PHEVは「ガソリン車感覚」で買うと失敗する|充電しない人が陥る誤解

投稿日:2026年02月06日

PHEVは「ガソリン車感覚」で買うと失敗する|充電しない人が陥る誤解

「PHEVを買ったけど、結局ガソリンばかり使っている」──こんな声をよく聞きます。充電設備はあるのに充電しない、EVモードがあるのに使わない。PHEVを「ちょっと燃費の良いガソリン車」として扱っている人が、予想以上に多いのです。
なぜ人はPHEVを充電しないのか、その行動心理と認識ギャップを掘り下げます。


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失敗パターン①:「充電が面倒」という心理的ハードル

失敗パターン①:「充電が面倒」という心理的ハードル

プラグインハイブリッド(PHEV)が「給油だけで済む」楽さへの依存

ガソリン車に長年乗っていた人にとって、「給油」は月に1〜2回の作業です。5分で終わり、次は1ヶ月後。この「放置できる楽さ」に慣れています。

一方、プラグインハイブリッド(PHEV)で電気を最大限活用するには、ほぼ毎日充電が必要です。帰宅後にプラグを挿し、翌朝抜く──この「毎日の習慣」が、心理的ハードルになるのです。

 充電しない人の心理 

「たまに給油するだけで済んでいたのに、なんで毎日プラグを挿さなきゃいけないんだ。面倒くさい」

「忘れる」という言い訳

「充電するつもりだったけど、忘れた」──これも頻繁に聞かれる言葉です。しかし本音は「面倒だから、優先順位が低い」ということでしょう。

スマホは毎日充電するのに、なぜPHEVは忘れるのか? それは「充電しなくてもガソリンで走れる」からです。スマホは充電しないと使えませんが、PHEVは充電しなくても困りません。この「困らなさ」が、習慣化を妨げています。

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失敗パターン②:「EVモードを知らない・使わない」

失敗パターン②:「EVモードを知らない・使わない」

「勝手に切り替わる」という誤解

プラグインハイブリッド(PHEV)には、EVモード(電気だけで走る)とHVモード(ハイブリッド走行)があります。多くの車は、ドライバーが切り替えられるようになっていますが、これを知らない人が意外と多いのです。

「勝手に最適なモードに切り替わるんでしょ?」という思い込みで、一度もEVモードを使わずに乗り続けている人もいます。結果、電池が満充電でもエンジンが動き、燃費が悪化します。

 EVモードを使わない人の心理 

「車が賢く判断してくれると思っていた。自分で切り替えるなんて知らなかった」

「どうせすぐ電池切れるでしょ?」という諦め

EVモードの存在を知っていても、「どうせ50kmしか走れないなら、最初からエンジン使った方が楽」と考える人もいます。「短距離しか走れない=無意味」という認識ギャップです。

しかし、通勤が往復30kmなら、毎日EVモードで完結します。年間で考えれば、大幅なガソリン削減になるのですが、その計算をしない人が多いのです。

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失敗パターン③:PHEVが「ガソリン車の延長」という認識

失敗パターン③:PHEVが「ガソリン車の延長」という認識

「燃費の良いハイブリッド」として購入

プラグインハイブリッド(PHEV)購入者の一部は、「プリウスより燃費が良いらしい」「補助金が出るから安く買える」という理由だけで購入します。PHEVが「充電する車」だという認識が薄いのです。

営業マンも、「充電しなくてもハイブリッドとして使えます」とセールストークをすることがあります。これが「充電は必須ではない」という誤解を生みます。

 行動心理学的分析 

人は「変化」を嫌います。ガソリン車と同じ使い方ができると聞くと安心し、新しい習慣(充電)を取り入れる動機が薄れます。

「プラグを挿す」という行為への抵抗感

ガソリン車オーナーにとって、「車にプラグを挿す」という行為自体が非日常です。給油口にホースを挿すのは慣れていますが、充電口にケーブルを挿すのは「なんだか違和感がある」と感じる人もいます。
この微妙な心理的抵抗が、充電習慣の定着を妨げているのです。

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失敗パターン④:「初期設定のまま放置」

失敗パターン④:「初期設定のまま放置」

「設定を見ない」という無関心

プラグインハイブリッド(PHEV)には、充電タイマー、EVモード優先設定、エコモードなど、多くのカスタマイズ項目があります。しかし、購入後に一度も設定画面を開かない人が少なくありません。

デフォルト設定のままだと、「深夜に自動充電」「EVモード優先」といった便利機能が無効になっていることがあります。結果、非効率な使い方が続きます。

 設定を見ない人の心理 

「車は買ったらそのまま乗るもの。いちいち設定なんて見ない」

「説明書を読まない」文化

日本人は「説明書を読まない」傾向があると言われます。PHEVのマニュアルには、充電方法、EVモードの活用法、タイマー設定などが詳しく書かれていますが、読む人は少数派です。

「車なんて乗ればわかる」という感覚で、PHEVの特殊な機能を理解しないまま乗り続けるのです。

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失敗パターン⑤:「コスト意識の欠如」

失敗パターン⑤:「コスト意識の欠如」

「電気代がいくらか知らない」

充電にかかる電気代を計算したことがない人も多いです。「なんとなく高そう」「ガソリンと変わらないでしょ」という漠然としたイメージだけで、充電を避けています。

実際には、1kWhあたり25円の電気代なら、50km走るのに150〜200円程度です。ガソリン(170円/L、燃費20km/L)なら同じ距離で約430円かかります。半分以下なのですが、その計算をしていないのです。

 行動心理学的分析 

人は「見えるコスト」(ガソリン代)には敏感ですが、「見えにくいコスト」(電気代)には鈍感です。充電のメリットを実感できないため、行動が変わりません。

「給油の痛み」を感じていない

ガソリン代が月10,000円かかっていても、「まあ、こんなもんか」と受け入れている人が多いです。一方、充電すれば月3,000円で済むと知っても、「7,000円しか変わらないなら、別にいいか」と思ってしまいます。

年間84,000円の差なのですが、月単位で見ると「たいしたことない」と感じてしまう心理トリックです。

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PHEVを「ガソリン車の延長」から脱却する5つのステップ

PHEVを「ガソリン車の延長」から脱却する5つのステップ

 ステップ①:「PHEVは電気の車」と認識を改める 

まず、「PHEVはガソリン車の延長ではなく、EVの仲間」という認識に切り替えましょう。充電が基本、ガソリンは補助──この順序を理解することが第一歩です。

 ステップ②:充電を「歯磨き」レベルの習慣に 

帰宅後、靴を脱ぐ→手を洗う→プラグを挿す──この流れを習慣化しましょう。最初の2週間は意識的に行い、3週目からは無意識でできるようになります。

 ステップ③:EVモード優先設定をONに 

車の設定で「EVモード優先」をONにすれば、充電がある限り自動的にEVモードで走ります。いちいち切り替える必要がなくなり、ストレスが減ります。

 ステップ④:月のコストを可視化する 

ガソリン代と電気代を毎月記録し、「今月はガソリン5,000円、電気1,500円」と可視化しましょう。節約効果が見えれば、充電のモチベーションが上がります。

 ステップ⑤:「1週間チャレンジ」で成功体験を 

「1週間、毎日充電してEVモードで通勤する」というチャレンジをしてみましょう。ガソリンを一滴も使わずに通勤できた達成感が、習慣化を後押しします。

まとめ:PHEVは「意識改革」が必要な車

プラグインハイブリッド(PHEV)を「ガソリン車の延長」として買うと、その真価を発揮できません。充電しない、EVモードを使わない、設定を見ない──これらはすべて「認識ギャップ」から生まれる行動です。

プラグインハイブリッド(PHEV)は、ガソリン車とは違う乗り物です。充電という新しい習慣、EVモードという新しい選択肢、電気代という新しいコスト──これらを受け入れる意識改革が、PHEV成功の鍵なのです。

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PHEVは「ガソリン車感覚」で買うと失敗|よくある質問(FAQ)

Q1: 充電を習慣化するコツはありますか?

帰宅後のルーティンに組み込むのが最も効果的です。スマホのリマインダーを設定したり、玄関に「充電した?」というメモを貼るのも有効です。最初の2週間を乗り越えれば、自然と習慣化します。

Q2: EVモードとHVモード、どう使い分けるべきですか?

基本はEVモード優先です。電池がある限りEVモードで走り、電池切れや高速道路ではHVモードに切り替える、という使い方が理想的です。多くの車には「自動切替」機能もあります。

Q3: 充電しなくても、ハイブリッドとして普通に使えますよね?

使えます。しかし充電しないPHEVは、重いバッテリーを積んだ普通のハイブリッド車になり、燃費が悪化します。PHEVの経済的メリットを享受するには、充電が必須です。

Q4: 充電の電気代は、ガソリン代と比べて本当に安いですか?

深夜電力なら1kWhあたり15〜20円程度で、50km走るのに100〜150円です。ガソリン(170円/L、燃費20km/L)なら約430円かかるため、3分の1以下に抑えられます。

Q5: 充電を忘れた日が続いても、問題ないですか?

車としては問題ありませんが、経済的には損をします。充電しなかった週と充電した週で、ガソリン消費量を比較してみると、その差が実感できるでしょう。

Q6: 家族が充電を面倒がります。どう説得すればいいですか?

月のガソリン代を見せて、「充電すれば半分になる」と具体的な数字で示すのが効果的です。また、充電を「誰かの役割」にするのではなく、「帰宅した人がやる」とルール化すると、負担感が減ります。

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