太陽光導入後に増える出費とは?交換・点検・修理のコスト

投稿日:2026年02月21日

太陽光導入後に増える出費とは?交換・点検・修理のコスト

太陽光発電を導入したとき、多くの人は「電気代が減る」「売電収入が入る」という経済的メリットを計算します。しかし設置から数年が経過したある日、「あれ、これって費用がかかるの?」という気づきが訪れます。

パワーコンディショナの交換、太陽光パネルの定期点検、屋根との防水処理、除草・清掃のコスト、保険の見直し——太陽光発電には、電気代や売電とは全く別の「維持にまつわる出費」が存在します。設置前にはあまり意識していなかった費用が、時間の経過とともに少しずつ顔を出してくるのです。

太陽光導入後に電気代以外の出費が気になり始める瞬間と、その背景にある維持費の実態を詳しく解説します。


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「パワーコンディショナの交換」という大きな出費

「パワーコンディショナの交換」という大きな出費

「10〜15年で交換が必要」を設置後に知る

太陽光発電システムの核心部品であるパワーコンディショナ(パワコン)は、太陽光パネルが発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する装置です。パネルの寿命が20〜30年とされる一方、パワコンの寿命は一般的に10〜15年程度です。

つまり、太陽光パネルの寿命を全うするまでの間に、必ずパワコンの交換が必要になります。交換費用はメーカーや容量によって異なりますが、一般的に15万円〜40万円程度かかります。この事実を設置時に詳しく説明されなかった人や、「なんとなく聞いたけど具体的に考えていなかった」という人は、設置から10年前後にパワコンの動作不良や業者からの提案で「そういえば、そういう費用があったな」と現実として受け止めることになります。

「電気代が減ったと思っていたのに、まとまった出費が必要になる」という体験は、太陽光のランニングコストを改めて意識するきっかけになります。

「見積もりを見て金額に驚く」

パワコンの交換が必要になったとき、業者から提示される見積もりを見て驚く人は少なくありません。部品代だけでなく、取り外し工事・設置工事・処分費が加算されるため、部品単体の価格より大幅に高くなります。

また、パワコンのメーカーやモデルが古いと、後継機種しか対応できず、接続部分の改修工事が追加で必要になることもあります。さらに、同時期に点検を依頼した業者から「ついでに配線の劣化も確認しましょう」「架台の錆もありますね」と追加の修繕を提案されることがあり、想定以上の見積もりになる場合があります。

「電気代の節約で貯めていたお金がここで出ていくのか」という感覚が、太陽光の維持費への意識を高めます。

「いつ交換するか」のタイミング判断が難しい

パワコンは、完全に壊れてから交換するか、動いているうちに早めに交換するかの判断が難しい機器です。「まだ動いているのにお金を使いたくない」と思う一方で、「突然壊れて発電できない期間が生じると損失が大きい」という計算もあります。

特に、売電収入がある家庭では、発電停止による売電損失を気にするため、早めの交換が合理的になります。しかし「壊れてもいないのに交換するのはもったいない」という感覚もあり、判断が揺れます。

また、「交換するなら最新モデルに変えてパフォーマンスを上げたい」という欲求も生まれますが、最新モデルは価格が高く、さらに出費が増えます。このタイミング判断の難しさが、パワコン交換問題の心理的な重さを増幅させます。

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「定期点検・メンテナンス費用」が積み重なる

「定期点検・メンテナンス費用」が積み重なる

点検契約の費用に「こんなにかかるの?」と感じる

太陽光発電システムは、定期的な点検が推奨されています。目安は4年に1回程度ですが、設置業者によっては毎年または2年ごとの点検プランを契約しているケースもあります。点検の内容は、パネルの目視確認・電気系統のチェック・架台の腐食確認・発電量の分析などです。

費用は点検内容によりますが、1回あたり2万円〜6万円程度が一般的です。設置時に「安心のための点検契約」として加入したものの、年間費用に換算すると電気代削減効果と比べて「思ったより高いな」と感じ始める時期があります。

特に、点検で特に問題が見つからない年が続くと、「費用をかけて何もなかった」という感覚が積み重なり、「点検は必要なのか」と疑問を持つ人もいます。

「パネルの清掃」を依頼すると費用が発生する

太陽光パネルは屋根の上にあるため、砂埃・鳥の糞・落ち葉などで汚れが蓄積します。汚れが多いと発電効率が落ちます。「じゃあ自分で掃除しよう」と思っても、屋根に登るのは危険です。

業者に清掃を依頼すると、1回あたり2万円〜5万円程度かかります。年に1〜2回清掃すれば年間4万円〜10万円の出費になります。これは電気代削減の効果と比べて、小さくない金額です。「清掃しないと発電量が落ちる、でも清掃費用もかかる」というジレンマが生まれます。

また、地域の気候(砂が多い、花粉が多いなど)によって清掃頻度が変わるため、住んでいる場所によって維持費の差が出ます。「きれいな状態を維持するにはお金がかかる」という現実が、導入後に初めてリアルに迫ってきます。

「架台・防水の劣化修繕」が突然出てくることも

太陽光パネルを固定している架台(金属製の土台)は、屋外環境で長年風雨にさらされるため、錆や腐食が進む場合があります。点検の際に「架台にサビが出ています。放置すると屋根に影響が出る可能性があります」と指摘され、修繕を勧められることがあります。

費用は状態によりますが、数万円〜十数万円かかることがあります。また、パネルを設置する際に屋根に開けた穴の防水処理も、経年で劣化します。「雨漏りの原因になる前に処置を」と言われると、否定しにくく、費用を出すことになります。

これらは「パネルを守るための費用」ではなく「屋根・家を守るための費用」という側面もあり、「太陽光を設置したから余計なメンテナンスが必要になった」と感じることもあります。

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「保険・保証の見直し」が必要になる

「保険・保証の見直し」が必要になる

「メーカー保証が切れた後」の不安

多くの太陽光システムには、設置時点でメーカー保証(システム保証・出力保証など)が付いています。システム保証は10〜15年、出力保証は20〜25年が一般的です。しかし、システム保証(機器の故障に対する保証)が切れた後、何か問題が起きたときの費用は自己負担になります。

「保証期間中は安心だったけど、切れた後は?」という不安が設置から10年前後に顕在化します。保証が切れた後に問題が起きた場合の修理費用は高額になることがあり、「対応できる業者を見つけられるか」という不安も加わります。

特に、施工業者が廃業・撤退しているケースでは、別業者を探す手間と費用が生じます。保証終了の通知や案内が届くことで、「次は自分で対応しなければ」という現実感が高まります。

「火災保険の特約」に太陽光が含まれているか確認が必要

太陽光発電システムは、自然災害(台風・ひょう・落雷など)による損傷を受ける可能性があります。これらを補償するには、火災保険の「太陽光発電設備特約」が必要ですが、すべての火災保険に標準で含まれているわけではありません。

設置時に契約した火災保険が、太陽光設備を補償対象に含んでいるかどうかを改めて確認する必要があります。特に、設置後に保険を見直した際に、うっかり太陽光設備の補償が外れている場合があります。

また、太陽光設備の評価額(補償される金額)が実際の設置費用とかけ離れている場合もあります。「台風の後にパネルが破損して保険を使おうとしたら、補償されなかった」という事態を防ぐために、定期的な保険内容の確認が必要です。この確認作業を初めて意識的に行う瞬間が、電気代以外の出費への気づきにつながります。

「延長保証・長期サポート契約」の費用対効果を考え始める

メーカー保証が切れる前後に、「延長保証」や「長期メンテナンス契約」を販売業者や施工業者から提案されることがあります。10年〜15年の長期サポートプランで、年間数万円の費用が発生するものが多いです。

「安心のために入っておくべきか」「入らなくても大丈夫か」という判断を迫られます。費用対効果を考えると、実際に問題が起きる確率と修理費用の期待値を計算する必要があります。

「今まで問題なかったのだから、これからも大丈夫では?」という楽観と「機器が古くなるほど故障リスクが高まる」という現実が交錯します。また、提案してくる業者への信頼性の判断も必要で、「本当に必要なサービスを提案しているのか、営業目的で高額プランを売ろうとしているのか」を見極めるのも容易ではありません。

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「蓄電池・設備追加」への誘いが出費を誘発する

「蓄電池・設備追加」への誘いが出費を誘発する

「蓄電池もセットで」という提案が増える

太陽光発電を設置してから数年が経過すると、業者や電力会社から「蓄電池の導入はいかがですか」という提案を受ける機会が増えます。太陽光と蓄電池を組み合わせることで自家消費率が高まり、電気代削減効果が大きくなるというのが主なセールスポイントです。

蓄電池の価格は近年下がってきていますが、それでも設置費込みで100万円前後かかることが多いです。「太陽光だけでも高かったのに、さらに100万円か」という反応が典型的ですが、「導入しないと損をしている気分」になる人もいます。

また、FIT売電価格の低下に伴い、「売電するより自家消費した方が得」という状況が多くなり、蓄電池への投資合理性は高まっています。しかし、それが「新たな大きな出費を正当化する理由」になることで、電気代以外のコストへの意識が高まります。

V2H・EV充電設備の追加提案

太陽光を設置している家が電気自動車(EV)を購入すると、「V2H(Vehicle to Home)も一緒に導入しませんか」という提案が来ることがあります。V2Hはさらに100万円前後の費用がかかります。

「太陽光×蓄電池×V2H×EV」という組み合わせが理想像として提示されると、総額が数百万円規模になります。最初は太陽光だけだったのが、セット提案を受けるたびに出費の機会が増えていく感覚は、「太陽光を入れると追加費用の連鎖に巻き込まれる」という印象につながることがあります。

もちろん、それぞれに一定の経済的合理性はあるのですが、一度に全部導入する必要はなく、優先順位をつけて段階的に検討することが重要です。この「追加提案ラッシュ」が、電気代以外の出費が気になる第四の経路です。

「売電終了後」の方針検討でお金の問題が浮上する

FITの固定買取期間は10年です。10年の買取期間が終了した後(「卒FIT」と呼ばれる)は、売電価格が大幅に下がります。この時期に「これからどうするか」を考えると、自家消費に切り替える、低価格で売電し続ける、蓄電池を導入して自家消費率を上げる、などの選択肢が浮上します。

この方針転換の際に、改めてコスト計算が必要になり、蓄電池導入費・設備更新費・点検費などを総合的に見直すことになります。「10年前は電気代削減だけ考えていたのに、今は維持費・方針変更費用まで考えなければならない」という状況が、電気代以外の出費への意識をピークに高める瞬間です。


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まとめ:太陽光の「真のランニングコスト」を把握することが大切

太陽光を設置した直後は、電気代がどれだけ下がったかや売電収入に意識が向きます。ところが数年が経つと、パワーコンディショナの交換、定期点検や清掃、保険や保証の見直し、さらには蓄電池など追加設備の提案といった、設置時には強く意識していなかった支出が現実味を帯びてきます。

これらは突然発生した費用ではなく、長く使う設備である以上、時間差で表面化する維持費です。導入後に不安を感じるのは、想定外だからではなく、当初の計算に含まれていなかったためにそう見えるだけとも言えます。

本当のランニングコストの考え方

太陽光の経済性は、削減できた電気代や売電収入だけで判断すると実態からずれてしまいます。維持費も同じ計算の中に入れてはじめて、現実に近い収支が見えてきます。

一般的には、点検や清掃、保険などを合わせた年間維持費が数万円程度発生し、さらに10〜15年に一度はパワーコンディショナ交換というまとまった出費が訪れます。これを突発的な支払いと捉えるのではなく、長期の中で平準化して考えることが重要です。

「想定外」から「織り込み済み」へ

電気代以外の支出をトラブルとして捉えると、太陽光の印象は悪くなります。しかし維持費として最初から織り込んでおくと、長期的な収支は安定して把握できます。太陽光は一度設置したら終わりの設備ではなく、住宅設備として付き合い続けるインフラです。

あらかじめ現実的なコストを理解しておくことで、後から不安になることなく、長期的なメリットを前向きに享受できます。

なお、ここで示した費用の目安は一般的な傾向に基づくものです。実際の金額はシステム容量やメーカー、設置環境、施工業者によって変わるため、詳細は施工業者またはメーカーに確認することをおすすめします。

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太陽光導入後に増える出費|よくある質問(Q&A)

Q1: パワーコンディショナの交換費用を事前に積み立てるにはどうすればいいですか?

パワコンの交換費用の目安は15万円〜40万円で、寿命は10〜15年です。たとえば25万円を15年で積み立てる場合、年間約1万7,000円(月1,400円程度)を専用の口座に積み立てるイメージです。

電気代削減分や売電収入の一部をこの「メンテナンス積立」に充当することで、急な出費に慌てずに済みます。また、メーカーによっては「長期安心プラン」として交換費用込みのサポート契約を提供しているケースもあります。設置時に確認しておくか、設置から数年以内に業者に相談してみましょう。

Q2: パネルの清掃は、自分でできますか?

地上から届く範囲(カーポートや低い傾斜の屋根など)であれば、柔らかいモップや長い柄の清掃道具で自分で清掃することも可能です。

しかし、一般的な傾斜屋根の上のパネルを自分で清掃することは危険なためおすすめしません。転落リスクがあるため、専門業者に依頼するのが安全です。費用を抑えたい場合は、点検と清掃をセットで年1回依頼する、清掃頻度が少なくても許容できる地域(砂埃が少ない)に住んでいるなら2〜3年に1回にするなど、頻度の調整が有効です。また、汚れにくいコーティングが施されたパネルを選ぶことで、清掃頻度を下げられる場合もあります。

Q3: 火災保険で太陽光設備が補償されているか確認する方法は?

確認方法は2つです。
①契約している保険証券・重要事項説明書を確認し、「太陽光発電設備」「ソーラーパネル」「附属設備」などの記載を探します。補償対象に含まれているかどうかが書かれています。

②保険会社のカスタマーセンターに直接電話し、「太陽光発電設備が補償対象に含まれているか」「自然災害による損害は補償されるか」を確認するのが確実です。

もし補償されていない場合は、特約を追加する手続きを相談しましょう。太陽光設備は高額なため、補償の有無は必ず確認しておくことをおすすめします。

Q4: 卒FITを迎えたら、どうするのが一般的ですか?

卒FIT(固定買取期間10年の終了)後の主な選択肢は3つです。
①低価格で売電継続:電力会社や新電力会社と低い価格(7〜10円/kWh程度)で売電契約を継続します。手間がなく現状維持できます。

②自家消費優先に切り替え:売電より自家消費の方が経済的なため、意識的に昼間の電力使用を増やします。
③蓄電池を導入して自家消費率をアップ:昼間の余剰電力を蓄えて夜間に使い、自家消費率を高めます。
初期投資が必要ですが、長期的な節約につながります。どれが最適かは電気使用量・生活スタイル・蓄電池の費用対効果で変わるため、専門家への相談をおすすめします。

Q5: 定期点検は本当に必要ですか?しなかった場合どうなりますか?

定期点検は義務ではありませんが、推奨されています。点検をしないと、
①発電量低下の原因を早期発見できない
②架台の劣化・腐食が進んでも気づかない
③パワコンの異常が大きな故障につながる、といったリスクがあります。
特に台風や大雪の後には、目視での確認は最低限行うことをおすすめします。費用を抑えつつ安全を確保するなら、毎年の高額プランは不要でも、4〜5年に1回はプロの点検を受けることが一般的な推奨です。また、日常的に発電量をモニタリングし、急激な低下があればその都度確認するという運用も有効です。

Q6: 太陽光の電気代以外の年間維持費は、平均どのくらいかかりますか?

年間維持費の目安は、点検費(4年に1回の場合、年換算で5,000〜15,000円程度)、清掃費(年1回で20,000〜50,000円程度)、保険特約費(年間5,000〜10,000円程度)を合わせて、年間3万円〜8万円程度が一般的です。

これに加え、パワコン交換費を15年で均すと年間1万円〜3万円程度を積み立て感覚でカウントするとよいでしょう。合計すると年間4万円〜11万円程度が電気代以外のコストとして想定されます。電気代削減・売電収入がこれを上回れば、トータルではプラスになります。設置前にこの維持費を含めたシミュレーションをしておくことが、設置後の「想定外感」を減らすために重要です。

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