
太陽光発電を導入したら、「昼間の電気はタダだから、どんどん使おう!」──と思うはずが、実際には逆のことが起こります。「昼間の電気を節約しよう」という心理が働き、せっかくの発電を活かせていない家庭が続出しているのです。
洗濯機も食洗機も深夜に回し、昼間は極力電気を使わない──。その結果、余った電気を安く売電し、夜間に高い電気を買う「逆転現象」が発生。今回は、太陽光ユーザーに起こりがちな行動心理の盲点を解説します。
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逆効果①:「昼間も節電」してしまう心理

「電気代を節約」の習慣が抜けない
太陽光発電を導入する前、多くの家庭では「電気代をとにかく減らす」ことが正義でした。昼間も夜間も関係なく、エアコンを我慢したり、照明をこまめに消したり、家電の使用を極力控える──こうした節電行動が当たり前だったはずです。しかし太陽光導入後もこの習慣が抜けず、昼間に発電しているにもかかわらず、以前と同じように節電してしまう家庭が非常に多いのです。
本来なら“無料で使える電気”を活用すべき時間帯に、エアコンを我慢したり、テレビをつけずに過ごしたりしてしまい、結果として発電した電気を安く売電してしまうという、もったいない状況が生まれています。
「売電した方が得」という誤解
太陽光ユーザーの中には、「売電収入が増えるから、昼間は電気を使わない方が得だ」と考えてしまう人がいます。しかしこれは完全に逆効果です。売電単価が16円/kWhなのに対し、夜間に買う電気は35円/kWh前後。つまり、昼間に使わず売電し、夜に買い戻すと1kWhあたり19円の損になります。
例えば、昼間の1kWhを売電して16円の収入を得ても、夜に同じ1kWhを買えば35円の支出。差し引き19円のマイナスです。売電収入が増えているように見えても、家計全体では確実に損をしています。太陽光の本当のメリットは「売ること」ではなく「自家消費すること」にあるという点を理解することが重要です。
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逆効果②:「洗濯・調理を夜に回す」習慣

深夜電力が安い時代の名残
オール電化プランに加入している家庭では、深夜電力が安いため、「洗濯機や食洗機は深夜に回す」という習慣があります。この習慣が太陽光導入後も続き、昼間の発電を使わないのです。
実例:
「洗濯機は深夜0時にタイマーセット、調理も夕方以降。昼間は発電しているのに、ほとんど売電している。もったいないと気づいたのは、導入から1年後だった」(40代主婦)
「昼間に使う」方が圧倒的にお得
太陽光発電の最大のメリットは、昼間に発電した電気を“無料で”使えることにあります。例えば、洗濯機1回の消費電力は約1kWh。深夜電力で回すと17円かかりますが、昼間の太陽光で動かせば実質0円です。年間200回洗濯する家庭なら、これだけで3,400円の差になります。
さらに、食洗機(0.5〜1kWh)、掃除機(0.5kWh前後)、アイロン(0.8〜1kWh)など、電力を多く使う家事を昼間にまとめるだけで、年間で数万円規模の節約につながることも珍しくありません。
深夜に家事を回す“旧来の節電習慣”を続けてしまうと、せっかくの太陽光の恩恵を逃し、安い電気を売って高い電気を買うという逆転現象が起きてしまいます。太陽光を導入したら、「昼間に使うほど得をする」という考え方に切り替えることが重要です。
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逆効果③:「エアコンを我慢」して熱中症リスク

「電気代がもったいない」で冷房を使わない
真夏の昼間は、太陽光発電が最も力を発揮する時間帯です。本来なら、この時間帯の電気は“実質タダ”で使えるため、エアコンをつけても電気代はほとんど増えません。しかし、長年の節電習慣が抜けず、「電気代がもったいない」と冷房を我慢してしまう家庭が少なくありません。
結果として、室温が上がり熱中症のリスクが高まり、最悪の場合は病院で数万円の治療費がかかることもあります。これは、太陽光のメリットを活かせていない典型的な“逆効果”の行動です。発電している電気を使わずに我慢するのは、健康面でも経済面でも損をしていると言えます。
「昼間は使い放題」と割り切る
太陽光がしっかり発電している昼間は、エアコンを遠慮なく使うのが正解です。発電した電気を自家消費すれば電気代は0円で、売電するよりも家計にとっては確実にプラスになります。
さらに、快適な室温で過ごせるため、健康リスクも大幅に減らせます。太陽光を導入した家庭にとって、昼間にエアコンを使うことは“贅沢”ではなく“正しい使い方”。「昼間は使い放題」と割り切ることで、太陽光の価値を最大限に引き出せます。
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逆効果④:「蓄電池がない」と夕方以降に困る

蓄電池がない家庭では、昼間に発電して余った電力はすべて売電され、夕方以降は電力会社から電気を買うことになります。本来なら、昼間の“実質0円の電気”を積極的に使うことで夕方の買電量を減らせるのに、節電習慣が抜けず「昼間は我慢、家事は夕方にまとめてやる」という行動を続けてしまう家庭が非常に多いのです。
しかし、夕方〜夜は照明・テレビ・調理家電・エアコンが重なるため、家庭の電力消費が最も大きく、電気料金も高くつく時間帯。昼間に洗濯や掃除機を済ませておけば、夕方の電力ピークを大幅に抑えられるのに、「夕方にまとめてやろう」と先延ばしにすることで、結果的に高い電気を大量に買う“逆転現象”が起きてしまいます。太陽光のメリットを最大化するには、昼間の発電を積極的に使う生活リズムに切り替えることが重要です。
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逆効果⑤:「発電量を気にしすぎる」ストレス

「今日は何kWh発電した?」の強迫観念
太陽光発電を導入すると、毎日の発電量が気になり、モニターを何度もチェックしてしまう人が少なくありません。「今日は20kWh発電した!」「曇りだから5kWhしかない…」と一喜一憂し、数字に振り回されてしまうケースは非常に多いです。
ところが、この“発電量への執着”が逆に節電行動を強めてしまい、「今日は発電が少ないから電気を使わないでおこう」と、せっかくの自家発電を活かせない悪循環に陥ります。本来、太陽光の価値は“発電した瞬間に使うこと”にあるのに、数字ばかり気にして行動が逆方向に向かってしまうのです。
「使った方が得」と考え方を変える
曇りの日で発電量が少なくても、太陽光が発電している限り、その分を自家消費すれば電気代は一切かかりません。にもかかわらず、「今日は発電が少ないから洗濯はやめておこう」と行動を制限してしまう人が多く、これが太陽光のメリットを大きく損なう原因になっています。本来、太陽光の価値は“どれだけ発電したか”ではなく、“発電している瞬間にどれだけ使えたか”で決まります。
だからこそ、モニターを見て発電量が少ない日でも、「発電している今のうちに洗濯しよう」「少しでも自家消費して買電を減らそう」という発想に切り替えることが重要です。売電単価より買電単価の方が高い現在、自家消費を増やすことこそが最も合理的で、家計にとっても確実にプラスになります。
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逆効果⑥:「子どもに節電を教えすぎる」

多くの家庭では、長年「電気は無駄遣いしてはいけない」と子どもに教えてきました。その結果、太陽光発電を導入した後でも、子どもが昼間にエアコンを我慢したり、照明を必要以上に消したりするケースがよく見られます。しかし、これは太陽光のメリットを大きく損なう行動です。
昼間の電気は太陽が作ってくれる“実質0円の電気”であり、節約する必要はありません。むしろ、昼間に使わず売電し、夕方以降に高い電気を買う方が家計にとっては損になります。太陽光導入後は、従来の節電教育をそのまま続けるのではなく、「昼間の電気は太陽が作ってくれるから遠慮なく使っていい」という新しい価値観を家族全員で共有することが重要です。
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逆効果⑦:「夜型生活」で昼間に家にいない

在宅ワークで昼間も家にいるにもかかわらず、「夜の方が静かで集中できる」と、昼間は寝て夜に仕事をする“夜型生活”を続けてしまう人がいます。しかし、この生活リズムは太陽光発電との相性が非常に悪く、昼間の“実質0円の電気”をほとんど使わずに売電してしまい、夜間に照明・パソコン・エアコン・調理家電などをまとめて使うため、高い電気を大量に買うことになります。
特に夏や冬は冷暖房の使用が増えるため、夜型生活は電気代の増加に直結します。本来、在宅ワークは時間の自由度が高く、太陽光と最も相性の良い働き方なのに、そのメリットを活かせていないケースが非常に多いのです。
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「昼間に使う」ことのメリットを再認識

メリット①:電気代が実質0円
太陽光が発電している昼間に使う電気は、電力会社から買う必要がないため“実質0円”。売電単価(約16円/kWh)より買電単価(30〜40円/kWh)の方が高いため、売るより使う方が圧倒的にお得です。昼間に家電を動かすだけで、年間数千円〜数万円の節約につながるケースも珍しくありません。
メリット②:快適な生活
昼間の電気は無料同然なので、エアコンを我慢する必要がありません。洗濯・調理・掃除など、電力を使う家事も昼間に気兼ねなく行えるため、生活の質が大きく向上します。「節電しなきゃ」というストレスから解放され、快適さと経済性を両立できます。
メリット③:夜間の電力消費を減らせる
昼間に家事を済ませることで、夕方〜夜の電力ピークを大幅に抑えられます。夜間は照明・テレビ・調理家電・エアコンが重なるため電気代が高くつきがちですが、昼間に電力を使う習慣に変えるだけで、買電量を大きく減らせます。結果として、月々の電気代がさらに下がります。
メリット④:環境に優しい
太陽光発電の電気を自家消費することは、家計の節約だけでなく、環境負荷の削減にも大きく貢献します。電力会社から買う電気の多くは火力発電が中心で、発電時にCO₂が排出されます。一方、太陽光は発電時のCO₂排出がゼロ。つまり、昼間に太陽光の電気を使うほど、家庭全体のCO₂排出量を確実に減らせます。
さらに、自家消費を増やすことで電力会社のピーク需要を下げる効果もあり、社会全体の発電負荷を軽減することにもつながります。これは、電力インフラの安定化や再エネ普及の後押しにもなる重要なポイントです。
また、太陽光を積極的に使う生活は、子どもに「エネルギーを自分たちで作って使う」という持続可能な価値観を自然に伝える教育効果もあります。家計・環境・社会の三方向にメリットが広がるのが、太陽光自家消費の大きな魅力です。
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「昼間に使う習慣」を身につける方法

方法①:「昼間タイマー」を活用
洗濯機や食洗機にはタイマー機能があるため、昼間(10〜14時)に自動で動くよう設定するだけで、自家消費が自然と増えます。特に平日外出している家庭でも、タイマーを使えば“発電している時間帯に家電を動かす”ことが習慣化できます。最初は意識して設定する必要がありますが、数週間続けるだけで「昼間に動かすのが当たり前」という生活リズムに変わり、無理なく自家消費率を高められます。
方法②:「発電量モニター」を見て行動
太陽光のモニターを確認し、「今たくさん発電しているから掃除機をかけよう」「アイロンがけを今済ませよう」と、発電量に合わせて家事を行う習慣をつけると、自家消費が効率的に増えます。モニターは“節電のために見る”のではなく、“使うタイミングを判断するために見る”のがポイント。発電量が多い時間帯を意識するだけで、買電を大幅に減らせます。
方法③:「昼間の電気は無料」と家族で共有
太陽光のメリットを最大化するには、家族全員が同じ認識を持つことが重要です。「昼間の電気は太陽が作ってくれるから実質無料」「売るより使う方が得」という考え方を共有することで、エアコンを我慢したり、照明を消しすぎたりする“逆効果の節電”を防げます。家族全員が昼間に電気を使うことを前提に行動すれば、自家消費率は自然と高まり、電気代の削減効果も最大化します。
まとめ:太陽光は「昼間に使ってこそ」価値がある
太陽光発電の最大のメリットは、発電している昼間の電気代を実質0円にできる点にあります。しかし実際には、長年の節電習慣が抜けきらず、太陽光を導入したあとも昼間に電気を使わない生活を続けている家庭は少なくありません。
昼間に使わないと起きる「逆転現象」
昼間の電気を使わずに余剰電力として売り、夜に電力会社から電気を買う生活を続けてしまうと、「安く売って高く買う」という逆転現象が起きます。これは、太陽光の経済メリットを自ら削ってしまう典型的なパターンです。
太陽光は「売るより使う」ほうが得
現在の電力単価では、太陽光の電気は売るより自宅で使った方が得になるケースがほとんどです。昼間に家電を動かし、自家消費率を高めることで、電気代削減効果は大きくなります。エアコンや洗濯、食洗機なども、発電時間帯に使うことが太陽光の正しい活用方法です。
生活リズムを少し変えるだけで価値が伸びる
太陽光発電は、設備を設置するだけでは本当の価値を発揮しません。「昼間に使うほど得をする」という考え方に切り替え、生活リズムを少し調整するだけで、太陽光のメリットは大きく伸びます。太陽光の価値を最大限に引き出すためには、使い方そのものをアップデートすることが重要です。
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太陽光発電の自家消費の誤解|よくある質問(FAQ)
Q1: 昼間に電気を使いすぎて、売電収入が減るのは損ではないですか?
いいえ、損ではありません。売電単価(16円/kWh)より買電単価(35円/kWh)の方が高いため、売電せずに自家消費する方が得です。売電収入は減っても、トータルの電気代は安くなります。
Q2: 蓄電池がなくても、昼間に使った方がいいですか?
蓄電池がなくても昼間の自家消費は有効です。昼間に使えば電気代0円、使わず売電すれば16円/kWhの収入。どちらが得かは明らかです。
Q3: 曇りの日も、昼間に電気を使った方がいいですか?
発電量が少なくても、発電している分は自家消費すべきです。全く発電していない時間帯は電力会社から買いますが、少しでも発電があれば、その分は電気代がかかりません。
Q4: 昼間に家にいない場合、どうすればいいですか?
タイマー機能を活用し、洗濯機や食洗機を昼間に自動で稼働させましょう。また、蓄電池を導入すれば、昼間の余剰電力を夕方以降に使えます。
Q5: 子どもに「昼間は使っていい」と教えると、浪費癖がつきませんか?
「昼間の太陽光発電の時間帯は使っていい」と条件を明確にすれば、浪費にはつながりません。むしろ、太陽光のメリットを理解する良い教育機会になります。
Q6: 売電収入を増やしたい場合、どうすればいいですか?
売電収入を増やすには、太陽光パネルの容量を増やすか、昼間の消費を減らすしかありません。ただし、売電単価が安い今は、自家消費を優先する方が経済的です。

























