千葉県は広大な平野と長く続く海岸を有する、人口が全国6番目の県です。東京都内で働くサラリーマンのベッドタウンとしての側面もありますが、千葉県自体も経済活動は活発です。
東京湾に臨む海岸一帯には京葉工業地域と呼ばれる工場の集積地があり、大量のエネルギーが消費されています。
隣接する東京都と同じように、千葉県も太陽光発電には積極的に取り組んでいます。
千葉県は県全体で太陽光発電に取り組むというよりも、各市それぞれで太陽光発電の導入に向けて取り組むという形態を取っているようです。そしてそれぞれの市の活動は、近隣の市に良い影響を与えているようです。
山武市は小中学生の環境やエネルギー問題に対する意識を高めることを目的に、市内にある19の小中学校に太陽光発電が可能なモジュールを設置しました。
そのほか、野田市も同様に小中学校の屋上を利用した太陽光発電に乗り出しています。
民間の設置業者との契約もすでに締結され、2013年の秋ごろには一部の学校で運用を開始する予定です。また、市としても売電を計画しているようです。
これらの太陽光発電推進の活動は山武市と野田市だけではありません。千葉市も同様の計画を進めていますし、蘇我地区も東日本大震災で多大なる被害を受けた地区のひとつとして、蘇廃棄物最終処分場にメガソーラー、巨大ソーラー発電所による新しいエネルギー源の創出を目指しています。
各市で取り組みの進行具合にバラつきはあるものの、追い付け追い越せの良い相互作用を生んでいるようです。