に太陽光が発電しない夕方以降に沸き増しが発生すると、電気代が高くつくため、家計への負担も大きくなります。
失敗例:
「平日は夫婦2人で少量しか使わないが、週末は子どもが帰省して4人分必要。エコキュートが平日の使用量を学習し、週末にお湯が足りなくなる」(50代夫婦)
このような家庭では、学習機能を無効にし、常に最大容量を沸かす設定に変更することで、週末の湯不足を確実に防ぐことができます。
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失敗パターン⑤:「太陽光の余剰電力」と「エコキュートの稼働時間」がずれている

太陽光が最も発電する「10〜14時」に沸かすべき
太陽光発電は、一般的に10〜14時の時間帯に最も発電量が伸びます。この“発電ピーク”にエコキュートの沸き上げを合わせることで、実質0円の電気でお湯を沸かすことができ、給湯コストを大幅に削減できます。
しかし、エコキュートの「昼間沸き上げ」設定が8〜12時など早い時間帯に設定されている家庭では、発電量がまだ少ない午前中に沸き増しが発生し、結果として電力会社から高い電気を買ってしまうという無駄が生じます。太陽光のメリットを最大限活かすには、発電量が最も高くなる時間帯を正確に把握し、そのピークに沸き上げが重なるよう設定を見直すことが重要です。。
「発電量ピーク」に合わせた設定を
太陽光の発電量は季節や天候によって変動しますが、一般的には昼前後に最も高くなる傾向があります。そのため、エコキュートのタイマー設定を固定の時間帯にしたまま使い続けると、実際の発電ピークとずれてしまい、太陽光の電気を十分に活用できないケースが多く見られます。
特に、午前中に設定している家庭では、発電量がまだ立ち上がっていない時間帯に沸き増しが発生し、電力会社から高い電気を買うことになりがちです。太陽光の発電量モニターを定期的に確認し、最も発電が多い時間帯にエコキュートが稼働するようタイマーを調整することで、無駄な買電を減らし、給湯コストを最小限に抑えることができます。
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失敗パターン⑥:「蓄電池との連携」ができていない

蓄電池があるのに「深夜沸き上げ」のまま
蓄電池を導入している家庭では、昼間の太陽光で発電した電気を蓄え、夕方以降にその電気を使えるのが大きなメリットです。本来であれば、エコキュートもこの蓄電池の放電タイミングに合わせて稼働させることで、深夜電力を買わずに給湯ができます。
しかし、多くの家庭ではエコキュートの設定が初期状態のまま「深夜沸き上げ」になっており、せっかく蓄電池があるのに深夜電力を購入してお湯を沸かしてしまっています。これでは蓄電池のメリットを十分に活かせず、電気代も高止まりしたままです。太陽光・蓄電池・エコキュートを組み合わせる家庭では、深夜沸き上げを見直し、夕方の放電時間帯に沸かす設定へ変更することが非常に重要です。。
「HEMS」で最適化
HEMS(Home Energy Management System)を導入すると、太陽光発電・蓄電池・エコキュートといった家庭内のエネルギー設備を一元管理し、自動で最適なタイミングで稼働させることができます。
例えば、太陽光の発電量が多い時間帯にエコキュートを沸かしたり、蓄電池の残量を見ながら放電タイミングを調整したりと、人が手動で管理するには難しい細かな制御を自動で行ってくれます。初期費用は10〜30万円ほどかかりますが、電気代の削減効果は大きく、太陽光と蓄電池を併用している家庭では特に導入メリットが高い設備です。長期的には十分に元が取れるケースも多く、エネルギー最適化の鍵となる存在です。
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失敗パターン⑦:「冬場の湯不足」を想定していない

冬は「給湯量」が増える
冬場は気温が下がることで水温も大きく低下し、同じ量のお湯を作るために必要な熱量が夏よりも多くなります。さらに、体感温度が下がるため、夏は40℃で十分だったシャワーも、冬は42〜43℃が必要になることが多く、自然と使用する湯量が増えていきます。
また、冬は入浴時間が長くなったり、浴槽に張るお湯の量が増えたりするため、タンク内のお湯の消費スピードが速くなる点にも注意が必要です。夏場と同じ設定のまま冬を迎えると、夕方にはお湯が足りなくなり、太陽光が発電していない時間帯に「沸き増し」が頻発してしまいます。これが冬場の電気代が高くなる大きな原因のひとつです。
「冬モード」で湯量を増やす
冬場は気温が下がることで水温も大きく低下し、同じ量のお湯を作るために必要な熱量が夏よりも多くなります。さらに、体感温度が下がるため、夏は40℃で十分だったシャワーも、冬は42〜43℃が必要になることが多く、自然と使用する湯量が増えていきます。
また、冬は入浴時間が長くなったり、浴槽に張るお湯の量が増えたりするため、タンク内のお湯の消費スピードが速くなる点にも注意が必要です。夏場と同じ設定のまま冬を迎えると、夕方にはお湯が足りなくなり、太陽光が発電していない時間帯に「沸き増し」が頻発してしまいます。これが冬場の電気代が高くなる大きな原因のひとつです。
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「太陽光×エコキュート」を最適化する設定チェックリスト

チェック①:昼間沸き上げ・発電ピーク・蓄電池連携の最適化
太陽光発電を最大限活かすためには、エコキュートの稼働時間を「太陽光が最も発電する10〜14時」に合わせることが重要です。深夜沸き上げのままでは、せっかくの無料電力を使えず、17〜30円/kWhの高い電気でお湯を沸かすことになります。
また、昼間沸き上げモードが8〜12時など早い時間に設定されていると、発電量がまだ少ない午前中に沸き増しが発生し、無駄な買電が増えてしまいます。さらに蓄電池がある家庭では、夕方の放電タイミングに合わせてエコキュートを稼働させることで、深夜電力を買わずに給湯が可能です。HEMSを導入すれば、太陽光・蓄電池・エコキュートを自動で最適制御でき、電気代削減効果はさらに高まります。
チェック②:タンク容量・沸き上げ温度・学習機能の最適化
エコキュートのタンク容量は家族人数に直結し、4人家族なら460L以上、2人暮らしなら370L程度が目安です。容量が小さいと昼間にお湯を使い切り、夕方以降に沸き増しが発生して電気代が上がります。
また、沸き上げ温度を省エネ目的で65℃に下げると、混ぜる水の量が減って使える湯量が大幅に減り、結果的にお湯不足を招きます。太陽光がある家庭では85〜90℃でしっかり沸かす方が合理的です。
さらに、学習機能は生活パターンが一定の家庭には有効ですが、平日と休日で使用量が大きく変わる家庭では逆効果になることがあります。その場合は学習機能を無効にし、常に最大容量を沸かす設定にすることで安定した湯量を確保できます。
チェック③:季節変動への対応と冬場の設定見直し
冬場は水温が低く、同じ量のお湯を作るために必要な熱量が増えるため、給湯量が自然と増加します。夏は40℃で十分でも、冬は42〜43℃が必要になり、シャワー時間も長くなるため、タンク内のお湯の消費スピードが速くなります。夏場と同じ設定のまま冬を迎えると、夕方にはお湯が足りなくなり、太陽光が発電していない時間帯に沸き増しが頻発し、電気代が大幅に上がる原因になります。
エコキュートには季節に応じて湯量を調整する「季節モード」や「冬モード」が搭載されているため、冬場は湯量を増やす設定に切り替えることが重要です。太陽光がある家庭では、昼間の無料電力でしっかり沸かしておくことで、冬でも快適かつ経済的な給湯が可能になります。
まとめ:太陽光とエコキュートは「設定次第」で相性が変わる
本来は相性の良い組み合わせだが、設定次第で差が出る
太陽光発電とエコキュートは、もともと非常に相性の良い省エネ設備の組み合わせです。しかし、その効果はどのような設定で使っているかによって大きく変わります。初期設定のまま使い続けていると、夜間電力でお湯を沸かしてしまったり、タンク容量が足りず夕方に沸き増しが発生したりと、太陽光の電気を十分に活かせないケースが少なくありません。
設定を見直すだけで、給湯コストは大きく変わる
一方で、設定を適切に調整することで状況は大きく改善します。昼間沸き上げモードへの変更、家族人数に合ったタンク容量の確認、85〜90℃での高温沸き上げ設定、学習機能のオン・オフの最適化、そして発電ピークに合わせた稼働時間の調整。これらを整えるだけで、太陽光の余剰電力を効率よく給湯に回せるようになり、給湯コストは大幅に下がります。
「太陽光の電気をどう使うか」が快適さを左右する
太陽光発電のメリットは、発電量そのものだけでなく、発電した電気をどう使うかによって最大化されます。エコキュートの設定を最適化することで、光熱費の削減だけでなく、お湯切れや無駄な沸き増しといったストレスも減らすことができます。
経済性と快適性を両立するために
太陽光とエコキュートを組み合わせる場合は、「設置したら終わり」ではなく、生活スタイルに合わせて設定を見直すことが重要です。設定を整えることで、経済的で無理のない、快適な給湯生活を長く続けることができます。
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太陽光発電とエコキュートの相性|よくある質問
Q1: 昼間沸き上げにすると、深夜電力プランのメリットがなくなりませんか?
太陽光がある場合、昼間の電気代は0円なので、深夜電力(17円/kWh)より圧倒的にお得です。深夜電力プランに加入していても、昼間沸き上げの方が経済的です。
Q2: エコキュートの設定変更は、自分でできますか?
多くの機種は、リモコンから設定変更できます。取扱説明書を確認してください。不安な場合は、設置業者に依頼しましょう。
Q3: 太陽光がない曇りの日は、どうすればいいですか?
最新のエコキュートには、天気予報と連携する機能があります。曇りの日は自動で深夜沸き上げに切り替え、晴れの日は昼間沸き上げにする賢い運用ができます。
Q4: 沸き増しが頻発する場合、どう対処すればいいですか?
タンク容量を増やすか、湯使用量を減らすか、沸き上げ温度を上げることで改善します。根本的には、家族人数に合ったタンク容量のエコキュートに買い替えることが最善です。
Q5: HEMSを導入するメリットは大きいですか?
太陽光、蓄電池、エコキュート、EVなど複数の設備がある場合、HEMSで一元管理すると、電気代削減効果が非常に大きくなります。初期費用は10〜30万円程度ですが、長期的には回収できます。
Q6: エコキュートの寿命はどのくらいですか?
一般的に10〜15年程度です。定期的なメンテナンス(水抜き、配管清掃など)を行うことで、寿命を延ばせます。太陽光と連携して使えば、電気代削減効果も大きいため、早めの導入がおすすめです。

























