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太陽光発電の価格や設置費用について

太陽光発電システムの見積もり依頼

太陽光発電システムの価格や設置費用はどのように構成され、何を基準に価格の妥当性を判断したら良いのでしょうか?

販売店の意向や、設置後の利回り、収益などあらゆる観点から「太陽光発電システムの価格と設置費用」について解説いたします。
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太陽光発電の設置費用は本体価格だけじゃない!

太陽光発電システムの価格

太陽光発電システムの設置費用は、本体価格だけで決まるわけではありません。

価格を決める大きな要素は、「設置場所の環境」「販売店」です。
それぞれの要素がどのように太陽光発電システムの販売価格に影響をおよぼすか解説いたします。

◆ 太陽光パネルの価格と性能を比較
太陽光パネルの価格相場と性能一覧は以下をご参照ください。
太陽光パネルの価格相場、性能比較はこちら

◆ 太陽光発電の補助金
太陽光発電の補助金(自治体から)は以下をご参照ください。
太陽光パネルの自治体からの補助金の詳細はこちら

太陽光発電の設置環境から設置費用を考える

以下のような設置環境で太陽光発電を設置する場合、設置費用が高価格になる可能性があります。

 瓦屋根 
スレート屋根は設置する労力が他の屋根材より少なく設置費用は低価格です。
瓦の場合、架台を固定するためのアンカーを打ち付ける瓦部分を剥がして、地上に一旦降ろし、穴をあけるための手間がかかり、その分の費用が販売価格に上乗せされ設置費用が上昇します。

 設置する屋根面が多数 
太陽光パネルを設置する屋根面が多いと、配線などの部材が増え、工事の労力も大きいので設置費用が高価格です。

  屋根勾配が6寸以上 
屋根勾配が6寸以上の場合、作業中の安全対策のため足場が必要となり、足場設置費用が上乗され、高価格になります。

  販売店の工事拠点から遠い 
商品や部材を格納する倉庫から太陽光発電の設置場所が遠い場合、交通費や宿泊代がかかるため、販売価格に上乗せされ、設置費用が高価格になります。

上述のように、太陽光発電システムの設置環境次第で設置費用は変わります。
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太陽光発電の販売店の意向から設置費用を考える

太陽光発電の販売価格の決め方は、販売店の意向や事業スタイルによって様々で「訪問販売」「量販店」「ネット販売」で価格設定のロジックが異なります。
太陽光発電の販売価格の構成要素は以下の通りです。

販売価格 = 原価 + 販管費 + 利益

 ● 原価 = 商品価格 + 設置費用
 ● 販管費 = 人件費 + 家賃 + 車両 + 広告費など

太陽光発電システムの販売価格構成要素

なぜ、ネット販売の販売価格が割安で、訪問販売や地元のリフォーム業者の販売価格が割高なのか、価格構成から解説いたします。

◆ 原価|商品価格
商品価格は仕入れの交渉力によって決まります。
太陽光発電の販売店はパナソニックや長州産業など各メーカーや総合商社を通して、太陽光発電システムや家庭用蓄電池、オール電化などを仕入れております。
各メーカーや商社との関係性が重要となりますが、基本的には販売量によるスケールメリットが商品価格に大きく影響するので、ネット販売や量販店など販売量が多い販売店が仕入力が強く、商品価格は安くなります。

◆ 原価|工事費用
工事費用の適正価格は判断が難しく、長期的に安全運転するためには価格だけではなく品質も重視する必要があります。
工事費用の構成要素は「工事部材の費用、工事スタッフの人件費」です。
商品価格を安く仕入れることができない販売店は、工事費用を安くする必要があり、工事技術や部材品質の低い工事下請けに依頼する傾向にあります。
特に量販店は、価格競争に勝つために信じられない低価格で下請け業者に設置工事を依頼しているようです。

太陽光発電システムの設置工事は、屋根に穴をあけるため雨漏りのリスクが伴いますが、粗悪工事を回避するため、必ず各メーカーが発行するIDを所持している工事スタッフが設置工事を実施することになっております。
昨今、太陽光発電システムの施工トラブルが多発しております。
要因は「人材不足」で、不慣れな工事スタッフを配置したり、IDを所持していないスタッフが施工を行っている実態もあるようです。

部材に関しても同様で、例えば配線を覆うカバーはエコ発電本舗では耐久性が強いPFD管を使用しておりますが、多くの会社が耐久性が低いPF管を使用しており、数年で亀裂が入る危険性があります。
太陽光発電システムは20年、30年と長期間使用する設備なので、工事に関しては費用より品質を重視する必要があります。

◆ 販管費|人件費 + 家賃 + 車両 + 広告費 + 利益

太陽光発電システムの販売店による価格の違い

販管費は、訪問販売や地元のリフォーム店、量販店は高額になりがちで、その分が販売価格に上乗せされ設置費用が高価格になります。

 ネット販売の場合 
エコ発電本舗のようなネット販売の場合、店舗費用や営業費用を極力削減することで、販売価格を安く提案しております。

 訪問販売の場合 
営業スタッフの成果報酬が非常に高く、連動して販売価格も高額になります。
訪問販売の営業マンは高い価格で販売すれば、インセンティブにより給料も高くなるので必然的に販売価格が高額になるのです。
また、訪問販売の場合、ネット販売や量販店と比較して顕在的な競合が少なく、価格競争が少ないので、販売店の都合で価格を設定できてしまい、結果的に割高な価格になるのです。
悪徳業者もおりますのでご注意ください。

 量販店の場合 
訪問販売よりは販売価格は低価格ですが、店舗費用と広告費が高額です。
量販店のターゲット顧客のニーズが価格志向なので、安く提供する必要があり、工事費用を法外に安く抑えて販売しているケースが散見されます。

太陽光発電システムの導入において、失敗しない秘訣は「相見積り」です。
1社のみの提案から即決すると失敗する可能性が高いです。
複数社の見積りを並べて、価格や保証内容などを比較する方が、圧倒的に決断が簡単なので、最低でも2~3社にはお見積りを依頼しましょう。

売電収益から設置費用を考える

太陽光発電システムの売電収益と設置費用

太陽光発電導入による投資対効果は「設置費用」だけではなく、「売電収益」次第で大きく異なります。

太陽光発電導入による売電収益は、FIT制度によって10年間(10kW以上は20年間)固定された売電価格で発電電力が買い取られるので、事前に収益を予測することができます。

太陽光発電の発電電力はまずご自宅で消費しますので、消費分の電気料金を削減し、余剰発電分(発電量 – 自家消費)を電力会社に売電します。
売電単価はもちろん、電気料金の変動も限定的なので、高い精度で長期的な収益をシミュレーションできます。

一昔前は、売電収益が高価格だったので、なるべく自家消費せず、できる限り売電に充当する方が高い投資対効果を享受できました。
昨今は売電価格が激減し、逆に電気料金が上昇しているので、なるべくご自宅で自家消費した方が投資対効果は高まります。

太陽光発電の設備価格もかなり低価格になっているので、太陽光発電の投資対効果はまだまだ高いです。
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太陽光発電の寿命と収益シミュレーション

太陽光発電導入の経済価値は、FIT期間内に得られる売電収益と自家消費による節電価格ではなく「太陽光発電の寿命までに享受できるキャッシュの総計」です。
設備によって寿命が異なりますので、詳細は以下をご参照ください。

 パワーコンディショナ 
太陽光発電システムの中で唯一の精密機械なので、稼働により経年劣化します。
昨今は特に性能が高まり、メーカー提供の保証期間は概ね15年間なので、少なくとも15年以上は機能します。
万が一15年以内に故障した場合は、無償修理ができるので追加設置費用はかかりません。

 太陽光パネル 
メーカー提供の出力保証期間は25~30年です。
精密機械ではないので故障する可能性は極めて少なく、概ね30年以上は正常に発電すると考えられます。

 家庭用蓄電池 
家庭用蓄電池を設置することによって、電気料金が安い時間に蓄電でき、電気料金が高い時間に蓄電池の電気を利用することができます。
蓄電池の寿命ですが、例えばアイビスセブン7.04kWhの場合、12,000サイクルと想定されています(1回の充放電を1サイクルと呼ぶ)。
1日1サイクルと推定すると、33年間の耐久性、1日2サイクルで16年の耐久性と考えることができます。

上記の寿命を踏まえて太陽光発電の導入価値を試算する場合、太陽光パネルの寿命30年間で試算するのが良いと思います。
あらゆる変数がありますが、例えば以下の仮説で妥当かと思います。
 ・FIT期間後の売電価格:6~8円
 ・電気料金単価:25~30円
 ・パワーコンディショナの交換費用:20万円

変数は上記の値を代入して、30年間で試算すれば簡単に総合的な導入価値を試算できます。
さらに、家庭用蓄電池も設置する場合は、全ての発電電力を自家消費と充電に充当し、朝方や夕方など太陽光発電が稼働しない時間帯に活用でき、電力の購入量を最小限に削減でき、導入価値が高まります。

太陽光発電システムの見積もり依頼

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