トヨタ bZ4Xの価格・補助金・航続距離
CEVの電気自動車(EV車)の補助金申請を絶賛予約受付中です。
エコ発電本舗では補助金に詳しいディーラー様の紹介や、V2Hの補助金申請の代行など承ります。お気軽にご相談ください。
トヨタ bZ4Xの補助金額は?
グレード | 型式 | 補助金額 |
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Z(2WD) | ZAA-XWAM10 | 85万円 |
Z(4WD) | ZAA-YXAM15 | 85万円 |
トヨタ bZ4Xの基本情報
価格 | 2WD:600万円 4WD:650万円 |
---|---|
バッテリー容量 | 71.4kWh |
航続距離 | 2WD:500km 4WD:460km |
電費 | 2WD:7.0km/kWh 4WD:6.44km/kWh |
充電時間(AC200V) | 12時間 |
充電時間(CHAdeMO) | 1時間 |
エコ発電本舗の「取扱商品」「補助金情報」
蓄電池 | V2H | 太陽光発電 |
---|---|---|
ハイブリッド・全負荷型 単機能・全負荷型 |
V2H トライブリッド 給電器・充電器 |
長州産業 |
エコキュート | 補助金情報 |
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トヨタ bZ4XとV2Hで節電と災害対策を実現
トヨタbZ4XはV2Hや太陽光発電と併用できます。バッテリー容量が「71.4kWh」と非常に大容量なので「経済メリット」「非常用電源」として、非常に有用な電気自動車(EV車)です。
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トヨタ bZ4X・V2H・太陽光発電のメリット
◆ 節電と燃料コスト削減の経済メリット
【 自宅の電気料金削減 】
トヨタ bZ4XとV2H、太陽光発電を連携して併用運転することで、ご自宅の使用電力量を削減でき節約できます。
昼間に太陽光発電で充電したトヨタ bZ4Xのバッテリー電力を、朝方や夕方など電気料金が高い時間帯、かつ太陽光発電が稼働しない時間帯に放電することで電気料金を節約できます。
【 トヨタ bZ4Xの充電コストを削減 】
昼間は太陽光発電で発電した発電電力をトヨタ bZ4Xに充電することで、トヨタ bZ4Xの充電費用を削減できます。
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◆ 停電時の災害対策
【 停電時の非常用電源 】
トヨタ bZ4Xはバッテリー容量が71.4kWhと非常に大容量なので、災害時の非常用電源として有用です。
停電時にはV2Hを操作し、トヨタ bZ4Xのバッテリー電力をご自宅に供給することで停電時も200vの家電製品も含めてご自宅の電力をまるごと救済できます。
【 停電時のトヨタ bZ4Xの充電 】
太陽光発電とV2Hとトヨタ bZ4Xを連携することで、停電時も太陽光発電の発電電力をトヨタ bZ4Xに充電できます。
災害時は移動手段の確保が何よりも重要で、太陽光発電やV2Hを設置することで、長期間停電しても電気自動車(EV車)の充電を確保できます。
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V2Hの基本動作や性能など動画でも解説しております。
V2Hとソーラーカーポートのセットも人気です。
ソーラーカーポートは、大容量の太陽光パネルを設置できるので、高い投資対効果を実現できます。
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トヨタ bZ4Xの特徴
◆ トヨタ bZ4Xのスペック
bZ4X FWD車 |
bZ4X 4WD車 |
|
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車両総重量(kg) | 2,195~ | 2,275~ |
最小回転半径(m) | 5.7 | 5.7 |
充電走行距離(km) | 500 | 460 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,690×1,860×1,650 | 4,690×1,860×1,650 |
ホイールベース(mm) | 2,850 | 2,850 |
モーター(種類) | 交流同期電動機 | 交流同期電動機 |
最大出力(フロント)(kW) | 150 | 80 |
最大出力(リヤ)(kW) | – | 80 |
最大出力(システム)(kW) | 150 | 160 |
動力用主電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
総電圧(V) | 355 | 355 |
総電力(kWh) | 71.4 | 71.4 |
充電性能(kW) AC充電器最大出力 |
6.6 | 6.6 |
充電性能(kW) DC充電最大出力 |
最大150 | 最大150 |
駆動方式 | 前輪駆動方式 | 四輪駆動方式 |
加速性能(0-100km/h) | 8.4(秒) | 7.7(秒) |
◆ トヨタ bZ4Xのコンセプトは?
トヨタ bZ4Xのコンセプトは、「Activity Hub」で、単なる移動空間ではなく、乗員にワクワク感のある車を目指している。
今後は自動運転が主流になり、室内空間で何ができるか?など車のニーズも過渡期に突入するので、移動手段から空間演出に訴求を変更するのは今後の流れになりそうです。
◆ トヨタ bZ4XはBEV専用プラットフォームを採用
トヨタ bZ4Xは、スバルと共同開発で全ての基礎となる「BEV専用プラットフォーム」を採用しております。
低重心化
蓄電容量71.4kWhの薄型電池パックを床下に平置きで配置し、モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axleを採用しております。
高剛性化
要骨格部位にホットスタンプ材、高張力鋼板を用いたボディ構造、電池パック周辺などの剛性の向上を行っております。
BEV専用プラットフォームは、どの座席に座っても車内が広く感じられる設計で、遮音性の高いガラスを採用しているので、走行中でも車内の会話が聞こえやすく静粛性が高い構造になっております。
◆ トヨタ bZ4Xはコックピットが見やすい
トヨタ bZ4Xは、各メーターをステアリングホイールの上から見えるように配置しており、視線の移動を少なく状況を把握できるような配慮が施されております。
ステアバイワイヤシステム
ステアバイワイヤシステムを採用しており、ステアリングホイールとタイヤに結合がない構造となっております。
従来のハンドルとは異なる形状ですが、回転角度による持ち替えが不要で、Uターンや車庫入れの操作が楽です。
また、物理的に従来のハンドルより小さいので、足元のスペースが広く、乗り心地が良いです。
◆ 最新のインフォテインメントシステム
マルチメディアシステム
クラウドの地図情報から、交通情報・駐車情報を取得し、最適な運転サポートを行います。
移動支援、充電施設表示、航続可能エリア表示等、最新のテクノロジーがふんだんに施されており、利便性が非常に高いです。
音声認識機能の充実
エアコンやワイパーなども音声操作が可能です。
OTA(Over the Air、無線通信)によるソフトウェアアップデート
最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」と、マルチメディアシステムは、オンラインでソフトウェアをアップロードすることで最新の機能にアクセスできます。
デジタルキー
スマホを持っているだけで、操作なしでロックアンロックができます。
スマホでデジタルキーの受け渡しができるので、家族や友人など遠隔地でもカギの受け渡しができます。
◆ リチウムイオン電池の安全性
蓄電池の不具合回避と、不具合の兆候を検知する機能を強化しております。
異物が混入しても異常発熱しない設計となっており、異物事態の混入回避も施されております。
リチウムイオン電池の電圧、温度、電流を多重管理し、異常発熱の兆候を早期に検知します。
V2Hとの併用については上述の通りで、トヨタ bZ4Xはバッテリー容量が71.4kWhと大容量なので、V2Hや太陽光発電と併用することで、経済メリット・非常用電源として非常に有用性が高いです。
◆ 屋根にソーラーパネルを実装
トヨタ bZ4Xは車体屋根にソーラーパネルを装備できる車両もラインナップしており、1年間の発電量を走行距離に換算すると、1,800kmほどで、充電費用を削減と非常時の充電に役立ちます。
ということで、今回はトヨタ bZ4Xを紹介しました。
見た目もシャープで、走行距離は最大500kmとハイブリッド車とほぼ同水準。さらに安全性や運転サポートも長けており、価格次第ですが非常に魅力的な電気自動車(EV車)となりそうです。
ただし、今後はテスラを筆頭に高品質で低価格の電気自動車(EV車)が続々とリリースされるかと思いますので、消費者としては楽しみです。
さらに、自動運転の機能やインフラ、法整備の発展にも期待です。
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トヨタ bZ4Xのレビュー
車好きのお客様からいただいた、トヨタ bZ4Xのレビューを掲載いたします。
「bZ」とは「Beyond Zero(ゼロを超えた価値)」という意味で、bZ4XはTOYOTA bZシリーズの第一弾となります。
bZ4Xは快適な車内空間やワクワクするような運転感はもちろんのこと、SDGsにも貢献できるような車両性能も兼ね備えています。
「bZ4X」はトヨタ自動車が2022年半より日本、北米、中国、欧州など世界各地で販売を予定している、BHVタイプのSUV車です。
bZシリーズの第一弾として販売され、トヨタ自動車ではbZ4Xの販売を皮切りに、フルラインアップでBHV車の販売を推進するようです。
bZ4Xはユーザーが必要とする航続距離を独自に調査し、バッテリーの大きさを調節しています。そしてその分、車内空間の拡大や車両の軽量化、安価な価格設定を実現しています。
また、トヨタとスバルが共同開発した「e-TNGA」によって、電気自動車ながらも本格SUVとしての走行性能、走破性を実現しました。
日常生活での使いやすさと運転の楽しさを兼ね備えている車両であるため、幅広い層に人気が出ると考えられるクルマです。
この車は、トヨタ自動車が発売する予定の車両で、トヨタ自動車が初めて量産する「バッテリーEV」(エンジンを搭載しないバッテリーのみのEV)となります。
以前から発売のうわさが出ていた車両が、正式に発表されました。
トヨタ「bZ4X」に搭載される予定の「ステアバイワイヤシステム」等、詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、最新の情報をキャッチしてください。
なお、今回トヨタ自動車から発表された車両は、「プロトタイプ」であり、正式に発売される車両とは異なる可能性がある点をご理解の上お読みください。
◆ bZシリーズが目指す新たな価値
bZ4XはTOYOTA bZシリーズの第一弾となる車です。トヨタでは「Beyond Zero(ゼロを超えた価値)」を目指すため、4つの目標を掲げています。
You & Others:ヒトとヒト
快適な移動空間、大切な家族や仲間と過ごすライフスタイルを提供
You & Tour Car:ヒトとクルマ
BEVならではの運転の楽しさを提供
You & the Enviroment:ヒトと地球
CO2排出量をへらすだけでなく、プラスを生み出す
You & Society:ヒトと社会
安心・安全な社会づくりに貢献
これら4つの目標のもと、トヨタはTOYOTA bZシリーズを2025年までに7車種導入する予定です。
bZ4Xに搭載される「ステアバイワイヤシステム」とは何か?
操舵制御装置の方式の1つで、電気信号によりタイヤの舵角を制御するシステムです。
運転席のステアリングと、前輪の操舵機構が機械的に連結しておらず、電気信号で伝達され、制御コンピューターが操舵用ユニットを駆動させて、タイヤに舵角を付けます。
このシステムは次のような5点のメリットがあります。
1.ステアリングの持ち替えが不要
2.走行中の余分な振動を遮断
3.安定した走行性
4.室内空間の有効利用
5.車両レイアウトの自由度向上
それぞれを順に解説していきます。
◆ ステアバイワイヤシステムでステアリングの持ち替えが不要
高速道路走行から、ワインディング道路、そして車庫入れ操作まで、一連の操作でステアリングの持ち替えが不要になります。
ドライバーが最も恩恵を受けるのがステアリングの持ち替え不要な点、になるでしょう。
走行速度や、シチュエーションに合わせて、ステアリング操作における、タイヤの切れ角度の比率を最適な状態に変化させることが可能です。
高速道路走行時は、ステアリング操作に対してタイヤの舵角は小さめに、車庫入れ時はタイヤの舵角を大きく付ける、と言った制御が可能です。
そのため、ステアリングの持ち替えを行わずとも、目一杯切り込む事も可能ですし、繊細な操作が必要な際には細かな舵角を与える事が出来ます。
通常のステアリング機構では、ステアリングとタイヤの角度は、設計時に設定した比率でしか切る事が出来ません。
その為、大きな切れ角度を与えるためにはステアリングの持ち替えが必要です。
ステアバイワイヤによって、ドライバーはハンドルを何度も回す必要が無くなるので、負担を軽減しつつ、安定した精度の高いドライビングが可能です。
このシステムを搭載すると、シチュエーションに応じたステアリング特性を得ることが可能になります。
例えば以下のような制御が可能です。
高速道路等、速度域が高めの道路を巡行している際のステアリング操作は、レーンチェンジや、緩やかなカーブ、小さな修正舵、と言った細かな操作が大半です。
こういった状況では、ステアリングを目一杯操作しても、タイヤの舵角はほんの数度しか切れない様になる。
その為、より繊細な操作が可能になります。
反対に駐車操作時には、比較的短時間で大きな舵角が要求されます。
状況によっては、右に目一杯切った状態から、素早く左目一杯切りたい、と言った操作も求められます。
こういった状況では、ステアリングを目一杯操作すると、タイヤの切れ角度も最大となり、ステアリングを持ち替えることなくタイヤに最大の角度を付けて小回りすることが可能になります。
ワインディング路などの特徴の異なるカーブが連続する場合においては、車両の速度に応じてステアリングとタイヤの舵角の比率を調整し、もっともスムーズな操作が可能なように設定する、と言った制御も可能になります。
◆ ステアバイワイヤシステムが余分な振動を遮断
路面からの余分な振動が無くなることで、疲労感の軽減につながります。
ステアリングとタイヤ自体が直接繋がっていないので、タイヤからの振動がステアリングを通じて、ドライバーに伝わることがほぼ無くなります。
しかし、全ての振動を遮断してしまうと、振動により路面の状況を知り、適切な操作を行う事が出来なくなるので、情報として必要な振動は伝えています。
◆ ステアバイワイヤシステムでの安定した走行性
路面の凹凸を乗り越える際や、車線変更時などにおいても、タイヤの操舵を制御することで安定したドライビングが可能です。
通常のステアリング装置の場合は、凹凸をドライバーが感じ取り、それを抑制する操作を行っていましたが、ステアバイワイヤシステムでは、凹凸をシステムが検知すると、自動的に車両を安定させる操作を行います。
通常より一歩手前で制御できるので、より安定した走行が可能です。
ステアバイワイヤシステムで車内空間の有効利用が可能
運転席足元付近を広く取る事が出来るので、運転姿勢の自由度や乗り降り時の動作の自由度が高まり、ドライバーの疲労を軽減できます。
操舵機構とステアリングをつなぐ機械部品が不要になるので、その分車内空間を有効に利用できます。
◆ ステアバイワイヤシステムで車両レイアウトの自由度が向上
ステアリングと操舵機構を直接つなぐ必要がないので、駆動系統の設計の自由度が向上し、よりコンパクトな設計が可能になります。
適切な部品配置が可能になり、信頼性向上にも貢献します。
ステアバイワイヤシステムは、中国向け車両から先行して搭載されることが発表されており、その他の国での搭載時期は、「2022年以降順次設定」、となっています。
日本仕様車での導入が今から待ち遠しいです。
トヨタbZ4Xの車両基本情報紹介
ここではトヨタbZ4Xの車体スペック等を紹介していきます。
まず車名の読み方は、「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」、です。
それぞれの意味は、「BeyondZero」(ゼロを超えた価値)の頭文字「bZ」、にボディサイズを表す「4」と、クロスオーバーSUVであることを表す「X」、これらを組み合わせて、「bZ4X」、となります。
「bZ」、はトヨタのバッテリーEVのシリーズとなる予定で、今後「bZ〇〇」、と言ったラインナップが、増えていくと思われます。
車体サイズ
全長4690mm
全幅1860mm
全高1650mm(アンテナ含む)
室内長1940mm
室内幅1515mm
室内高1145〜1160mm
車両重量1920〜2005kg
国産ライバル車
日産アリア(2022年販売予定)、スバルソルテラ(2022年販売予定)
外国車のライバル車
BMW i3、メルセデス・ベンツ EQC
BEVのライバル車
日産リーフ、日産e-NV200、三菱i-MiEV
となっていてミドルサイズのSUVになります。
「トヨタRAV4」「スバルフォレスター」「アウディQ5」「ボルボXC60」、辺りがよく似た車体サイズです。
車体サイズにおいて特徴的なのが、ホイールベースの長さです。
2850mmと、ランドクルーザーと同等のサイズです。
これにより広々とした車内空間を得ることが可能になりました。
トヨタbZ4Xの車両価格について
今のところ、車両価格について正式な発表はありません。
bZ4Xは「購入しやすい価格」、を重視して開発されているので、その価格にも期待したいところです。
電気自動車も本格的な価格競争の時期が来ている様なので、各メーカーコスト削減が重要な課題になっています。
バッテリーEVは、バッテリー自体のコストが高額になるのでどうしても車体価格が高騰しがちです。
直近のライバル車にあたる「日産アリア」、が約540万円であることを考えると、よく似た価格帯になってくるのではないか?と予想されています。
トヨタbZ4XのBEVとは一体何?
◆ 「BEV」という略称が生まれた経緯
BEVは「Battery Electric Vehicle」の略称であり、外部から充電した電気で駆動する車を指します。
電気自動車を表すEVと同義ですが、ハイブリット車を表すHVやPHV、水素と酸素で発電してモーター駆動するFCVと明確な区別をつけるために、BEVという略称が誕生しました。
つまりBEVとは、外部から充電した電気のみを動力源として走行する車ということです。
◆ BEV車のメリット
BEV車は電気のみを動力源とするため、走行中に二酸化炭素を一切排出しません。そのため、環境性能に優れた車種と言えます。
また、夜間の電気料金が安い時間帯に充電することで、ガソリン車よりもランニングコストを抑えられるというメリットもあります。
◆ BEV車のデメリット
BEV車の動力を得るためには、自宅や充電スポットでの充電が必要です。
しかし、充電設備が整っていない地域も存在するため、長距離ドライブ時に充電できない可能性があります。
また、長く乗り続けると電池が劣化してしまうため、乗れば乗るほど充電満タン時の航続距離が縮んでいきます。
後に説明しますが、電池劣化のデメリットに対してbZ4Xは万全の対策をとっているため、bZ4Xに対する電池劣化の心配はほとんどないと考えられます。
新開発のEV専用プラットフォーム「e-TNGA」、をスバルと共に開発し、車両の「低重心」「高剛性化」、を実現。
薄型大容量バッテリーを床下へ平置き配置。
モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化した、「e-Axle」を新規開発し搭載。
バッテリーの充電機能と、電力分配機能を1ユニットに集約。
これらの技術で車両の低重心化を実現し、車両の安定性向上を実現しました。
車両主要骨格部位に、ホットスタンプ材、高張力鋼板を用いた軽量・高剛性なボディ構造を採用。前後サスペンション周りの剛性を向上。
これにより、車体の高剛性化を実現し、サスペンションをスムーズに機能させて乗り心地の向上も実現しました。
走りにこだわるスバルとの共同開発車だけあって、高い走行性能も持ち合わせています。
開発の際に、「電動車は退屈、のイメージを覆す」、との目標が掲げられていて、「単にエコな乗り物」、だけでなく、車を走らせる楽しみも感じられる仕上がりです。
モーターの特性を活かした走りが楽しめるようにセッティングされていて、「素早いレスポンス」、「リニアな加速」、「高精度な出力制御」、「滑りやすい路面でのスリップ制御」、と言った、従来のエンジン車では味わえない走りが体感できる1台です。
4WDモデルにはスバルの4WD制御システム、「X-MODE」、も搭載されていて、日常の街乗り走行から、軽いオフロード以上の走行まで対応できる走破性を持ち合わせています。
安全運転支援システムも「トヨタセーフティーセンス」が搭載されています。
衝突安全においても、全方位衝突に対応するボディ構造、衝突時には電池パックも保護性確保に寄与する構造となっていて、衝突時にも乗員の安全を確保する仕様となっています。
トヨタbZ4Xの省エネルギー技術
安心して使えるEVであることが重要と考え、実用充分な航続可能距離WLTCモードで500kmの確保を実現しました。
従来のトヨタ車と同等の航続距離を確保しており、初めてバッテリー式EVに乗る方でも、不安なく使用できる性能に仕上がっています。
車体の軽量化と、エネルギー使用効率の向上により実用性充分な航続可能距離を実現しています。
車体の重量を軽くすれば、それだけ小さなエネルギーで走行が可能なので車体の軽量化は必須です。
車両の空気抵抗低減も行われ、これもエネルギー効率向上に貢献します。
車内の空調の効率も重要になってきます。
特に暖房は、大きくエネルギーを消費するので、効率の良さが求められます。
ヒートポンプ式エアコンを搭載し、シートヒーター、ステアリングヒーター、前席足元には輻射ヒーターが搭載されます。
これらを効率的に組み合わせて動作せることにより、実際の設定温度よりも暖かく感じる環境を生み出し、エネルギーを効率的に使用します。
EVは、充電切れが発生した場合に、従来のガソリン車の様に数分間でエネルギーを充填することはできません。
短くても数十分は充電を行う必要があります。
日常使用において、充電を心配することなく運用できる事も、EVに求められる性能の1つと言えます。
bZ4Xの動力性能
◆ 駆動方式
bZ4XにはFWD(Front Wheel Drive、前輪駆動)車と4WD(Four Wheel Drive、四輪駆動)車の2種類があります。BEV車の場合はHonda eやテスラ・モデル3など、RWD(rear-wheel
drive、後輪駆動)ベースとする車が増えています。
しかしトヨタで開発されてきた車は前輪駆動のものが多く、多くのユーザーにとって扱いやすいのはFWDなのではないかというトヨタの意向により、bZ4XではFWDが採用されました。
◆ モーター性能
bZ4Xのモーターには、株式会社スバルと共同開発されたモーター、トランスアクスル、インバーターを一体化した「e-Axle」が採用されています。
bZ4XのFWD車はフロントアクスルにモーターが1基搭載されており、最大出力は150kWです。
4WD車は前後合わせて2基のモーターが搭載されており、前後のモーターともに最大出力は80kWで、システム全体の最大出力が160kWです。
なお0〜100km/hの加速性能は、FWD車が8.4秒、4WD車が7.7秒です。
日産アリアFWD車の最大出力が160kW、4WD車の最大出力290kWと比べると、bZ4Xのパフォーマンスは劣っているように見えます。しかし、トヨタの考えでは「過度なパフォーマンスはお客様の日常的な走りには必要ないのではないか」とのこと。
ユーザーの使いやすさを優先し、あえてモーター最大出力が低いもの採用しています。最大出力の低いモーターを採用することで、モーターの軽量化にも繋がり、車体全体の重量低下にも貢献しています。
◆ 航続距離
一般電走行距離は2WD時で500km前後、AWD時で460km前後です。現在、EV車航続距離の一般的な目安は400kmです。
しかしトヨタの考えとしては、一概に400km走れれば問題がないとは言い切れないとのこと。暖房が必要になる冬場での走行も加味して、航続距離500km前後を採用したようです。
「顧客第一主義」であるトヨタらしいパフォーマンスの決定と言えるでしょう。
◆ 充電性能
bZ4Xの充電性能はAC(交流)充電器最大出力で6.6kW、DC(直流)充電器最大出力で最大150kWです。
bZ4XをDC充電器最大出力で充電すると、30分で電池全体の8割ほどの充電ができます。現在国内では150kWに対応している充電器の普及は進んでいませんが、5年後先を見据えれば直流150Kwの充電性能は大きな魅力となるでしょう。
bZ4Xの利便性機能
◆ トヨタ初を搭載したコックピット
メーターをステアリングホイール上側に配置するトップマウントメーターを、トヨタはbZ4Xで初めて搭載しました。トップマウントメーターによって運転手の視線移動を減らし、見やすさを重視したコックピットになっています。
また一部車両に、ステアバイワイヤシステムと異形ステアリングホイール合わせたワンモーショングリップも、トヨタでは初めての搭載となっています。ステアバイワイヤシステムによる操舵性の向上と、ワンモーショングリップによる足元空間の拡大により、運転体制の自由度や乗降性が上がりました。
◆ 高性能インフォテイメントシステム
bZ4Xには最新のマルチメディアシステムが搭載されています。クラウド上の地図情報を受信し、交通情報や駐車場の空きを瞬時に取得可能です。
さらに交通情報に則って、通常のナビゲーションだけでなく、移動支援も行えます。BEV車には欠かせない、充電施設表示機能や航続可能範囲の表示システムも備わっています。
他にもワイパーやエアコンを声で作動できる、音声認識機能が標準装備されており、スマートフォンを持っているだけで車のロック、アンロックができるデジタルキーも搭載可能です。
紹介した機能はOTA(Over the Air、無前通信)により販売店へ行かなくてもアップデートを行えます。
◆ 外部給電機能
アウトドアや緊急時で電力を必要とする場合、bZ4Xを給電器に接続することで大量の出力を電化製品に供給できます。
また、家庭用太陽光発電と給電機能を併用することも可能です。日中に太陽光発電で家に電気を供給し、余剰電力を給電器から車に充電できます。夜間は車両に充電された電気を自宅用電力として活用可能です。
bZ4Xの安全性能
◆ 最新のToyota Safety Sense
bZ4Xにはミリ波レーダーおよび単眼カメラの検知範囲を拡大した、トヨタの最新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」も搭載されています。
ドライバーのミスや疲れをカバーし、歩行者事故や正面衝突、追突などを未然に防ぐことが可能です。
また「Toyota Teammate Advanced Park」と呼ばれる高度運転支援技術も搭載可能です。
これは分岐や車線変更、追い越しなどをサポートするシステムで、車間距離確保などのアシストを行います。
周囲の車両の存在をアニメーションでディスプレイに表示する、直感的にわかりやすいインターフェースであるため、どんな方でも簡単に扱える機能です。
◆ 衝突安全性能の追求
bZ4Xでは乗員、バッテリー、衝突相手の車を守る、全方位衝突対応構造を採用しています。
BEVユニットコンパートメントを強固につなぐクロス骨格を構成することで、衝突時のエネルギー吸収性能を向上させました。他にも車両前方に2つのクロス部材を配置することで、相手車両への被害を低減できる構造になっています。
また、床下への電池パック搭載を実現するために、キャビン前側に強固な枠骨格を形成し、あらゆる方向からの衝突荷重を分散させる構造になっています。
◆ 電池の安全性の追求
bZ4Xに搭載されている電池には、安全性を高める技術も多数投入されています。
電池内に異物混入しても異常発熱をしないように設計されており、異物混入を排除するような製造プロセスも考えられているようです。
また、電池の電圧、電流、温度を多重監視し、異常発熱の兆候検知や防止を行います。
万が一、電池パックの冷却液が漏れたとしても、電池本体には触れないように設計されています。
冷却液自体も電池本体に触れてショート発火しないような、高抵抗タイプの冷却液が採用されました。
トヨタbZ4Xのインテリア紹介
メーターの見やすさを重視して開発された、コクピット周りが特徴的です。
その中でも、ステアバイワイヤシステム車に装備される、「ワンモーショングリップステアリング」が特に印象的です。
一般的には円形のステアリングですが、こちらは上部と下部がカットされていて、航空機の操縦桿のようなデザインです。
ステアバイワイヤシステムにより、ステアリングの持ち替えが不要になるので、可能なデザインです。
ドライバーの足元空間が広く取れるようになるので、ドライビングポジションの自由度や、乗り降り時の利便性が向上します。
メーターはステアリングの上側を通して見るような配置の、トップマウントメーターを採用し、遠くを見た状態でも少ない視線移動でメーターの確認が可能になっています。
ステアリング自体に運転操作系スイッチを配置し、操作しやすいように一体化されています。
シフト操作はダイヤル式シフトが採用され、ステアリングのかなり近い位置に配置されます。
音声認識機能の設定が予定されており、ワイパーや、エアコンの動作などを、声で操作可能になります。
コネクテッドナビの採用により、交通情報や駐車場の空き状態をリアルタイムで受け取る事が出来、スムーズなドライブをサポートします。
通常のナビ機能に加え、充電施設の表示、航続可能エリアの表示など、バッテリーEV専用の機能にも対応します。
居住空間においては、どの席に座っても広く静かで心和らぐ空間、を目指して開発され、ワンランク上の車両と同等の広い室内空間を実現しています。
前後のシート間の距離が1000mm確保されていて、SUV車においてはトップクラスの居住空間を実現しています。
後部座席に座っても、足元空間が広く取られていて、快適な移動空間を実現し、遮音性の高いガラスや、風切り音対策により、走行中でも高い静寂性をもたらします。
エンジン音のないEVの静寂性を、充分に堪能できる空間となっています。
トヨタ初のバッテリー式EV「bZ4X」、はエコカー的な魅力だけでなく、車で走る楽しさや、快適性を持ち合わせた車だと思います。
現時点ではプロトタイプ車両なので、市販モデルがどうなるかは分かりませんが、ステアバイワイヤシステム等、先進技術搭載モデルが日本市場で発売されるのが楽しみです。
bZ4Xのワクワクするような走り
◆ BEV独自の運転の楽しさを実現した「e-TNGA」
bZ4Xの基礎となるBEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を株式会社SUBARUと共同開発しました。
薄型大容量電池パックを車両の床下に平置きすることで、低重心化を実現。また、需要骨格部位に軽量・高剛性なボディ構造を採用し、電池パック周りやBEVユニット、ラジエータ搭載部などの各部剛性を向上させることで、車体の高剛性化を推進しました。
また、充電機能と電力配分機能を集約したESU(Electricity Supply Unit)を採用しており、低重心化の徹底を図っています。
e-TNGAプラットフォーム採用により、EV車の運転はつまらないという常識を覆す走りの滑らかさ、本格的SUVの走破性を実現しています。
◆ モーター駆動を活かした走行性能
モーター駆動の利点であるレスポンスの早さや高精度な出力精度を活かし、滑りやすい路面でも滑りにくいスリップ抑制制御を搭載しています。
4WD車では前後モーターが独立して制御されるため、高い操縦安定性を実現しています。
また、株式会社SUBARUのAWD技術「X-MODE」をトヨタ初搭載したことにより、一般道から舗装されていない荒れた道まで走行可能です。
bZ4XのSDGs貢献機能
◆ 走行時の省エネ性能の向上
bZ4Xは空力性能やボディの軽量化を追求した設計になっています。
また、冬場の暖房による消費電力を減らすため、ヒートポンプ式エアコンやシートヒーター、ステアリングヒーター、前席乗員足元の輻射ヒーターを採用しし、これらの暖房機器の採用により、冬場で暖房を利用しながらの運転でも長い航続距離の確保に成功しました。
◆ エネルギーを生み出すEV
bZ4Xはカスタマイズとしてルーフソーラーパネルを搭載できます。トヨタ社内試算値によると、1年間で走行距離1,800kmに相当する電気の発電が可能です。
ルーフソーラーパネルを搭載すれば、充電スタンドがない場所でも充電可能で、災害時でも生活に必要な電力を生み出せます。
◆ 再利用と安全性を考慮した電池構造
bZ4Xに搭載されているリチウムイオン電池は、再利用を前提として作られており、bZ4X使用開始時から10年経過、または24万km走行しても90%の電池容量維持率を誇る電池を搭載しているため、bZ4X解体後に電池だけ他製品に再利用することができます。
なお、販売中の日産リーフが8年経過または16万km走行で、バッテリー性能を70%保証しているとのこと。日産リーフと比較しても、bZ4Xに搭載される電池の耐久性能の高さが伺えます。
また、bZ4Xを中古購入して利用する場合でも、電池の劣化を気にせず乗ることができるのは大きな魅力です。
航続可能距離が日産アリアと比べて劣るとしても、10年間使用してもほとんど航続可能距離が変わらないと言えるため、bZ4Xを手放す際も価格が落ち込みにくいと考えられます。
「顧客第一主義」を掲げるトヨタがBEV車の販売を実現できた要因の一つは、中古市場でも価格が落ち込みにくいスペックにできたことかもしれません。
トヨタ bZ4Xレビューのまとめ
ついにトヨタがBEV分野に参入してきました。
「トヨタは電気自動車開発で大幅に出遅れている」と一部から思われていたようですが、搭載されている技術、機能を見るにBEV界に大きな激震を起こしそうなスペックでした。
特にSDGsに貢献するという点では、電池パックや車両構成部品をリサイクルする前提で作られるbZ4Xが他車を一歩リードしているのではないでしょうか。
2025年までにTOYOTA bZシリーズが7車種導入予定とのことなので、これからもトヨタのBEV車の動向に目が離せません。
今回はTOYOTA bZシリーズ第一弾となる、bZ4Xを紹介しました。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
トヨタ初のバッテリー式EV「bZ4X」、はエコカー的な魅力だけでなく、車で走る楽しさや、快適性を持ち合わせた車だと思います。
現時点ではプロトタイプ車両なので、市販モデルがどうなるかは分かりませんが、ステアバイワイヤシステム等、先進技術搭載モデルが日本市場で発売されるのが楽しみです。
今回紹介させていただいた内容は、トヨタ自動車からのプレス発表を基にした情報です。
市販時点で内容が変更になる場合があります。