
「太陽光発電とオール電化にすれば、電気代が劇的に安くなる」──そう信じて導入したのに、前より電気代が高くなったという家庭が実は少なくありません。
なぜこんなことが起こるのか?その原因は、太陽光発電やオール電化そのものではなく、「料金プラン選択のミス」にあります。今回は、太陽光発電+オール電化で電気代が逆に上がってしまう盲点を徹底解説します。
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盲点①:「オール電化向けプラン」に変更していない

「従量電灯」のままオール電化にした悲劇
オール電化住宅には、深夜電力が割安になる専用の料金プラン(「スマートライフプラン」「eタイム3」など)が用意されています。しかし、オール電化にリフォームした際、料金プランを変更し忘れるケースが頻発しています。
一般家庭向けの「従量電灯」プランのまま、電気温水器やエコキュートを使うと、深夜も昼間と同じ高い単価で電気を買うことになり、ガス併用時代より電気代が高くなるのです。
料金単価の例(東京電力エリア):
● 従量電灯(昼夜共通): 約30円/kWh
● オール電化プラン(深夜): 約17円/kWh
● オール電化プラン(昼間): 約35円/kWh
エコキュートが深夜に3kWh使った場合、従量電灯なら90円ですが、オール電化プランなら51円。年間で数万円の差が出ます。
営業マンが「プラン変更」を説明しなかった
実例:「太陽光発電とオール電化のリフォームをしたのに、電気代が月3,000円も上がった。電力会社に問い合わせたら、『従量電灯のままですよ』と言われた。営業マンは何も説明してくれなかった」(40代主婦)
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盲点②:「昼間在宅」なのにオール電化プランにした

オール電化プランは「昼間が割高」
オール電化向けプランは、深夜の電気代が安い代わりに、昼間の電気代が割高に設定されています。これは、深夜に電気温水器で給湯し、昼間はあまり電気を使わないライフスタイルを前提にしているためです。
しかし、在宅ワークや専業主婦(夫)で日中も家にいる家庭では、昼間の電気使用量が多くなります。エアコン、テレビ、パソコン、調理──これらを昼間に使うと、割高な単価で電気を買うことになり、トータルで電気代が上がるのです。
太陽光の「自家消費」が少ないと逆効果
太陽光発電があれば、昼間の電気を自家消費で賄えるため問題ないはず──と思うかもしれません。しかし、曇りや雨の日、冬場の日照不足で発電量が少ない時期は、昼間でも電力会社から電気を買う必要があります。
オール電化プランでは、その「買う電気」が従量電灯より高いため、結果的に電気代が上がってしまうのです。
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盲点③:「売電優先」設定で自家消費していない

昼間も電力会社から電気を「買っている」
太陽光発電の設定が「売電優先」になっていると、発電した電気を自宅で使わず、すべて電力会社に売ってしまいます。その間、自宅で使う電気は電力会社から買うため、発電しているのに電気代がかかるという矛盾が生じます。
売電単価が17円/kWhなのに対し、買電単価が35円/kWhなら、「17円で売って35円で買う」という大損なやり取りを毎日繰り返していることになります。
「自家消費優先」に変更するだけで改善
太陽光発電の設定を「自家消費優先」に変更すれば、発電した電気をまず自宅で使い、余った分だけ売電します。これで、高い電気を買わずに済み、電気代が大幅に削減されます。
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盲点④:「基本料金」が上がっていることに気づかない

オール電化で「契約アンペア」を上げた
オール電化にすると、エコキュートやIHクッキングヒーターなど大電力を消費する機器が増えるため、契約アンペアを40Aから60Aに上げるケースが多いです。
しかし、契約アンペアを上げると、基本料金も上がります。例えば東京電力エリアでは、40Aから60Aに上げると、基本料金が月約500円上がります。年間で6,000円の増額です。
「使用量は減ったのに、請求額は変わらない」
太陽光発電で電気使用量が減っても、基本料金の増額分で相殺され、請求額が変わらない──ということが起こります。「太陽光を導入したのに安くならない!」と感じる原因の一つです。
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盲点⑤:「再エネ賦課金」の増額を考慮していない

電気を使うほど「再エネ賦課金」も増える
電気代には「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」が含まれており、これは電気使用量に比例して増えます。オール電化にすると、ガスを使わなくなる分、電気使用量が増えるため、再エネ賦課金も増額します。
再エネ賦課金の単価は年々上昇しており、2024年度は約3.5円/kWh。月500kWh使う家庭なら、再エネ賦課金だけで月1,750円かかります。
「ガス代が消えた分」が相殺される
オール電化前はガス代5,000円+電気代8,000円=計13,000円だったのが、オール電化後は電気代だけで13,500円──という現象が起こります。ガス代は消えましたが、電気代が増えた分と再エネ賦課金の増額で、トータルではむしろ高くなることがあるのです。
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盲点⑥:「冬の電気代爆発」を想定していない

太陽光発電の発電量が半減する冬
冬は日照時間が短く、太陽の角度も低いため、太陽光発電量が夏場の半分以下になることも珍しくありません。その結果、昼間でも電力会社から電気を買う割合が増えます。
しかも、冬は暖房で電気使用量が増えるため、オール電化プランの割高な昼間料金で大量の電気を買うことになり、冬の電気代が3〜5万円に跳ね上がるケースも。
「夏は安かったのに」のギャップ
実例:「太陽光発電とオール電化にして、夏は電気代が月8,000円だった。ところが冬になったら4万円の請求が来てびっくり。営業マンは『年間で安くなる』としか言わなかったけど、冬だけで採算が吹き飛んだ」(50代男性)
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盲点⑦:「蓄電池なし」で深夜電力を活用できていない

昼間の余剰電力を「捨てている」
蓄電池がない場合、太陽光発電で発電した電気は、使わない分をすべて売電します。しかし売電単価が年々下がっており、2024年度は16円/kWh程度。一方、夕方以降に電力会社から買う電気は35円/kWhです。
蓄電池があれば、昼間の余剰電力を蓄えて夕方以降に使えるため、高い電気を買わずに済みます。蓄電池なしでは、この恩恵を受けられません。
深夜電力を「朝夕」に使えない
オール電化プランの深夜電力は格安(17円/kWh程度)ですが、深夜にしか使えません。蓄電池があれば、深夜に蓄えた電気を朝夕のピーク時に使えるため、割高な時間帯の電気購入を避けられます。
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「電気代が上がる家」の共通点まとめ

太陽光+オール電化で電気代が逆に上がってしまう家庭には、以下の共通点があります。
● オール電化向け料金プランに変更していない
● 昼間在宅で、電気使用量が多い
● 太陽光発電の設定が「売電優先」になっている
● 契約アンペア増額による基本料金増を見落としている
● 再エネ賦課金の増額を考慮していない
● 冬の電気代爆発を想定していない
● 蓄電池がなく、深夜電力を活用できていない
これらの盲点を事前に理解し、適切な料金プラン選択と設備運用を行えば、太陽光+オール電化のメリットを最大限に引き出せます。
「プラン選択」が9割を決める
太陽光発電やオール電化そのものは、正しく使えば確実に電気代削減につながります。しかし、料金プランの選択ミスや設定の不備があると、逆に電気代が上がることもあるのです。
導入前に、自分のライフスタイル(昼間在宅か、夜型か)、電気使用パターン、太陽光の発電量予測を踏まえて、最適な料金プランを選びましょう。導入後も、定期的に料金プランを見直すことが重要です。
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太陽光+オール電化で電気代が逆に上がる理由|よくある質問(FAQ)
Q1: オール電化向けプランに変更するにはどうすればいいですか?
電力会社のウェブサイトまたは電話で申請できます。工事は不要で、書類手続きのみで完了します。申請から適用まで1〜2ヶ月かかることがあるため、早めに手続きしましょう。
Q2: 昼間在宅の場合、オール電化はやめた方がいいですか?
必ずしもそうではありません。太陽光発電の自家消費を最大化し、蓄電池を導入すれば、昼間在宅でもメリットは大きいです。ただし、料金プランは慎重に選ぶ必要があります。
Q3: 売電優先と自家消費優先、どちらがお得ですか?
現在は売電単価が下がっているため、自家消費優先の方がお得なケースが多いです。売電単価が買電単価より安い場合は、自家消費を優先すべきです。
Q4: 蓄電池がないと、太陽光+オール電化は損ですか?
損とは限りませんが、蓄電池があった方が電気代削減効果は大きくなります。予算に余裕があるなら、蓄電池の導入も検討してください。
Q5: 冬の電気代を抑える方法はありますか?
エアコンの設定温度を下げる、断熱性能を向上させる、電気毛布やこたつなど局所暖房を活用するなどが有効です。また、蓄電池で深夜電力を蓄えて朝夕に使うことも効果的です。
Q6: 料金プランを変更して電気代が上がった場合、元に戻せますか?
可能です。電力会社に申請すれば、元のプランに戻せます。ただし、頻繁なプラン変更は制限されることがあるため、慎重に検討してから変更しましょう。


























