
EV(電気自動車)に乗り始めた当初は、外出先の充電スポットを積極的に使っていたのに、数ヶ月経つと「自宅充電で十分」と感じ、外での充電をしなくなる──。この行動変化は一見合理的ですが、いざ遠出や緊急時に「外で充電した経験が少ない」ことが、思わぬ不安やトラブルを招くことがあります。
本記事では、自宅以外で充電しなくなることで生じる心理的な不安、スキルの低下、そして実際のトラブル事例について解説します。
エコ発電本舗の「商品」「補助金」メニュー
なぜ「自宅充電だけ」になるのか?

自宅充電が圧倒的に便利
自宅に充電設備があれば、帰宅後にケーブルを挿すだけで充電完了。深夜電力で安く充電でき、朝には満充電で出発できます。外出先の充電スポットを探す手間も、待ち時間もありません。
日常の移動距離が片道20~30km程度なら、自宅充電だけで十分まかなえます。「わざわざ外で充電する必要がない」と感じるのは自然な流れです。
外での充電は「面倒」「高い」
外出先での充電は、充電スポットを探し、空きを確認し、30分~1時間待つ必要があります。急速充電でも80%までしか充電できないことが多く、料金も自宅より高額です。
例えば、自宅の深夜電力が15円/kWhなら、60kWhのバッテリーを満充電しても900円。一方、外の急速充電は30円~50円/kWhで、30分で20kWh充電すると600円~1000円。時間もお金も自宅の方が圧倒的に有利です。
「遠出しない生活」になっている
EV導入後、無意識のうちに「遠出を避ける」行動パターンが生まれることがあります。航続距離内の移動だけで生活が完結するため、「外で充電する必要がない」状態が続き、ますます外での充電経験が減っていきます。
エコ発電本舗の「商品」「補助金」メニュー
外でEVを充電しないことで生じる「不安」

いざ遠出する時に「充電できるか不安」
普段自宅充電だけで済ませている人が、急に長距離ドライブをすることになると、「外で充電できるだろうか」という不安が強くなります。充電スポットの場所、使い方、料金体系、待ち時間など、未知の要素が多いためです。
特に、「充電カードの登録を忘れていた」「アプリの使い方がわからない」「充電器の種類が違う」など、事前に知っていれば避けられる問題でも、当日になって焦ることがあります。
「充電待ち」や「故障」に遭遇したらどうしよう
外出先の充電スポットは、タイミングによっては満車で待ち時間が発生したり、機器が故障していて使えなかったりします。自宅充電に慣れていると、こうした「不確実性」に対処する経験が少なく、不安が増幅されます。
「もし充電できなかったら、次の充電スポットまで行けるだろうか?」「バッテリーが切れたらどうしよう?」といった最悪のシナリオばかり考えてしまい、遠出を躊躇するようになります。
「自分だけ充電方法がわからない」恥ずかしさ
充電スポットで他のEVオーナーがスムーズに充電している中、自分だけが充電器の使い方がわからず、もたもたしている──こんな場面を想像すると、恥ずかしさや焦りを感じる人もいます。
特に、後ろに待っている車がいると、「早くしなきゃ」というプレッシャーで余計に焦り、操作ミスをしてしまうことも。この経験がトラウマになり、「外では充電したくない」という心理が強化されます。
エコ発電本舗の「商品」「補助金」メニュー
実際に起きるEV充電のトラブル

充電カードが使えず、現地で登録が必要
多くの充電スポットは会員制で、事前に充電カードやアプリの登録が必要です。普段使わない人は、「そのうち登録しよう」と先延ばしにしがちで、いざ必要になった時に「登録していない!」と気づきます。
現地でスマホから登録しようとしても、電波が悪い、登録に時間がかかる、クレジットカード情報の入力でエラーが出る、などで手間取り、充電開始までに30分以上かかることも。
充電コネクタの種類が違って使えない
EVの充電コネクタには、CHAdeMO(チャデモ)、CCS(コンボ)などの種類があります。自分のEVがどの規格か把握していないと、充電スポットに着いてから「このコネクタは使えない」と気づくことがあります。
最近は複数規格に対応した充電器も増えていますが、古い充電スポットでは片方しか使えないこともあり、次の充電スポットを探し直す羽目になります。
充電速度が遅く、予定が狂う
「急速充電」と表示されていても、実際の出力は充電器や車種によって異なります。50kWの急速充電器なら30分で20kWh程度充電できますが、古い機器だと出力が低く、思ったより充電が進まないことがあります。
「30分で出発できる」と思っていたのに、実際は50%しか充電できず、次の目的地まで届くか不安になり、さらに追加充電が必要になる、というパターンです。
充電中に車を離れられず時間を無駄にする
充電スポットによっては、充電中に車を離れるとトラブルになることがあります。「充電完了後すぐに移動してほしい」というルールがあったり、他の利用者から「まだ終わらないんですか?」とプレッシャーをかけられたり。
結果として、充電中ずっと車のそばで待機することになり、「この30分で何もできない」というストレスを感じます。自宅なら充電中に家事や仕事ができるのに、外ではただ待つだけになります。
エコ発電本舗の「商品」「補助金」メニュー
EVを「外で充電しない」ことで失うもの

行動範囲が狭くなる
外での充電に不安があると、「往復で航続距離内」の場所にしか行けなくなります。本当は行きたい観光地や温泉があっても、「充電できるか不安」という理由で諦めてしまいます。
ガソリン車なら気軽に行けた場所でも、EVになってから「遠出は控えよう」という心理が働き、生活の自由度が下がります。これでは、EVの本来の魅力である「静かで快適な長距離ドライブ」を楽しめません。
緊急時に対応できない
家族の急病や災害など、緊急時に遠方へ移動する必要が生じた場合、外での充電経験がないと非常に困ります。焦っている状況で、初めて外の充電スポットを使おうとしても、操作方法がわからず、時間を無駄にしてしまいます。
また、自宅が停電した場合、外で充電せざるを得ないこともあります。普段から外での充電に慣れておくことは、リスク管理の一環でもあるのです。
EVの「本当の利便性」を知らないまま
外での充電を避け続けると、「EVは不便だ」という印象だけが残ります。しかし、実際には外での充電も慣れればスムーズで、ガソリンスタンドに行く手間と大差ありません。
一度外での充電を経験すれば、「思ったより簡単だった」「待ち時間に休憩できて良かった」と感じることも多く、EVの可能性が広がります。外で充電しないままだと、EVの真の利便性を知らずに終わってしまいます。
エコ発電本舗の「商品」「補助金」メニュー
外での充電不安を解消する方法

近場で「練習充電」をしてみる
遠出の前に、自宅近くの充電スポットで「練習」してみることをおすすめします。バッテリー残量に余裕がある状態で、充電カードの使い方、コネクタの接続方法、充電開始の手順などを一通り試しておけば、本番で焦らずに済みます。
買い物ついでにショッピングモールの充電スポットで10分だけ充電してみる、というのも良い練習になります。
充電カードやアプリを事前に登録しておく
主要な充電ネットワーク(e-Mobility Power、Tesla Superchargerなど)の充電カードやアプリを、自宅で余裕のある時に登録しておきましょう。クレジットカード情報や車両情報を事前に入力しておけば、現地での手続きが不要になります。
無料の充電カードもあるので、使う予定がなくても「念のため」登録しておくと安心です。
充電スポット検索アプリを活用する
EV充電スポット検索アプリ(EVsmart、GoGoEVなど)を使えば、充電スポットの場所、利用可能な時間、料金、空き状況などを事前に確認できます。複数の候補をリストアップしておけば、「充電できなかったらどうしよう」という不安が減ります。
「充電待ち時間」を楽しむ発想
充電中の30分~1時間を「無駄な時間」と考えるのではなく、「強制休憩タイム」として楽しむ発想に切り替えましょう。カフェで休憩、観光スポット散策、仕事のメールチェックなど、充電時間を有効活用できれば、ストレスが減ります。
月1回は「あえて外で充電」してみる
自宅充電で十分でも、月に1回程度は意識的に外で充電してみることで、スキルを維持できます。「外での充電は難しくない」という実感を持ち続けることが、いざという時の不安を減らします。
まとめ:外での充電経験は「保険」
EV導入後、自宅充電の便利さに慣れると、外での充電をしなくなるのは自然な流れです。しかし、外での充電経験が少ないと、いざ遠出や緊急時に「充電できるか不安」という心理的ハードルが高くなり、行動範囲が狭まります。
充電カードの登録忘れ、コネクタの種類の違い、充電速度の遅さ、待ち時間のストレスなど、外での充電には自宅にはない「面倒」があります。しかし、一度経験してしまえば、次からはスムーズに対応できるようになります。
外での充電は「保険」です。普段は使わなくても、いざという時のために、近場で練習充電をしておく、充電カードを登録しておく、充電アプリを使いこなしておくことが重要です。月1回でも外で充電する習慣を作れば、EVの本当の自由を手に入れられます。
なお、本記事で記載している充電方法や料金、充電スポットの情報などは一般的な内容を基にしたものです。EVの車種、充電規格、地域の充電インフラによって状況は異なります。詳しくは、EVメーカーや充電ネットワーク事業者に確認することをおすすめします。
エコ発電本舗の「商品」「補助金」メニュー
EV導入後に「自宅以外で充電しない人」|よくある質問(Q&A)
Q1: 充電カードは複数登録した方がいいですか?
複数登録をおすすめします。充電ネットワークによって利用できるスポットが異なるため、主要なネットワーク(e-Mobility Power、Tesla Superchargerなど)は最低限登録しておくと、外出先で充電できない事態を避けられます。
Q2: 外での充電料金はどのくらいかかりますか?
急速充電の料金は、1分あたり10~20円程度、または1kWhあたり30~50円程度が目安です。30分で20kWh充電すると、600円~1000円程度。自宅の深夜電力(15円/kWh程度)に比べると高いですが、ガソリン代と比較すれば安く済みます。
Q3: 充電スポットはどのくらいありますか?
日本全国に約3万基以上の充電スポットがあります(急速・普通充電含む)。高速道路のSA/PAには、ほぼ確実に急速充電器が設置されています。ただし、地方では数が少ないこともあるため、事前にアプリで確認しましょう。
Q4: 充電中に車を離れても大丈夫ですか?
基本的には大丈夫ですが、充電完了後は速やかに移動するのがマナーです。充電完了の通知をスマホアプリで受け取れるので、充電中はカフェや店内で過ごし、通知が来たら戻るようにしましょう。長時間放置すると、他の利用者の迷惑になります。
Q5: 充電器が故障していたらどうすればいいですか?
充電スポット検索アプリで、近くの別の充電スポットを探しましょう。事前に複数の候補をリストアップしておくと安心です。また、充電ネットワークのカスタマーサポートに連絡すれば、代替スポットを案内してもらえることもあります。
Q6: 冬は充電速度が遅くなるって本当ですか?
はい、バッテリーが冷えていると充電速度が遅くなります。走行中にバッテリーが温まっていれば問題ありませんが、長時間駐車後の充電は通常より時間がかかることがあります。時間に余裕を持って充電スケジュールを組みましょう。


























