私たちの豊かな暮らしは、電気やガス、ガソリンなど、さまざまな形のエネルギーによって支えられています。しかし、「そもそもエネルギーとは何か」「どうやって生まれるのか」と問われると、うまく答えられない現実があります。
本記事では、エネルギーの基礎知識や、エネルギーが形を変える変換の仕組みについてわかりやすく解説します。特に注目されている太陽光発電に焦点を当て、太陽の光エネルギーが電気へと変わる具体的なプロセスを紹介します。
太陽光発電を検討中の方や、エネルギーの基本を学びたい方に役立つ情報が満載ですので、一緒に学んでいきましょう。
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エネルギーとエネルギー変換の基礎知識
太陽光発電の基本を調べていると、「エネルギー変換」という言葉に出会います。「エネルギー変換」とは何でしょうか。そもそも、「エネルギー」とは何でしょうか。それぞれどのように定義され、関連を持つのか、基本から説き起こしていきましょう。
エネルギーとは
エネルギーとは、「仕事ができる能力」です。物理学でいう「仕事」とは、物体に力を加えて動かすことや、熱、音、光などを発生させることを指しています。物を動かしたり、音を鳴らしたり、光や熱などを生み出したりする力の源となるもので、自動車が動く、電球が光る、スマートフォンが作動するといった身近な現象も、すべてエネルギーが関与しています。目に見える運動を生み出したり、様々な現象を引き起こしたりするための根源的な力がエネルギーであるといえるでしょう。
自動車が走るときにはガソリンの中にあるエネルギーが活用され、家電製品が動くのは電気というエネルギーが使われています。私たち人間も食事から得たエネルギーを使って体を動かしています。
エネルギーは日常生活や経済活動のあらゆる基盤を支える欠かせない存在です。運動エネルギー、熱エネルギー、電気エネルギーなど、エネルギーには多くの種類があり、あらゆる分野で活躍しています。
一次エネルギー、二次エネルギーとは
エネルギーには、一次エネルギーと二次エネルギーの2段階があります。一次エネルギーとは、自然界に存在するそのままの形で得られるエネルギー源です。石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料のほか、太陽光、風力、水力、地熱といった再生可能エネルギーがあります。自然の状態で得られるため、エネルギーの「もと」としての性質を持っており、私たちの生活や産業活動を支える出発点となる存在です。
二次エネルギーは、一次エネルギーを変換・加工することで、より使いやすい形にしたエネルギーを指します。一次エネルギーはそのままでは使いづらい場合が多く、利便性を高めるために様々な加工が施されます。
二次エネルギーの代表格は電力です。火力発電所では石油や石炭、天然ガスといった一次エネルギーを燃焼させてタービンを回し、発電します。水力発電所では水力、太陽光発電所では太陽光を利用して電力を作り出します。電力だけでなく、都市ガス、プロパンガス、ガソリン、灯油なども二次エネルギーです。
エネルギー変換とは
エネルギー変換とは、自然界に存在するさまざまな種類のエネルギーを、別の種類のエネルギーに変える現象や過程を指します。電気ストーブでは電気エネルギーが熱エネルギーに変わり、太陽光発電では光エネルギーを電気エネルギーに変換しています。エネルギー変換は、人間が利用しやすい別の形態へとエネルギーを変化させる技術であり、目的に応じてコントロールできる点が特徴です。
私たちの生活はエネルギー変換によって支えられています。車が走るのは、燃料に含まれる化学エネルギーがエンジンで燃焼し、運動エネルギーに変わるためです。家庭で使う電化製品も、発電所で作られた電気エネルギーを光や音、熱に変えて動いています。火力発電では、燃料の持つ化学エネルギーを熱エネルギーに変え、熱エネルギーでタービンを回して運動エネルギーに変換し、最終的に電気エネルギーを得ています。エネルギー変換の技術は、持続可能な社会を築く上で不可欠な要素と言えるでしょう。
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太陽光発電のエネルギー変換
「自宅の屋根に降り注ぐ太陽光が、そのまま電気になったらいいのに」。そんな夢のような話は、太陽光発電で現実になっています。太陽電池がどのようにして光エネルギーを電気エネルギーに変換するのか、その仕組みと基本原理をわかりやすく解説します。
光エネルギーから電気エネルギーへ
太陽光発電では、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換して活用しています。中心的な役割を果たしているのは、太陽電池(ソーラーパネル)です。太陽電池には主にシリコンなどの半導体が使われており、そこに太陽光が当たることで光エネルギーが電子を活性化させます。
半導体内部には「p型」と「n型」という異なる性質を持つ層があり、光が当たると電子がエネルギーを得て移動し、電流が流れます。光エネルギーが電気エネルギーに変わるのは、この電子の流れによるものです。
太陽電池の表面と裏面に取り付けられた電極を外部回路に接続すると、n型半導体とp型半導体の間に電位差が生じ、電子がn型半導体側から外部回路を通ってp型半導体側へと移動し、安定した直流電流が流れます。こうして、太陽からの光エネルギーが直接、電気エネルギーへと効率的に変換されます。
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太陽電池が電気を生み出す仕組み
太陽の光を受けて電気をつくる太陽電池。その仕組みには光電効果や半導体の性質など、知っておきたい科学的な原理があります。ここでは、太陽電池がどのように電気を生み出すのかを3つのテーマに分けてわかりやすく解説します。
光電効果とは
太陽電池が電気を生み出す仕組みには、光電効果と呼ばれる現象が深く関わっています。光電効果とは、特定の種類の光が物質に当たると、そのエネルギーを吸収した電子が物質の表面から飛び出す現象です。通常、電子は原子核の周囲を安定して回っており、外に飛び出すことはありません。しかし、条件によっては安定が崩れ、光の中でも特定のエネルギーを持つ電磁波が物質に当たると、エネルギーを電子が吸収し、まるで力を加えられたかのように原子から飛び出すことがあります。太陽電池では、この光電効果を利用して発電が行われます。
シリコンなどの半導体に太陽の光が当たると、光のエネルギーを受け取った電子が材料の外側へ飛び出し、移動を始めます。この電子の流れが電流となり、電気として利用できるようになるのです。
光を直接電気に変える太陽電池の発電メカニズムは、光電効果に支えられているといえます。太陽光発電の根幹をなす重要な原理であり、再生可能エネルギーの基礎を知るうえで欠かせない概念です。
n型半導体とp型半導体
n型半導体は電子が過剰な半導体、p型半導体は正孔(電子が不足した状態)が多い半導体です。太陽電池の主材料はシリコンですが、そのままでは電気を通しにくい性質を持っているため、ドーピングという処理を行い、電気的な性質が異なる2種類の半導体、すなわちn型半導体とp型半導体を作り出します。
n型半導体は、リンなど不純物の添加により自由に動ける電子を多く持つようになった素材であり、同時に負の電荷(マイナス)を帯びやすくなります。p型半導体はホウ素などの添加により、電子が不足した「正孔(せいこう)」と呼ばれるプラスの性質を持つようになった素材です。2つの半導体を接合すると、その境界部分で電子と正孔が引き合い、電気的なバランスが取られた状態「pn接合」が生まれます。
pn接合に太陽光が当たると、光のエネルギーによって電子がエネルギーを得て移動を開始。n型半導体側にはマイナスの電子が、p型半導体側にはプラスの正孔がそれぞれ集まり、自然に電荷が分かれていきます。電荷の分離によって、プラス極とマイナス極のような状態ができ、外部回路をつなげば電子が一方向に流れはじめ、電流が発生する仕組みです。
直流電力を交流電力へ
太陽電池によって作り出された電気は直流(DC)の状態です。直流とは、電流の向きと電圧が時間とともに一定である電気の流れを指します。一般の家庭用電化製品や電力系統で利用されている電気は、交流(AC)と呼ばれる、電流の向きと電圧が周期的に変化する電気です。太陽光発電で得た電力を実際に活用するためには、直流電力から交流電力へと変換しなければなりません。
変換の役割を担っているのが「パワーコンディショナー(PDS)」という装置です。パワーコンディショナーは、太陽電池で発生した直流の電気を、家庭内で使える安定した交流に変換します。同装置によって、発電した電力をエアコンや冷蔵庫、照明などの家電製品でそのまま利用できるようになります。
パワーコンディショナーで交流に変換された電気は、家庭内で使うだけでなく、使い切れなかった分を電力会社に売る売電も可能です。エネルギーの自給自足や電気代の削減、再生可能エネルギーの普及促進にも貢献できます。
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電気エネルギーの特徴
電気エネルギーには、利便性の良さや活用幅の広さといったメリットがある一方、貯められないという弱点もあります。電気エネルギーの主な特徴を3つ紹介します。
利便性が高い
電気エネルギーは利便性に優れています。特に注目すべきは、電気が他のさまざまなエネルギーに簡単に変換できる点です。モーターを使えば電気を運動エネルギーに変えられ、自動車やエレベーターなどの動力源になります。電熱線を用いれば、熱エネルギーとしてヒーターや炊飯器に利用され、照明器具では光エネルギーに変わって部屋を明るく照らします。電気は目的に応じて柔軟に形を変えるため、私たちの暮らしのあらゆる場面で活躍できるオールラウンダーです。
電気はスイッチひとつで即座に使えるという手軽さも大きな魅力です。火を起こしたり、水を汲んだりする必要もなく、状況に応じて必要なだけエネルギーを供給できるため、家庭、工場、交通、医療など多岐にわたる分野で幅広く活用されています。電気エネルギーの汎用性と即時性は、現代社会における生活の質を大きく向上させており、再生可能エネルギーと組み合わせれば、持続可能な未来のエネルギー源としての活躍も期待できます。
利用の拡大が期待される
電気エネルギーは将来性の高いエネルギー源として注目されています。現在でも、私たちの暮らしや産業は電気に大きく依存していますが、今後はさらにその重要性が増していくと考えられているからです。今後の社会はあらゆる場面でコンピューターによる制御が進み、機器やインフラがネットワークでつながるスマート化が加速すると見られています。
スマートハウスやスマートビル、スマートシティといった高度に情報化された社会を実現するには、センサーやAI、通信機器の常時稼働が前提ですが、その基盤として安定した電力供給が欠かせません。交通分野でも電気自動車(EV)の普及が進んでおり、従来のガソリンに代わって電気をエネルギー源とする流れが加速しています。
電気エネルギーは、環境への負荷を抑えつつ、効率的に利用できるため、持続可能な社会を築く上で中心的な役割を担う柱となっていくでしょう。
貯められない
電気エネルギーは利便性に優れる一方、そのままの状態では「貯めておけない」という大きな課題を抱えています。発電された電気は基本的にリアルタイムで消費される必要があり、需要と供給のバランスが崩れると停電などのトラブルが発生する可能性が高くなります。
弱点を克服するため、電気を別の形に変換して一時的に保存する工夫が行われています。揚水発電所では、余った電力を使って水を高い場所へくみ上げて位置エネルギーとして蓄え、必要なときに水を落として発電する仕組みを採用しました。夜間にお湯を沸かして熱エネルギーとして蓄積する「夜間蓄熱」も一つの方法です。
近年では、家庭用の蓄電池が普及しつつあり、電気を化学エネルギーに変換して蓄える方法が身近なものになっています。太陽光発電などで得た電力を無駄なく活用できるようになり、停電時の備えとしても注目されています。今後は、より効率的な蓄電技術の進化が求められています。
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太陽光発電は光を電気に変える技術
太陽光発電は、光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する技術です。クリーンで枯渇しない点が注目され、家庭や事業所でも導入が進んでいます。モーターや照明などに簡単に利用できる利便性の高いエネルギーですが、蓄電が難しいという課題もあります。蓄電池の普及や技術革新により、太陽光発電の可能性は今後ますます広がると期待されていますが、導入に際しては慎重に検討するのが大切です。
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