現代社会において、エネルギーの効率的な利用は切実な課題です。ここで注目されるのがHEMS(ホームエネルギー管理システム)です。このシステムは、家庭内のエネルギー消費を見える化し、賢く管理するための技術として期待されています。本記事ではHEMSの基本やメリット・デメリット、導入プロセス、将来展望などを解説していきます。
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エネルギー管理システムとは?
エネルギー管理システム(EMS)とは、電力使用量を明確にし、節約とCO2の削減を目指す機器制御、再生可能エネルギー源や蓄電器の操作を可能にするシステムのことです。これには、HEMS(家庭用)、BEMS(商用ビル用)、FEMS(工場用)、CEMS(地域全体用)というように、用途に応じたカテゴリがあります。これらのシステムは、管理する対象こそ異なりますが、電力の需要と供給を監視し調整するという根本的な機能においては同じです。
HEMS
HEMS(Home Energy Management System)は、家庭でのエネルギー利用を監視し、電力消費を最適化することによって、節電とCO2の削減に寄与することができます。具体的には、太陽光発電や燃料電池からの電力を蓄電池に保存し、家電の消費電力をリアルタイムで管理することが可能です。電気自動車のバッテリーをエネルギー源として活用することも考えられています。
BEMS
BEMS(Building Energy Management System)は、ビル全体のエネルギー消費を監視し、空調や照明などを適切に操作することでエネルギーの節約を図る管理システムです。デマンドピークの制御によって、電気料金の基本料金を減らすことも実現できます。
FEMS
FEMS(Factory Energy Management System)は、工場のエネルギーを監視し、配電や空調などの設備の電力消費を見守り、適切な制御を行うことを支援する管理システムです。
CEMS
CEMS(Community Energy Management System)は、地域全体のエネルギーを監視し、太陽光や風力などの発電所からの供給と、地域内の需要を調整する役割を担っている管理システムです。これは、スマートグリッドの中核をなすシステムといえます。
これらの管理システムは、スマートホームやスマートビルディングに組み込まれ、省エネと利便性を高めるために活用されています。通信プロトコルに関しては、欧米ではSEP2.0、日本ではECHONET-Liteといった規格が採用されているのが一般的です。
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HEMSとは?
HEMSの「見える化」と「自動制御」
HEMS(ヘムス)は「Home Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」の略で、家庭で使用するエネルギーを見える化し、自動制御することで効率的に管理するシステムです。家電や電気設備と連携することで、家庭内のエネルギー消費を最適化し、節電や快適な暮らしを実現します。
エネルギーの見える化
HEMSは、家庭内で使われる電気の消費状況を専用ディスプレイやPC、スマホなどに表示します。時間帯・日別・月別の使用量や部屋ごとの消費電力量、さらには家電ごとの消費電力も確認可能です。これにより、どこで無駄が発生しているのかが一目でわかり、節電意識を高められます。使用量だけでなく金額での表示にも対応しているため、生活に直結する形で省エネ効果を実感できます。
家電の自動制御
HEMSは家電と連携し、自動的に電力消費を調整することも可能です。たとえば「室温が一定以上になったらエアコンの風量を弱める」「夜になったら照明を自動で暗くする」といった制御ができます。ただし、自動制御を行うには「ECHONET Lite」対応の家電が必要で、従来型の家電では機能を十分に活用できない点には注意が必要です。
導入によるメリットと課題
HEMSを導入することで、電気料金の削減、省エネ意識の向上、エネルギー自立性の強化、さらには災害時の非常電源確保といった多くのメリットが得られます。一方で、初期投資やシステムの複雑さ、保守管理の手間といった課題もあります。
HEMSの未来
政府は2030年までにすべての住宅へのHEMS導入を目標に掲げています。今後はAIやIoTとの連携によって、より精密で高度なエネルギー管理が可能になり、スマートシティの基盤技術としても期待されています。HEMSは、家庭単位の省エネだけでなく、社会全体の持続可能性を高める重要なツールといえるでしょう。
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HEMSの基本的な仕組み
HEMSの中核となる仕組みには、いくつかの主要なコンポーネントとプロセスが含まれます。
センサーとスマートメーター
これらのデバイスは、家中に設置されリアルタイムでエネルギーの消費と生産に関するデータを収集します。スマートメーターは、従来のメーターよりも正確に電気の使用量を追跡可能です。
エネルギーコントローラー
エネルギーコントローラーは、HEMSの頭脳です。センサーやスマートメーターによって収集されたデータを処理し、家庭内のエネルギーの流れを把握します。その結果、「どの家電が最も多くのエネルギーを使用しているか」「いつ使用しているか」といった情報を明確にすることが可能です。
ユーザーインターフェース
利用者は、物理的なコントロールパネルやウェブポータル、またはモバイルアプリといったUI(ユーザーインターフェース)を通じてHEMSの情報を取得します。このUIを通じて、利用者は自分のエネルギー消費パターンを可視化しながら使用量の調整が可能です。
自動化と制御
HEMSは、利用者の好みと最適なエネルギー消費戦略に基づいて、接続された家電やシステムの操作を自動化できます。例えば、部屋に人がいないときの消灯や時間帯に基づいたサーモスタットの調整が可能です。
再生可能エネルギー源との統合
多くのHEMSは、太陽光パネルなどの再生可能エネルギー源と統合するように設計されています。生産エネルギーの管理や、使用の最適化など余剰エネルギーを蓄えたり、電力網に売り戻したりすることが可能です。
エネルギー貯蔵システム
一部のHEMSには、ピーク需要時や再生可能エネルギーによる発電量が低いときに使用するために余剰エネルギーを蓄えるバッテリー貯蔵システムが含まれています。このシステムにより、再生可能エネルギー特有の需給バランスの不安定さを緩和できます。
データ分析と報告
HEMSは、エネルギーの使用と生産に関する詳細な報告と分析を提供してくれます。それらをもとに、利用者が自分のエネルギー利用のクセやムダを理解することで、さらなる最適化の機会を検討するのに役立ちます。
リモートアクセスと制御
利用者は、インターネットを通じてHEMSの遠隔操作が可能です。外出中でもエネルギー消費を管理するための調整を行うことができるため、特に家を離れているときのエネルギー消費管理に役立ちます。
デマンド・レスポンス対応
HEMSは、デマンド・レスポンスプログラムに参加できます。これは、ピーク時にエネルギー使用量を削減またはシフトすることで、電力会社からの需給調整要請に応じるものです。特典として、電気料金の割引などが得られる場合があります。
ソフトウェアの更新とメンテナンス
HEMSのソフトウェアは、機能の改善や機能の追加、またはセキュリティの強化のためにアップデートを受けることがあります。システムが効率的に動作するようなメンテナンスも仕組みの一部と考えてよいでしょう。
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HEMSの必要性は?
HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の導入は、現代社会が直面するエネルギー効率化と環境問題への対応に直結しています。特に日本では、エネルギー自給率の向上、電気料金の抑制、温室効果ガス削減が国家的な課題となっており、HEMSはその解決に寄与できる重要なシステムといえます。
エネルギー自給率の向上に貢献
日本はエネルギー資源に乏しく、東日本大震災後の原発停止によってエネルギー自給率はさらに低下しました。その結果、海外依存度が高まり、価格変動や供給リスクにさらされています。HEMSは家庭での消費を最適化し、太陽光発電など再生可能エネルギーの活用を促すことで、自給率向上の一助となります。
電気料金の抑制
電気料金の上昇は家計に直結する大きな負担です。HEMSによって消費状況をリアルタイムで把握することで、無駄な使用を減らし、電気料金を抑えることができます。効率的なエネルギー利用を家庭単位で実現できるのは、大きなメリットです。
温室効果ガス削減
地球温暖化対策としてCO₂排出削減は喫緊の課題です。HEMSは家庭での消費効率を高めることで、間接的にCO₂排出の削減につながります。特に再生可能エネルギーとの組み合わせにより、環境保全への効果はさらに高まります。
HEMSは単なる省エネツールではなく、エネルギー自給率の向上、電気料金の抑制、CO₂削減という3つの大きな課題に対応する家庭レベルでの実践的な解決策です。今後ますます重要性を増し、持続可能な社会の実現において欠かせない役割を担っていくでしょう。
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ZEHとHEMS
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)とHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)は、ともに持続可能な住宅を実現するための重要な要素です。ZEHは高い断熱性能と省エネ設備を備え、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用して、年間の一次エネルギー収支をゼロに近づける住宅です。一方、HEMSは家庭内のエネルギー使用状況を「見える化」し、効率的なエネルギー利用を促す仕組みで、ZEHの効果を最大化するために欠かせない存在といえます。
HEMSがもたらす効果
HEMSは家庭内の家電や設備をつなぎ、電力消費をリアルタイムで管理・制御できます。例えばエアコンや照明、給湯器をHEMSに連動させれば、必要なときに必要なだけ稼働させることができ、無駄な消費を抑制できます。
また、発電量や消費量を常にモニタリングできるため、「昼間に発電した電力を蓄電池に貯め、夜間に活用する」といった運用が可能になります。これにより自己消費率を高め、外部からの電力購入を減らすことができ、電気代削減やエネルギー自立にもつながります。
導入事例と実際の運用
例えば、パナソニックの「スマートHEMS」は、太陽光発電の発電量や家電製品の使用状況をリアルタイムで可視化し、需要と供給を自動で最適化する機能を備えています。発電が多い昼間は蓄電池に充電したり、積極的に家電を使用したりすることで夜間の電力負担を軽減し、ZEHの達成をサポートします。
さらに、HEMSは電力需要のピークシフトにも役立ちます。多くの住宅が同様のシステムを導入すれば、電力会社の需給調整の負担が軽減され、社会全体での電力コストの抑制にもつながります。
ZEHとHEMSの相乗効果
ZEHが省エネルギー住宅として「器」を整えるのに対し、HEMSはその「運用」を最適化する仕組みです。両者を組み合わせることで、快適な住環境を維持しながらエネルギー効率を高め、環境負荷を大幅に低減できます。今後、AIやIoTの進化とともにHEMSはさらに高度化し、より多くの家庭での導入が進むことでしょう。
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HEMSのメリット:「見える化」による節電促進
「見える化」による節電促進
HEMSを導入すると、家庭内で稼働している電気機器の消費量を細かくモニタリングできるようになります。部屋ごとや時間帯ごとの電力消費を把握することで「どの時間に、どの機器が電気を多く使っているか」が明確になり、具体的な節電対策を立てることが可能です。また、家族全員がデータを共有することで、省エネ意識が高まり、協力して節電に取り組める効果も期待できます。
電気だけでなくガス・水道も管理可能
HEMSは電気の使用量だけでなく、ガスや水道の使用状況も確認できます。太陽光発電システムが発電した電力量、家全体や回路単位での消費量、蓄電池の残量なども一目で把握可能です。これにより、家庭内エネルギーを総合的に管理でき、エネルギーの無駄をさらに減らせます。
スマートデバイスとの連携
モニタリングは家庭内のモニターだけでなく、パソコンやスマートフォン(AndroidやiPhone)からも確認できます。「スマホでわざわざ発電量を見る必要があるのか」と思う人もいるかもしれません。しかし、将来的にはスマホから家電の操作や自動制御の設定、さらには他のアプリとの連携が進むことで、より利便性の高いデバイスとなるでしょう。
HEMSは家庭のエネルギー使用を「見える化」することで、省エネ行動をサポートし、家族全体での協力体制を促します。今後はスマホやIoTとの連携がさらに進化し、家庭の快適さと効率性を両立させる必須ツールへと発展していくと考えられます。
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HEMSのメリット:制御機能
HEMSを導入すると、家庭内の電力使用状況を可視化するだけでなく、エアコンやIHクッキングヒーター、エコキュートなどの電化製品を自動制御できるようになります。電気料金の節約、家事効率の向上、さらには家庭全体のエネルギーマネジメントが可能になるのが大きな特徴です。
エアコンの自動省エネ機能
HEMSにエアコンを連携すると、運転開始から30分後に自動的にエコモードへ切り替わり、省エネ運転に移行します。これにより、無駄な冷暖房を防ぎ、消費電力を抑えられます。以前は「電気用品安全法」の規制でリモコン以外からのON操作が禁止されていましたが、法改正により現在はスマートフォンからON操作も可能になっています。外出先からでも冷暖房を操作でき、帰宅時に快適な温度で迎えられる点は大きな利便性です。
エコキュートやIHとの連携
オール電化住宅であれば、HEMSはさらに効果を発揮します。
・エコキュート:
天気予報や過去の電気使用実績を基に、太陽光発電の余剰電力を使って自動で沸き増しを行います。
・IHクッキングヒーター:
家庭全体の電力量が逼迫した場合、自動的に火力を抑えて電力オーバーを防ぎます。
こうした制御により、ピーク電力のカットや効率的な電力利用が可能です。
統括制御による柔軟なエネルギー管理
HEMSでは家庭全体の最大使用電力を設定しておくと、その値に達した際にエアコンの温度を下げたり、優先順位の低い機器の電源を自動でオフにすることも可能です。例えば夏場、子どもの帰宅直後にテレビ・ゲーム・冷蔵庫の使用が集中して電力が急増した場合でも、システムが要因を特定して調整してくれるため、無駄な電力消費を抑えられます。
外出先からの遠隔操作
HEMSはオンライン連携に対応しており、スマートフォンから家電のON/OFF操作が可能です。帰宅時間に合わせて給湯を始めたり、外出先からエアコンを起動して室温を整えたりと、快適性と利便性を両立できます。
HEMSの導入によって得られるのは、
・家庭内のエネルギー消費の「見える化」
・家電の自動制御による電気料金の節約
・外出先からの遠隔操作による利便性向上
・太陽光発電や蓄電池との組み合わせによる自給自足性の強化
これらは省エネやコスト削減だけでなく、ライフスタイルの快適さも大きく改善してくれます。政府の省エネ住宅政策とも連動しているため、今後はより多くの家庭で普及していくことが期待されます。
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HEMSのデメリット
HEMSの主なデメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
初期投資の高さ
HEMSを導入するには、センサーや制御機器、中央管理装置などのハードウェアの購入と設置工事が必要で、これらにかかる初期投資が高額になることがあります。
システムの複雑性
HEMSは、多くの機器との連携が必要なため、システム全体の設定や管理が複雑になることがあります。特に、技術面で不慣れな利用者にとっては操作が難しい場合もあるでしょう。
保守・管理の手間
HEMSの機器やシステムは、定期的にメンテナンスが必要で故障時の修理や更新に手間とコストがかかります。
技術の進化による陳腐化
技術の進歩は速く、新しい機能やより効率的なシステムが次々と登場するため、導入したHEMSがすぐに古くなってしまう可能性があります。
エネルギー節約への過度な依存
HEMSに頼りすぎてしまい、節電行動や省エネ意識が低下する可能性があることもデメリットの一つです。管理システムによる自動制御に安心してしまい、主体的な節電努力がおろそかになることも考えられます。
HEMSの導入を検討する際には、これらのデメリットを十分に理解したうえで長期的な視点でコストとメリットを比較検討することが重要です。
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HEMSの導入プロセス
HEMS導入のポイントとしては、「エネルギーの見える化」と「エネルギーの一元管理」が挙げられます。これらの効果により、無駄な電力使用を削減し、より快適な住環境の実現が可能です。ここでは、HEMSの基本的な導入プロセスについて解説します。
分電盤への電力測定ユニットの設置
HEMSを導入する最初のステップは、家庭の分電盤への電力測定ユニットの設置です。これにより、家庭内の電力消費を正確に把握することができます。一部のシステムでは、コンセントに直接ユニットを設置するタイプもあります。
電気機器のネットワーク接続
次に、電力測定ユニットに接続された電気機器を無線ネットワークで連携させます。これにより、各機器の使用状況をリアルタイムでモニタリングできるようになります。
エネルギー使用状況のモニタリング
タブレット端末やPCを使用して、家庭内のエネルギー使用状況をチェックします。なかには、室温や湿度、エアコンの運転時間などをグラフで確認できるシステムもあります。
エネルギーの管理
最後に、収集されたデータをもとに消費者が自らエネルギーを管理します。アプリケーションを通じて、エネルギー使用状況を確認しながら、電気機器を遠隔操作することが可能です。
以上が基本的な導入プロセスです。ただし、注意点もあります。HEMSに対応している電気機器は、まだ少なく「ECHONET Lite」という規格に対応している機器でなければ接続できません。また、導入にかかるコストと節約できるエネルギー費用を比較すると、大きなコストメリットは見込めない場合もあります。
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HEMSの主な国内メーカー
日本国内では、複数のメーカーがそれぞれに独自のHEMSを提供しているのが現状です。ここでは、そのなかでもECHONET Liteに対応している主要な事例と各社の製品やサービスの特徴を紹介します。
パナソニックのヘムス
補助金を受領するための必須条件は?
セット購入しないと補助金対象外になります。絶対に必要な商品が以下のアイセグ本体と、エネルギー計測ユニットの2つの商品。
※アイセグ本体とエネルギー計測ユニットはバラバラでも購入可能ですが、2つセットで購入しないと補助金の対象外となりますので、くれぐれもご注意下さい。
上記のアイセグセットを設置することで、分電盤の一次側(家全体の電力消費量)の計測と小ブレーカーごとの消費電力の測定を合計8箇所行うことが可能です。
更に、多数の消費電力をご希望の場合は追加で分岐増設10回路20回路、30回路を選んで追加購入することができます。
個人的には、そんなに必要?と思ってしまいますが、回路数を増やすことで、たくさんの子ブレーカーに接続でき、こまかく室内の消費電力を計測できます。
パナソニックヘムスの特徴
・インターネット回線の接続は不要。
・モニタリングは、以下4種類より選択。
①ヘムス(HEMS)用モニター
②ビエラ(対象型のみ)
③パソコン
④スマートフォン
・パソコンやスマートフォンにてモニタリングする場合、市販の無線ルーターが必要となります。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・パナソニック問い合わせ先:0120-081-701
TV閲覧やインターネットもできる!
純正より価格も安く、取替も簡単で、TVやインターネットもできます。パナソニックのヘムスが最も人気が高く売れ筋です。特にヘムスモニターを、ビエラ(タブレット型)に変更した設置パターンが好評です。ビエラにはブラウザ機能やワンセグ機能があり更に防水仕様なのでお風呂場で使用することもできます。
通常のヘムスモニターで、太陽光の情報だけをモニタリングするより多様性があり設置価値が高いので、おすすめです。
東芝のヘムス
東芝のヘムスはネット環境が必須
上記図の真ん中にある「ITアクセスポイント」という装置が各データをブルートゥースにて受信し、有線でルーターと接続します。
ルーターから、パソコンやレグザ(ネット機能がある型)に無線接続しモニタリングします。
東芝ヘムスの特徴
・必要環境として、インターネットの常時接続必須。
・更に「フェミニティ」という東芝が運営するサイト登録が必須。
※登録しないと、発電量や消費電力のモニタリング不可。
・初期費用1500円、月額500円の有料会員制。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・東芝問い合わせ先:0120-585-090
まさかの月額500円!?
計測するのに月額500円です。東芝の場合インターネットの常時接続と有料サイトの会員登録が必須となります。
今までのお客様の傾向としましては、設置して2ヶ月程度は日々の発電状況や週の発電状況を集計されますが、長期的に計測されるお客様は非常に稀です。
正直、月額費用を支払ってモニタリングするのは、地味にストレスなので個人的にはおすすめしません。
他社の場合、無料でできることなので、そのうち無料で使用できるように改変されるかもしれませんね。そうしないと誰も使用しないかもしれません。
ソーラーフロンティアのヘムス
ソーラーフロンティアのヘムスの特徴
・インターネットへの接続は不要。
・無線ルーターを接続すればソコンでのモニタリング可能。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・ソーラーフロンティア問い合わせ先:0570-550-190
簡易的だが、機能不足??
細かい計測ができません。ソーラーフロンティアのヘムス(HEMS)は簡易的で操作性が非常に高く使い勝手は非常に良いです。
しかしながら、測定項目が少なく「総発電量」「総使用量」「売電価格」「買電価格」の4種類のみで、各部屋の電力使用量などは計測不可です。
各部屋の電力量を計測できるメーカーもございますが、小ブレーカー毎の使用電力量を計測するだけなので、ブレーカーに何の家電がつながっているか把握しておく必要があります。
節電に対する意識がかなり高い人じゃないとあまり意味がない機能ですね。個人的には、発電量と前消費量と売電価格、買電価格が把握できれば十分だと思います。
シャープのヘムス
さすがシャープ!簡単で非常に便利
シャープは、上の写真のように電力量の計測センサーはコンセントの内部に内蔵しています。
コンセントと接続する機器の間に「センサー付きコンセント」を噛ますことで、該当機器の使用電力が計測できます。
この手法はあまりにも簡易的なので、手抜きな仕組み?と思われがちですが、非常に利便性が高く実生活にマッチしています。
通常は小ブレーカーの2次側にセンサーを接続するので、該当ブレーカーの消費電力を計測することになりますが、どのコンセントがどのブレーカーにつながっているのか把握することも大変ですし、ブレーカーの全容量を把握しても、どの機器がどのくらいの電力を使用しているのか特定できないので、実質的に役に立つ機能とは言い難いです。
その点、さすがはシャープ!
コンセント毎に使用電力が計測できるので、どの機器がどのくらい電力を使用しているのか一目瞭然です。
シャープのヘムス(HEMS)セットをご用命いただきましたらセンサー内蔵のコンセントと、中継器、モニターが一式セットとなります。
この他に、お客様にご準備いただく無線ルーターが必須となります。
残念ながら、平成26年度の補助金制度からシャープは除外されました。
シャープヘムスの特徴
・インターネットへの接続は不要。
・お客様による無線ルーターの準備が必須。
・テレビやパソコンでのモニタリングは不可。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・シャープ問い合わせ先:0570-550-190
設置が簡単で実用性はナンバーワン!
細かい配線が不要で手軽さが売りですね。シャープのヘムスは、テーブルタップにセンサーが内蔵されているので、設置作業が非常に簡単で、設置場所の変更も簡単にできます。
他社のようにブレーカーの消費電力ではなく、該当のコンセントに接続した家電機器の消費電力を計測できるので、非常に実用的です。
デメリットは、インターネットを介してのモニタリングが不可
なので、外出先からのモニタリングはできません。
個人的にはには、スマホやパソコンで消費電力や発電電力を計測する意味があるのか疑問ですが。。。
三菱のヘムス
三菱のヘムスの魅力
三菱のヘムス(HEMS)セットを購入すると「モニター、送受信機センサー」が一式ついてきます。
センサーは分電盤の1次側用と、小ブレーカー用を5個が付属され、更に計測箇所を増設したい場合はオプションで2個追加できます。
太陽光発電システムの発電電力を計測する際は、三菱製の太陽光発電システムを設置の場合、パワーコンディショナからデータが送信されます。
他社製の太陽光発電システムを設置の場合、別途計測センサーが必要となります。
三菱ヘムスの特徴
・インターネットへの接続は不要。
・パソコンや携帯でのモニタリングは不可。
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・三菱の問い合わせ先:03-3847-4143
特に粒立てて解説することがないです。センサーの数を増設する場合も「プラス2個」と数が少ないし、インターネットを介してのモニタリングも不可です。
個人的には三菱の太陽光発電システムの設置の場合、ネットでのモニタリングを希望の場合はパナソニックのアイセグか。ネットでのモニタリングが不要で簡易的な仕様が希望ならシャープがおすすめです。
特にこだわりがない場合は、純正の三菱のエコガイドTABが良いかと思います。
京セラのヘムス
ブレーカー、コンセントの両方OK
京セラのハウスマイルナビ(ヘムス)は、インターネット環境がなくてもモニタリング可能です。
京セラのヘムスセットは、本体とセンサー16個とその他部材のセットとなりモニターが含まれていないので、無線ルータとモニターは自前で準備する必要があります。
モニターはタブレット、スマートフォン、ブラウザ機能があるテレビなどです。
センサーの数は標準で16個ですが、増設したい場合はプラス20個までセンサー内蔵コンセントを増設可能です。
ブレーカー毎の消費電力と、コンセント毎の消費電力を計測できるので、非常に便利ですね。
ブレーカー用センサー16個とコンセント型のセンサー20個の合計36箇所もの消費電力を計測できます。
京セラヘムスの特徴
・インターネット回線不要
・標準で16センサー付属
・追加でコンセント内蔵型を20個増設可能
・標準モニターがないのでタブレットやスマホなどで閲覧
・京セラから毎月定期レポートを提出してもらえる(有料)
・京セラにて発電状況とエラーを遠隔監視(有料)
・他社製の太陽光発電システムでもモニタリング可能。
・京セラ問い合わせ先:0120-58-0526
有料だけど手厚いサポート
京セラのヘムスには、有料ですが「ハウスマイル-ネットワーク」というサポートサービスがあり、手厚いサービスをうけられます。
定期レポートについてですが、毎月の発電量、使用電力、売電価格などの月次レポートに加えて、節電のアドバイスもしてくれるらしいです。
更に遠隔監視サービスにて、発電量やパワーコンディショナのエラー、蓄電設備のエラーを監視し、異常があった場合お客様にお知らせしてくれます。
シャープのwebモニタリングサービスなども同様ですが、メーカーが直接お客様のシステムを監視メンテナンスしてくれるサービスはお客様が安心して長期運用できるのでおすすめですね。
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HEMSの今後の展望と技術的な進化
HEMSは、今後もさらなる普及が見込まれます。しかし、以下の3つのような技術的課題もあります。
制御技術の高度化
HEMSの技術開発は、これまで省エネを主目的としてきました。今後の傾向として、家庭内に太陽光発電システムや蓄電池、電気自動車などが増えるにつれて、より高度な制御技術が求められるでしょう。これには、開発の余地が多く残されており、今後の技術進化が期待されるところです。
HEMSの管理対象の拡大
HEMSは、電力のマネジメントに注目されがちですが、ガスや灯油といった環境負荷の大きいエネルギー源も管理の対象に含める必要があります。他のエネルギー源にまでHEMSの範囲が拡大すれば、エネルギー全体の効率的な使用に寄与することができるでしょう。
ユーザーがシステムを購入する際の価格の問題
HEMSのメリットを高めつつ、コスト面でも魅力的なシステムにするための取り組みが求められます。これには、技術の進化だけでなく政策や市場動向も大きく影響するでしょう。
これらの課題を乗り越えることで、HEMSはさらに普及・進化していくことができます。家庭におけるエネルギー使用の最適化を進めながら、環境への負荷を減らし、生活の質を向上させることが期待できるでしょう。