PHEVは電気走行のみでは、ガソリンが劣化?

投稿日:2026年02月23日

PHEVは電気走行のみでは、ガソリンが劣化?

プラグインハイブリッド(PHEV)を買って、近距離は電気だけで走るようになった──。ガソリンスタンドに行く回数が激減し、経済的にも環境的にも素晴らしい、と思っていたら、「ガソリンが古くなって劣化した」というトラブルが発生。

実は、PHEVユーザーの間で「ガソリン劣化」は意外と深刻な問題です。エンジンの不調、燃費悪化、最悪の場合は故障──。今回は、PHEVで起こるガソリン劣化の実態と対策を徹底解説します。


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問題①:「半年以上ガソリンを使わない」で劣化が始まる

問題①:「半年以上ガソリンを使わない」で劣化が始まる

ガソリンの「消費期限」は約3〜6ヶ月

ガソリンは、空気中の酸素と反応して徐々に劣化します。一般的に、3〜6ヶ月で品質が低下し、6ヶ月を超えると著しく劣化すると言われています。

PHEVで電気だけで走り続けると、ガソリンタンク内のガソリンが長期間使われず、劣化が進みます。劣化したガソリンは、粘度が上がり、燃焼性能が低下します。

「電気だけで十分」が裏目に

プラグインハイブリッド(PHEV)は近距離なら電気だけで走れるため、ガソリンをまったく使わない期間が長くなりがちです。しかし、この“電気だけで走れる便利さ”が、ガソリン劣化を招く落とし穴になります。

実際に、通勤や買い物をすべてEV走行で済ませ、8ヶ月間一度もガソリンを使わなかったユーザーが、久しぶりに長距離ドライブでエンジンを始動したところ、異音がして加速しないというトラブルが発生。ディーラーで点検した結果、タンク内のガソリンが大きく劣化していたことが原因でした。PHEVは「電気だけで走れる」からこそ、ガソリンを適度に消費する習慣が必要です。

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問題②:劣化したガソリンで「エンジン不調」が発生

問題②:劣化したガソリンで「エンジン不調」が発生

始動不良・ノッキング・異臭

劣化したガソリンを使うと、以下のような症状が現れます。
● エンジンの始動不良: かかりが悪い、何度もセルを回す必要がある
● ノッキング: 加速時にカラカラと異音がする
● 異臭: 排気ガスから酸っぱい臭いがする
● 出力低下: アクセルを踏んでも加速しない

「燃料系統の洗浄」が必要に

劣化したガソリンをそのまま使い続けると、燃料フィルターやインジェクターに不純物が蓄積し、燃料の噴射量が不安定になります。これにより始動不良やノッキング、加速不良といった症状が悪化し、最終的にはエンジン性能そのものに影響が出ることもあります。

こうした状態になると、単にガソリンを入れ替えるだけでは改善せず、燃料ライン全体の洗浄作業が必要になります。ディーラーで行う燃料系統クリーニングは、作業内容によって3〜5万円程度かかることもあり、放置するほど修理費が増える傾向があります。ガソリン劣化を防ぐことが、結果的に余計な出費を避ける最も確実な方法です。

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問題③:「ガソリンタンク内で水分が発生」する

問題③:「ガソリンタンク内で水分が発生」する

タンク内の「結露」がガソリンに混入

ガソリンタンクは密閉構造とはいえ、外気温の変化によって内部の空気が冷やされると結露が発生し、微量の水分がタンク内に溜まることがあります。この水分がガソリンに混ざると「水混入ガソリン」となり、燃焼が不完全になってエンジン不調や始動性の悪化を引き起こします。

特にタンク内のガソリン量が少ない状態で長期間放置すると、タンク内の空気の割合が増えるため結露が発生しやすく、混入する水分量も増える傾向があります。PHEVのようにガソリン消費が少ない車ほど、この結露リスクが高まるため、ガソリンを長期間使わない場合でもタンクを満タンにしておくことが効果的な対策になります。

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問題④:「燃料添加剤」を入れていない

問題④:「燃料添加剤」を入れていない

ガソリン劣化を遅らせる添加剤

市販の燃料添加剤(スタビライザー)を使うことで、ガソリンの劣化を遅らせることができます。添加剤は、ガソリンの酸化を防ぎ、品質を保つ効果があります。

特に、長期間ガソリンを使わない予定がある場合、給油時に添加剤を入れておくと安心です。価格は1本500〜2,000円程度です。

「定期的な使用」が基本

燃料添加剤はガソリンの酸化を抑えるうえで有効ですが、あくまで“補助的な対策”にすぎません。ガソリン劣化を根本的に防ぐ最も確実な方法は、エンジンを定期的に動かしてガソリンを循環・消費させることです。

タンク内のガソリンが長期間停滞すると、酸化や結露による水分混入が進み、燃焼性能が低下します。月1回で良いので、20km程度のエンジン走行を行うことで、ガソリンが新鮮な状態に保たれ、燃料系統の詰まりやエンジン不調のリスクを大幅に減らせます。PHEVは電気走行が便利だからこそ、意識的にエンジンを使う習慣が重要です。

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問題⑤:PHEVの「自動エンジン始動」を無効にしている

問題⑤:PHEVの「自動エンジン始動」を無効にしている

「EVモード固定」はガソリン劣化の原因に

多くのプラグインハイブリッド(PHEV)には走行モードを選べる機能があり、「EVモード」に固定するとバッテリー残量がある限り電気だけで走行し、エンジンがまったく始動しません。一見すると経済的で環境にも優しい運転方法ですが、この状態が数ヶ月続くとガソリンが一滴も使われず、タンク内で劣化が進んでしまいます。ガソリンは3〜6ヶ月で品質が低下するため、EVモード固定は劣化を加速させる原因になります。

一方で「自動モード」や「ハイブリッドモード」に設定しておけば、システムが走行状況に応じてエンジンとモーターを自動で切り替え、ガソリンも適度に消費されます。これによりガソリンの鮮度が保たれ、劣化によるエンジン不調を防ぐことができます。

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問題⑥:「冬場の長期間放置」で劣化が加速

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低温環境でガソリンの品質が変化

冬場の低温環境では、ガソリンの揮発性成分が変化しやすくなります。特に、降雪地域でPHEVを数ヶ月間使わず放置すると、ガソリンが著しく劣化します。

実例:「冬の間、雪で車が使えず3ヶ月放置。春になってエンジンをかけたら、まったくかからなかった。ガソリンを全て抜いて入れ替える作業が必要だった」(50代男性・北海道)

「月1回のアイドリング」で対策

冬場は気温が低く、ガソリンの揮発性が変化しやすいため、PHEVを長期間動かさずに放置するとガソリンの劣化が一気に進むことがあります。特に積雪地域では数週間〜数ヶ月エンジンを使わないケースも多く、春になってエンジンがかからないというトラブルも珍しくありません。

これを防ぐためには、月に1回程度で良いのでエンジンを始動し、10〜15分ほどアイドリングしてガソリンを循環させることが効果的です。エンジン内部に新鮮なガソリンが行き渡ることで、燃料系統の詰まりや始動不良を防ぎ、ガソリンの品質を安定させることができます。。

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問題⑦:「メーカーの警告」を無視している

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取扱説明書に「定期的なエンジン使用」の記載

多くのプラグインハイブリッド(PHEV)の取扱説明書には、「定期的にエンジンを始動し、ガソリンを消費してください」という注意書きが明確に記載されています。これは単なる形式的な文言ではなく、ガソリンが長期間使われないことで劣化し、エンジン不調や始動トラブルを引き起こす事例が実際に多発しているためです。

しかし、多くのユーザーは電気走行の快適さに慣れ、説明書を読まずにEVモードだけで走り続けてしまいます。メーカーがわざわざ注意喚起しているという事実は、ガソリン劣化がPHEV特有の“現実的なリスク”であることを示しています。説明書の指示に従い、定期的にエンジンを使うことがトラブル防止の最も確実な方法です。

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「ガソリン劣化」を防ぐ5つの対策

「ガソリン劣化」を防ぐ5つの対策

対策①:月1回は「エンジン走行」する

プラグインハイブリッド(PHEV)は電気だけで走れてしまうため、ガソリンが長期間タンク内に残り、劣化が進みやすいという弱点があります。これを防ぐ最も確実な方法が、月に1回程度のエンジン走行です。20〜30kmほど走るだけでも、ガソリンが循環し、燃料系統に新鮮なガソリンが行き渡ります。

特に高速道路を軽く走ると、エンジンがしっかり温まり、内部のカーボン蓄積も抑えられるため効果的です。電気走行がメインのユーザーほど、意識的にエンジンを使う習慣をつけることで、ガソリン劣化や始動不良を未然に防げます。

対策②:ガソリンタンクを「満タン」にしておく

ガソリンタンク内では、外気温の変化によって結露が発生し、水分がガソリンに混ざることがあります。特にタンク内のガソリン量が少ないほど空気の層が大きくなり、結露が発生しやすくなります。水分が混入したガソリンは燃焼が不完全になり、エンジン不調や始動性の悪化を引き起こす原因になります。

これを防ぐためには、給油時にタンクを満タンにしておくことが効果的です。PHEVはガソリン消費が少ないため、満タン状態を維持するだけで結露リスクを大幅に減らせます。電気走行が中心でも、タンク管理は欠かさず行いましょう。

対策③:燃料添加剤を使う

ガソリンは時間とともに酸化し、3〜6ヶ月で品質が低下していきます。長期間ガソリンを使わない予定がある場合は、市販の燃料添加剤(スタビライザー)を併用することで、酸化を抑え、劣化を遅らせることができます。添加剤はガソリンの安定性を高め、燃焼性能の低下や不純物の発生を防ぐ効果があります。

ただし、添加剤はあくまで補助的な対策であり、根本的な解決には定期的なエンジン走行が必要です。給油時に添加剤を入れておくと安心ですが、「使い続けて循環させる」ことが最も重要です。

対策④:「自動モード」を活用

プラグインハイブリッド(PHEV)には走行モードを選べる機能があり、「EVモード」に固定すると電気だけで走行し、エンジンがまったく使われません。便利ではありますが、この状態が続くとガソリンが消費されず、タンク内で劣化が進んでしまいます。そこで有効なのが「自動モード」や「ハイブリッドモード」の活用です。

これらのモードでは、システムが走行状況に応じてエンジンとモーターを自動で切り替え、ガソリンを適度に消費してくれます。ユーザーが意識しなくてもガソリンが循環するため、劣化防止に非常に効果的です。

対策⑤:半年に1回は「ガソリンを使い切る」

ガソリンは時間が経つほど酸化し、燃焼性能が低下していきます。PHEVの場合、電気走行が中心になるとガソリンが半年以上タンクに残り続けることも珍しくありません。そこで、半年に1回は長距離ドライブを行い、タンク内の古いガソリンを使い切ることが重要です。

ガソリンを完全に消費してから新しい燃料を入れることで、常に新鮮な状態を保てます。また、長距離走行はエンジン内部のカーボン除去にもつながり、車全体のコンディション維持にも効果的です。PHEVを長く快適に使うための大切な習慣です。


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まとめ:プラグインハイブリッド(PHEV)は「電気だけ」ではダメ

プラグインハイブリッド(PHEV)は、電気とガソリンを状況に応じて使い分けることで本来の性能を発揮する車です。電気だけで走れるからといって、長期間ガソリンを使わないままにすると、PHEVの設計思想から外れた使い方になってしまいます。

ガソリンを使わないリスク

電気走行に偏りすぎると、ガソリンが劣化しやすくなり、エンジン始動時の不調や、最悪の場合はトラブルや故障につながることがあります。PHEVのエンジンは「使わないほど良い」ものではなく、定期的に動かすことで状態を保つ設計になっています。

長く快適に使うための基本対策

プラグインハイブリッド(PHEV)を良好な状態で使い続けるためには、月に1回程度はエンジンを作動させて走行すること、ガソリンを長期間入れっぱなしにしないために定期的に満タン給油を行うことが効果的です。必要に応じて燃料添加剤を使用することで、燃料系統の状態を保ちやすくなります。

「電気で走れる」からこそ意識したい使い方

プラグインハイブリッド(PHEV)は、電気で走れることが大きな魅力ですが、その魅力を活かすためにもガソリンを適度に使うことが欠かせません。「電気で走れるからガソリンは使わない」のではなく、電気とガソリンを適切に使うという意識が、PHEVを長く快適に使うポイントです。

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PHEVで「ガソリンが劣化する」問題|よくある質問(FAQ)

Q1: ガソリンが劣化したら、どうすればいいですか?

ディーラーまたはガソリンスタンドで、タンク内のガソリンを抜いて新しいものに入れ替える作業が必要です。費用は1〜3万円程度かかります。

Q2: 燃料添加剤は、どのタイミングで入れるべきですか?

給油時にタンクに入れるのが基本です。長期間(1ヶ月以上)ガソリンを使わない予定がある場合、事前に添加剤を入れておくと効果的です。

Q3: エンジンを使わずに電気だけで走ると、保証が無効になりますか?

メーカーによりますが、取扱説明書の指示に従わず、ガソリン劣化による故障が発生した場合、保証対象外となる可能性があります。定期的にエンジンを使うことが推奨されます。

Q4: ガソリンが劣化しているかどうか、自分で確認できますか?

見た目では判断が難しいですが、エンジンの始動不良、ノッキング、異臭などの症状があれば劣化の可能性があります。不安な場合はディーラーで点検してもらいましょう。

Q5: PHEVではなく、完全なEVにすればガソリン劣化の心配はなくなりますか?

完全なEVにはガソリンタンクがないため、この問題は発生しません。ただし、EVには航続距離や充電インフラの問題があるため、ライフスタイルに合わせて選択してください。

Q6: ハイブリッド車(非PHEV)でも、ガソリン劣化は起こりますか?

通常のハイブリッド車は、頻繁にエンジンが始動するため、PHEVほどガソリン劣化の問題は起こりにくいです。ただし、長期間使用しない場合は注意が必要です。

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