
電気自動車(EV)を購入し、いざ自宅で充電しようとした瞬間、「ケーブルが届かない!」「毎回車を切り返さないと充電できない!」──200Vコンセントの位置選びで後悔する人が続出しています。
コンセントの位置は、一度設置すると簡単には変更できません。日常の使い勝手に直結するため、設置前の慎重な検討が重要です。今回は、よくある失敗例と、後悔しないコンセント位置の選び方を解説します。
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失敗例①:「充電口の反対側」にコンセントを設置してしまった

電気自動車(EV)の充電口の位置は、メーカーや車種によって異なります。日産リーフは前方中央、テスラは左後方、三菱アウトランダーPHEVは右後方──といった具合です。
コンセントを設置する前に、購入予定のEVの充電口位置を必ず確認しましょう。充電口が右側なのに、コンセントを左側に付けてしまうと、ケーブルが車体を横断することになり、非常に不便です。
失敗例:
「新築時、適当に左壁にコンセントを付けた。後でテスラを買ったら、充電口が左後方で、ケーブルが車の下を這う形になった。見た目も悪いし、ケーブルが傷みそう」(40代男性)
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電気自動車(EV)の充電口は車種で左右が違う

EVの充電口はメーカーやモデルごとに位置が異なるため、今乗っている車に合わせてコンセントを設置すると、次の買い替えで不便になるケースが少なくありません。現在は右側に充電口があっても、次に購入する車は左側、あるいは前方中央という可能性も十分あります。
こうした将来の変化に備えるには、駐車スペースの中央付近や、どちら側からでもアクセスしやすい位置にコンセントを設置するのが最も合理的です。車種が変わってもケーブルが届きやすく、レイアウト変更の手間や追加工事のリスクを避けられます。
充電ケーブルは「5〜7.5m」が標準
自宅用EV充電ケーブルの長さは、一般的に5〜7.5m前後が標準仕様です。一見すると十分な長さに感じますが、実際の駐車位置やコンセントの設置場所との関係によっては、意外と余裕がありません。
特に、コンセントが駐車スペースの端や壁面にあり、車両の充電ポートが反対側にある場合、想定より距離が伸びます。10m以上離れていると、標準ケーブルでは物理的に届かないこともあります。
失敗例:たった1m足りないという現実
「駐車場の奥にコンセントを設置しましたが、実際に停める位置は手前でした。ケーブルがあと1m足りず、毎回少しずつ車を後ろに寄せて調整しています」(30代男性)
わずか1mの差でも、日常動作になるとストレスになります。充電のたびに車を動かす手間が増え、結果として“充電が面倒”という印象につながります。
設計段階での確認が重要
充電設備の設置時は、単に「ここにコンセントを付ける」という発想ではなく、実際の駐車位置、車種ごとの充電口の位置、将来の車両変更まで考慮する必要があります。ケーブルの長さは後から簡単に延ばせるものではありません。日常の利便性を左右する要素だからこそ、数メートルの違いを軽視しないことが大切です。
「ケーブルの長さ+1m」の余裕を持つ
200Vコンセントの位置を決める際は、手持ちの充電ケーブルの長さに加えて、最低でも1m程度の余裕を確保することが重要です。ケーブルをギリギリまで伸ばして使うと、常に張力がかかった状態になり、コンセントやプラグの根元に負担が集中します。
その結果、接触不良や発熱、最悪の場合は故障につながるリスクがあります。また、実際の駐車位置は日によって微妙にズレるため、余裕がないと毎回車を動かし直す手間が発生します。ケーブルが自然なカーブを描いて届く距離にコンセントを設置することが、長期的な安全性と使い勝手の両方を確保するポイントです。
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失敗例③:「地面スレスレ」の低い位置に設置

雨水が溜まり、感電リスク
コンセントを地面から10cm程度の低い位置に設置すると、大雨の際に雨水が溜まり、感電や漏電のリスクがあります。特に、駐車場が少し窪んでいる場合、水が溜まりやすくなります。
失敗例:「地面近くにコンセントを付けたら、ゲリラ豪雨で水没した。幸い漏電ブレーカーが作動したが、危険だと感じた」(50代男性)
「地面から30cm以上」が推奨
200Vコンセントを屋外に設置する際は、地面から最低でも30cm以上の高さを確保することが重要です。地面近くに設置すると、大雨やゲリラ豪雨で水が溜まりやすく、コンセントが水没して漏電・感電のリスクが高まります。特に駐車場は傾斜やくぼみがあることが多く、想定以上に水が集まりやすい環境です。
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失敗例④:「壁の裏側」で配線ルートが複雑に

充電用コンセントは、使いやすい位置に付ければよいと思いがちですが、壁の裏側の構造によって工事の難易度が大きく変わります。設置したい場所の裏がすぐ室内とは限らず、断熱材・柱・配管・浴室・階段などがあると配線をまっすぐ通せません。
その結果、配線が大きく迂回し、露出配管が増えたり、追加工事が必要になったりします。
見た目の問題だけでなく、工事費が想定より高くなる原因にもなります。壁一枚のつもりが、床下や天井裏を経由する長いルートになり、施工時間も延びてしまうケースは珍しくありません。
設置高さは安全性にも影響する
また、コンセントの高さも重要な要素です。安全性の観点では、地面から50cm〜1m程度の位置に設置するのが理想とされ、雨水の跳ね返りや積雪の影響を受けにくくなります。
低すぎる位置は水や泥の影響を受けやすく、高すぎる位置はケーブルの取り回しが悪くなります。適切な高さに設置することで、日常の使いやすさと安全性を両立できます。
長期的な耐久性にも差が出る
屋外設備は年単位で風雨や紫外線にさらされます。適切な高さに設置されたコンセントは劣化しにくく、結果としてトラブルや交換のリスクを減らせます。
設置場所は「どこに付けるか」だけでなく、「どう配線が通るか」「どの高さに付けるか」まで含めて検討することが、安心して使い続けるためのポイントになります。
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失敗例⑤:分電盤から遠い場所に設置

EV充電用コンセントは、設置場所と分電盤の距離によって工事内容が大きく変わります。分電盤から遠い位置に設置すると配線距離が長くなり、その分だけ材料費と施工手間が増え、費用が高くなりやすくなります。
さらに、配線を室内の壁裏や天井裏に通す必要がある場合、柱や断熱材、既存配管を避けながら迂回することになり、配線ルートは複雑になります。露出配管が増えることもあり、見た目だけでなく将来の点検や交換作業も難しくなります。
失敗例:距離が原因で想定外の費用に
「駐車場が家の反対側にあり、分電盤から約20mの配線を引く必要がありました。結果として工事費は30万円ほどかかり、想定の2倍になりました」(40代男性)
充電器本体の価格だけを基準に予算を考えていると、この配線距離による増額は見落としやすいポイントです。
設置場所は“近さ”も重要な条件
コンセントの位置は使いやすさだけでなく、分電盤との距離も考慮して決める必要があります。距離が短いほど工事はシンプルになり、費用も抑えられ、将来のメンテナンス性も向上します。EV充電設備は長く使うインフラです。設置位置を決める段階で、電気の通り道まで想像しておくことが、後悔を防ぐポイントになります。
「分電盤に近い壁」を選ぶ
200Vコンセントの設置場所を決める際は、できるだけ分電盤に近い壁面を選ぶことが重要です。分電盤から遠い位置に設置すると、配線距離が長くなり、その分だけ電線の材料費や施工時間が増えて工事費が高額になります。さらに、壁の裏側を複雑に配線する必要が出てくるため、将来的なメンテナンスや増設時の作業も難しくなります。
新築やリフォームのタイミングであれば、分電盤の位置そのものを駐車スペース側に寄せるなど、設計段階で最適化することも可能です。配線距離を短くするだけで、費用・施工性・メンテナンス性のすべてが改善します。
構造物の裏側で作業しづらい
200Vコンセントを柱の裏側や壁の凹んだ位置に設置してしまうと、充電ケーブルの抜き差しが非常にしづらくなります。特にEV充電は夜間に行うことが多く、暗い中で体をひねりながら手探りでプラグを挿すのは大きなストレスになります。
実際に「柱の陰に付けたせいで、毎回体を捻らないと挿せず苦労している」という声もあります。こうした構造物の影になる場所は、視認性が悪く、作業スペースも狭いため、日常的な使い勝手が大きく低下します。コンセントは、正面から手を伸ばしてスムーズに操作できる“オープンな位置”に設置することが重要です。
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失敗例⑥:「雨ざらし」で劣化が早い

屋外用でも環境の影響は受ける
EV用の200Vコンセントは防水仕様の屋外タイプが使われますが、完全な耐候性を意味するわけではありません。長期間にわたり雨風や直射日光を受け続けると、樹脂カバーの硬化やひび割れ、金属部分の腐食が徐々に進みます。
特に南向きの壁面や風雨が吹き込みやすい場所では、想定より早く劣化が進行し、数年で部品交換が必要になることもあります。
実例:3年でカバー交換に
「完全に雨ざらしの位置へ設置したところ、3年ほどでカバーが割れてしまい交換になりました」屋外用設備でも、環境条件によって寿命は大きく変わります。防水性能があるから大丈夫と考えがちですが、紫外線や風雨の積み重ねは確実に影響します。
庇があるだけで寿命が変わる
庇(ひさし)やカーポートの下など、直接雨が当たりにくい場所に設置するだけで劣化速度は大きく変わります。水の侵入リスクが下がるだけでなく、温度変化も緩やかになり、結果として安全性と耐久性の両方が向上します。
充電設備は長く使う生活インフラの一部です。設置時に少し環境を配慮するだけで、交換頻度やトラブルを減らし、安心して使い続けられる状態を保てます。
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失敗例⑦:「2台目のEV」を考慮していない

将来の変化で使い勝手が大きく変わる
現在はEVが1台だけでも、数年後に家族用としてもう1台増えるケースは珍しくありません。通勤用と買い物用で車を分けたり、子どもの成長に合わせて車が増えたりと、生活の変化によって必要台数は変わります。
しかし設置時に1台分しか想定していないと、毎晩どちらを先に充電するか調整が必要になり、車の入れ替えや充電待ちが発生します。結果として、自宅充電の利便性が大きく下がり、「家で充電できるのに不便」という状況になってしまいます。
事前の配線準備で後悔を防げる
こうした問題は、最初の工事段階で対策できます。新築やリフォームの際に2台分のコンセントを設ける、あるいは配線だけでも通しておくことで、後からの増設は大幅に簡単になります。
壁や床を開ける必要がなくなり、追加工事は機器の取り付け中心となるため、費用も抑えられます。将来使うか分からないとしても、“準備だけしておく”ことが長期的な使いやすさにつながります。
EVは長く使う設備とセットで考えるインフラです。現在の台数だけでなく、数年後の生活まで想定しておくことが、後悔を防ぐポイントになります。
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「後悔しないコンセント位置」の決め方

ステップ①:EVの充電口位置を確認
EVの充電口はメーカーや車種によって位置が大きく異なり、右後方・左後方・前方中央などバラバラです。そのため、コンセント位置を決める前に、まず購入予定のEV(または現在所有しているEV)の充電口が車体のどちら側にあるのかを必ず確認する必要があります。
カタログやディーラーで簡単に調べられますが、この確認を怠ると「充電口と反対側にコンセントを付けてしまい、ケーブルが車体を横断する」「毎回車を停め直す」などの不便が発生します。最初のステップとして、充電口の位置を正確に把握することが後悔しない設置の第一歩です。
ステップ②:実際に車を停めてシミュレーション
コンセント位置は図面だけで決めると失敗しやすいため、実際に車を駐車スペースに停めてシミュレーションすることが重要です。充電口の位置から半径5m以内にコンセントを設置できるか、メジャーで距離を測りながら確認しましょう。
壁に仮の印を付けてケーブルの動きをイメージすると、日常の使い勝手が具体的に見えてきます。駐車位置は日によって微妙にズレるため、ギリギリではなく余裕を持った配置が必要です。このステップを踏むことで、「ケーブルが届かない」「毎回車を寄せる必要がある」といった典型的な後悔を防げます。
ステップ③:複数候補から「最も使いやすい位置」を選ぶ
以下の条件を満たす位置を選びます。
● 充電口から5m以内
● 地面から30cm以上の高さ
● 分電盤からの配線距離が短い
● 視認性が良く、手が届きやすい
● 雨風の影響を受けにくい
ステップ④:電気工事士に現地確認してもらう
最終的な設置位置が決まったら、必ず電気工事士に現地確認を依頼しましょう。自分では問題ないと思っていても、配線ルートが確保できない、壁内部の構造上施工が難しい、雨水が溜まりやすい位置になっている──など、専門家でなければ気づけないポイントが多くあります。
また、工事費の見積もりもこの段階で明確になるため、予算とのバランスも判断できます。技術的に問題がないか、安全性が確保できるか、将来の増設に対応できるかをプロの目でチェックしてもらうことで、後悔のない設置が実現します。
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まとめ:コンセント位置は「一生もの」の決断
200Vコンセントの位置は、一度設置すると簡単には移設できないため、実質的に“ほぼ一生もの”の選択になります。場所を変えるには配線の引き直しや壁・床の加工が必要になることが多く、手間も費用もかかります。だからこそ、最初の位置決めがその後の使い勝手を大きく左右します。
検討すべきポイントは「充電口」だけではない
位置決めで見落とされがちなのは、充電口の位置や駐車スペースのレイアウトだけではない点です。分電盤からの配線距離が長ければ工事費が上がりやすく、日常の抜き差しのしやすさによってストレスの大きさも変わります。さらに、雨風の当たり方や、ケーブルの取り回し・収納動線まで含めて考えることで、日常運用の快適さが決まります。
将来の変化まで想定すると後悔しにくい
EVは今後、車種変更や買い替え、増車が起こりやすい領域です。そのため、現在の車に合わせるだけでなく、将来的に充電口の位置が違う車に変わる可能性や、EVが2台になる可能性も視野に入れておくと、後悔しにくくなります。短期の最適化よりも、長期での対応力が重要です。
「この辺でいいか」が後で効いてくる
その場しのぎで「この辺でいいか」と決めてしまうと、後から不便さとして毎日のストレスになったり、追加工事という形で費用が発生したりします。位置決めは小さな決断に見えて、実際には長期的なコストと快適さに直結します。
少し面倒でも、現地でシミュレーションを
少し面倒に感じても、実車を停めてケーブルの取り回しを試し、日常動線まで含めてシミュレーションすることが重要です。検討に時間をかけるほど、長期的な満足度が高くなり、ストレスのない充電環境につながります。
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200Vコンセントの位置で後悔する人|よくある質問(FAQ)
Q1: コンセント位置を後から変更する場合、費用はどのくらいですか?
既存のコンセントを撤去し、新しい位置に設置する工事費は、5〜15万円程度が目安です。配線距離が長くなると、さらに高額になります。最初から適切な位置に設置することが重要です。
Q2: 充電口が前方中央にある車の場合、どこにコンセントを付けるべきですか?
駐車スペースの正面の壁、車の前方に設置するのが理想的です。ただし、壁がない場合は、左右どちらかの壁から斜めにケーブルを引くことになります。
Q3: 賃貸住宅でコンセント位置を変更できますか?
大家の許可が必要です。許可が下りても、退去時に原状回復を求められる可能性があるため、慎重に判断してください。
Q4: 充電ケーブルを延長することはできますか?
EV充電用の延長ケーブルは市販されていますが、電圧降下や発熱のリスクがあるため、推奨されていません。コンセント位置を変更する方が安全です。
Q5: 新築時にコンセント位置を決める場合、何に注意すべきですか?
将来的なEV購入を見越して、駐車スペースの中央付近に配線だけでも引いておくことをおすすめします。コンセント本体は後から取り付けられますが、配線工事は新築時が圧倒的に安いです。
Q6: 2台分のコンセントを設置する場合、間隔はどのくらい必要ですか?
駐車スペースの幅に応じますが、一般的には3〜5m程度離して設置します。それぞれの車の充電口位置に合わせて、最適な間隔を決めましょう。


























