ここ数年で街中を走る電気自動車(EV)を見かける機会はぐっと増えました。コンビニやショッピングモールに設置された充電スペースも珍しくなくなり、テレビやネットでも「次の車はEV」という言葉をよく耳にします。ただ一方で、「気になるけれど、うちにはまだ早いかも」と感じる人も多いでしょう。
セカンドカーとしてEVを検討する家庭が増加
特に2台持ちの家庭では「セカンドカーをEVにするのはどうだろう?」という選択肢が現実味を帯びてきています。
・メインカーはガソリン車やハイブリッド車で遠出や長距離移動をカバー
・セカンドカーは近所の買い物、子どもの送迎、通勤といった日常の足を担当
こうした役割分担なら、EVの特性を無理なく活かすことができます。
気になる疑問や不安
一方で、EVの導入には次のような疑問や不安もつきまといます。
・ランニングコストは本当に安いのか?
・充電の手間は面倒ではないか?
・車両価格が高いイメージだが、セカンドカーにふさわしいのか?
実際にはメリットとデメリットの両面があり、きちんと理解して選ぶことが欠かせません。
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セカンドカーに求める役割とは
まず考えたいのは、家庭におけるセカンドカーの立ち位置です。多くの家庭では、メインカーはミニバンやSUVなど、家族全員での移動や長距離ドライブに対応できる車を選んでいるケースが多いでしょう。いざ旅行や帰省となれば荷物をたっぷり積み、安心して高速道路を走れる性能が求められます。
セカンドカーに求められるもの
一方でセカンドカーは、もう少し違う役割を担っています。典型的なのは「毎日の生活の足」。たとえば近所の買い物やお子さんの送り迎え、近所への通院、駅までの送り迎えといった短距離の移動が中心です。また、通勤用にセカンドカーを使っている家庭もありますが、その場合も片道10〜20km程度の比較的短い距離にとどまることが多いでしょう。
セカンドカーは経済的で手軽な存在
つまり、セカンドカーに求められるのは「経済性」と「手軽さ」。大きな車体や長距離性能よりも、日常の使いやすさや維持費の安さが重視されます。ガソリンスタンドに頻繁に通うのは面倒だから、燃費がいいに越したことはない。サイズもコンパクトで取り回しがラクな方が便利。セカンドカーには、こうした生活者の実感に直結するニーズが集まっています。
電気自動車のメリットに一致しやすい
この使い方を前提に考えると、電気自動車はセカンドカーにうまくハマる可能性があります。走行距離は短くても、毎日ちょこちょこと動かすからこそ、燃料費が抑えられる恩恵を感じやすい。大容量バッテリーを搭載していなくても、1日の移動をカバーできれば十分です。むしろ「充電しておけば常に満タンで出発できる」という安心感は、セカンドカーならではの使い方にぴったりです。
全ての人に当てはまるわけではない
もちろん、すべての家庭に当てはまるわけではありません。中には「セカンドカーでも片道100km以上を走ることがある」「休日は2台とも長距離で使う」といったケースもあるでしょう。ですが、一般的に見れば「近場専用の相棒」としてセカンドカーを考える家庭が大半です。その視点で整理すると、電気自動車は有力な選択肢になり得るのです。
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電気自動車をセカンドカーにするメリット
セカンドカーに電気自動車を選ぶことで得られるメリットは、実際に使うシーンを思い浮かべるとより実感しやすくなります。ここでは主なポイントを5つ挙げてみましょう。
ランニングコストが安い
電気自動車の大きな魅力は、走るほどに家計への負担が小さくなることです。ガソリン車ではリッター15kmの燃費だとして、500km走るのに必要なガソリンは約33リットル。ガソリンが1リットル170円だとすると、およそ5600円かかります。
一方、電気自動車なら消費電力量はおよそ80〜100kWh程度。夜間電力を活用すれば1kWhあたり20円前後なので、充電費用は2000円程度で済みます。差額は月に3000円以上。年間にすれば数万円の節約になる計算です。セカンドカーは「ちょこちょこ乗る」が積み重なるので、この違いは家計に効いてきます。
自宅充電の便利さ
セカンドカーは短距離利用が多いため、「気づいたらガソリンが減っていた」ということがよくあります。電気自動車なら、自宅に充電設備を設ければ夜間に充電しておくだけで翌朝は常に満タン状態。ガソリンスタンドに立ち寄る手間がなくなり、毎日がぐっとラクになります。
特に家族でクルマを使う場合、「使おうと思ったらガソリンが無かった」といった小さなストレスも減らせます。
静かで快適な走り
電気自動車の走りはとても静かで、加速もスムーズです。朝の通勤や夜の送り迎えでもエンジン音が気にならないので、住宅街での利用に向いています。加速性能はガソリン車以上に力強いケースも多く、短距離の移動でも気持ちよく運転できます。
小さなお子さんを乗せるときに「すぐ寝てしまう」といった声もあり、セカンドカーとしての快適性を実感できるポイントです。
環境と家族へのアピール
電気自動車を選ぶことは「環境に優しい選択」を具体的な形で示すことでもあります。二酸化炭素排出が少なく、子どもにとっても「うちの車は未来型だ」と誇らしい気持ちになるかもしれません。
また、パートナーにとっても「買い物や送迎で使う車が静かで清潔感がある」というのは好印象につながります。日常の中で自然にEVライフを取り入れることは、家族全体の意識にもプラスを与えるでしょう。
補助金や税制の優遇
電気自動車には国や自治体からの補助金制度があります。車種や地域によって金額は異なりますが、軽EVなら数十万円の補助が受けられることも珍しくありません。さらに、自動車税や重量税もガソリン車より安く設定されており、購入後の維持費の軽減にもつながります。
セカンドカーは「できるだけコストを抑えたい」という家庭が多いだけに、こうした優遇制度は導入の後押しになるはずです。
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電気自動車をセカンドカーにするデメリット
電気自動車をセカンドカーにすることには多くのメリットがありますが、一方で注意しておきたい点もいくつかあります。ここでは代表的なデメリットを5つ挙げ、検討時に押さえておきたいポイントを整理してみます。
車両価格がまだ高い
最大のハードルは、購入価格の高さです。軽自動車タイプの電気自動車であっても、新車価格は200万円台から。補助金を使えば実質負担は下がりますが、それでも同じクラスのガソリン車と比べるとどうしても割高感があります。
「セカンドカーはできるだけ安く済ませたい」という家庭にとって、この初期投資の大きさは悩みどころです。
航続距離への不安
電気自動車は1回の充電で走れる距離がガソリン車に比べて短めです。軽EVなら150〜180km前後、コンパクトEVでも250〜400km程度が一般的です。日常の近距離利用には十分ですが、急な遠出や週末のプチ旅行となると不安を覚える人も少なくありません。
「セカンドカーだから割り切れる」と考えられるか、「やっぱり不安」と感じるかで評価が分かれるポイントです。
充電インフラの課題
自宅に駐車場があり、充電設備を設置できる家庭なら便利に使えますが、集合住宅や月極駐車場ではそうはいきません。外出先での充電に頼る場合、急速充電器の台数が限られていたり、週末には待ち時間が発生するケースもあります。
セカンドカーといえども、いざというときに「充電が心配で」という状況は避けたいもの。環境によっては電気自動車が不便に感じられる可能性があります。
中古市場やリセールバリューの不透明さ
電気自動車はまだ普及途上で、中古市場の相場が安定していません。数年後に売却しようとしたときに、予想よりも安い査定額になることがあります。特にバッテリーの劣化具合によって価値が大きく変動するため、「何年後にいくらで売れるのか」が読みづらいのが現状です。
セカンドカーは比較的短いスパンで買い替えを検討する家庭も多いため、この点は意外に重要なリスクと言えます。
車種の選択肢が限られる
電気自動車のラインナップは年々増えてきていますが、ガソリン車に比べればまだまだ少ないのが現実です。特に「小さくて安い車がいい」というセカンドカー需要にドンピシャなモデルは限られています。
気に入ったデザインや価格帯の車が見つからず、「仕方なく選んだ」というケースも出てきます。
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こんな家庭なら電気自動車セカンドカーは「アリ」
ここまで電気自動車をセカンドカーにするメリットとデメリットを整理してきました。では、実際にどんな家庭なら「これはうちにピッタリだ」と言えるのでしょうか。逆に「ちょっと合わないかも」と判断した方がよいケースもあります。ここでは、電気自動車セカンドカーがフィットしやすい家庭の特徴をまとめてみます。
電気自動車セカンドカーがフィットする家庭
1. 日常の移動距離が短い
• 1日の走行が30〜50km程度に収まることが多い家庭。買い物や送迎、通勤などの近距離移動が中心であれば、航続距離の不安はほぼ解消されます。
2. 自宅に駐車場と充電設備がある
• 1日の走行が30〜50km程度に収まることが多い家庭。買い物や送迎、通勤などの近距離移動が中心であれば、航続距離の不安はほぼ解消されます。
3. 自宅に駐車場と充電設備がある
• 一戸建てや自宅敷地内に駐車場があり、200Vコンセントや充電器を設置できる家庭は相性抜群。毎晩充電しておけば翌朝は常に満タンでスタートできます。
4. メインカーが長距離対応できる
• 旅行や帰省など長距離移動はメインカーに任せられる家庭。セカンドカーは「近場専用」と割り切れるので、電気自動車の特性を活かしやすいです。
5. 燃料費を抑えたい
• ガソリン代の高騰が家計に響いている家庭。月々の走行距離が短くても積み重ねれば節約効果は大きく、電気自動車のコストメリットを感じやすくなります。
6. 家族が環境意識を持っている
• 「子どもにクリーンな車を見せたい」「環境に優しい選択をしたい」と考える家庭。実用性に加えて精神的な満足度も得られます。
慎重に考えた方がよい家庭
1. 自宅に充電環境がない
• 集合住宅や月極駐車場利用で、自宅充電が難しい場合。外出先の充電に頼ると利便性が大きく下がってしまいます。
2. セカンドカーでも長距離を走る機会が多い
• 出張や遠方への送迎など、予想以上に走行距離が伸びる場合は不安が残ります。
3. 「セカンドカー=できるだけ安く」が最優先
• 初期費用を極力抑えたい家庭には、新車の電気自動車はまだ割高感があります。中古車やガソリン車の方が現実的な選択になることも。
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電気自動車セカンドカー候補モデル
「電気自動車をセカンドカーにするのはアリかも」と思っても、具体的にどんなモデルがあるのか気になるところです。ここでは、一般家庭でも導入しやすい4つの候補を紹介します。価格や性能だけでなく、どんな生活スタイルにフィットするかを意識して見ていきましょう。
日産サクラ
軽自動車タイプの電気自動車として人気を集めているのが日産サクラです。航続距離は約180kmと日常の買い物や送迎には十分で、補助金を利用すれば実質価格が200万円前後に抑えられるケースもあります。内装や装備も充実しており、「軽だけど高級感がある」と感じる人も多い一台です。セカンドカーを使うのが主に奥さまや家族という家庭には相性がいいでしょう。
三菱 eKクロス EV
サクラと兄弟関係にあるモデルが三菱のeKクロス EVです。基本性能はサクラとほぼ同じですが、SUV風のデザインが特徴で、「少しカジュアルで力強い見た目が欲しい」という人に人気があります。街乗りはもちろん、ちょっとしたアウトドアにも使えるデザイン性がセカンドカーに個性を求める層に響いています。
BYD DOLPHIN
中国メーカーBYDが投入しているコンパクト電気自動車。航続距離は400km前後と余裕があり、セカンドカーでありながら「ちょっと遠出もできる安心感」が魅力です。価格は約360万円からと軽EVよりは高めですが、輸入車としては割安感があり、内装の質感も高いと評判です。「2台目でもデザインや走りに妥協したくない」という家庭に選ばれやすいモデルです。
日産リーフ(中古車前提)
電気自動車の先駆けといえる日産リーフは、中古市場での選択肢が豊富です。初期モデルなら100万円台から探せるため、初期費用を抑えたい家庭には魅力的。ただし、バッテリー劣化の度合いによって実際の航続距離が大きく変わるため、購入前にチェックが欠かせません。「とりあえずEVを試してみたい」という家庭におすすめです。
もちろん新車の購入という選択肢もありですが、車両価格を抑える意味で中古車としました。
電気自動車といっても、軽自動車からコンパクトカー、中古市場まで幅広い選択肢があります。セカンドカーとして導入するなら、「どんなシーンで使うのか」「家計にどれくらい投資できるのか」を基準に選ぶのが現実的です。
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セカンドカーとしてのEVのまとめ
電気自動車は「メインカーにするにはまだ不安がある」という声が根強い一方で、セカンドカーとして考えれば現実的で魅力的な選択肢になりつつあります。
日常の近距離移動が中心なら、充電の不安はほとんどなく、ランニングコストや利便性の面で大きなメリットを実感できます。自宅で充電できれば、ガソリンスタンドに立ち寄る手間も省け、毎日のカーライフがぐっと快適になるでしょう。
一方で、購入価格の高さや充電環境の有無、リセールバリューの不透明さなど、検討すべき課題があるのも事実です。大切なのは「自分の家庭の生活スタイルに本当に合うかどうか」を冷静に見極めること。
もし「短距離中心」「自宅充電OK」「長距離はメインカーに任せられる」という条件が揃っているなら、電気自動車はセカンドカーとして十分に「アリ」な選択と言えるでしょう。これからのカーライフを考える上で、一度検討してみる価値は大いにあります。それをきっかけに、メインカーも電気自動車でもいける、と思える一つのきっかけになるかもしれません。