
EVを購入してしばらくすると、「もしトラブルが起きたらJAFは来てくれるのか」という疑問が自然と浮かびます。ガソリン車ではガス欠やバッテリー上がりの対応が一般的ですが、EVでは同じように考えてよいのか分かりにくいものです。
日常的には問題なく使えていても、万一の場面を想像したときに不安が生まれるのが特徴です。
EV特有のトラブルがイメージしにくい
EVではガソリンがないためガス欠という概念がなく、代わりに「電欠」という状態になります。しかし、電欠時にどうなるのか、どこまで走れるのか、どんな対応が必要なのかは経験がないとイメージしにくい部分です。
また、充電設備のトラブルなども含め、従来の車とは異なるリスクがあるため、事前知識がないと不安を感じやすくなります。
JAFは対応可能だが内容は大きく異なる
実際にはEVでもJAFを呼ぶことは可能ですが、その対応内容はガソリン車とは大きく異なります。ガス欠の代わりに電欠、エンジンバッテリーではなく補機バッテリーのトラブルなど、出動理由が変わります。
また、タイヤパンクなど車種に関係ないトラブルの割合が高いのも特徴です。EVならではの事情を理解することが重要です。
EVならではのロードサービスの考え方が必要
EVのトラブル対応では、保険のロードサービスとJAFの役割も含めて整理しておく必要があります。特に電欠時の対応は、ガソリン補給のようにその場で解決できるとは限らず、レッカー移動が前提になるケースもあります。
本記事では、EVユーザーが実際に知ることになる現実と、その背景にあるロードサービスの仕組みを詳しく解説します。
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EVの「電欠」トラブルとは?

「ガス欠」ならぬ「電欠」の恐怖
EVにはガソリンタンクがないため、ガス欠はありません。しかし、代わりに「電欠」があります。バッテリー残量がゼロになると、EVは完全に停止し、動かなくなります。
ガソリン車では、ガス欠になってもJAFが携行缶でガソリンを持ってきて給油すれば、その場で復旧できます。しかし、EVの電欠は、その場で充電することが困難です。JAFは充電設備を搭載した車両を持っていないため、基本的には最寄りの充電スポットまでレッカー移動することになります。
この「その場で復旧できない」という点が、電欠の最も厄介なところです。また、レッカー移動の距離が長いと、JAF会員でも追加料金が発生することがあります。
「電欠は自己責任」という風潮
ガソリン車のガス欠は「うっかりミス」として同情されることがありますが、EVの電欠は「自己管理の失敗」として厳しく見られる傾向があります。
電気自動車(EV)は航続距離が常時表示され、充電スポットもナビで検索できるため、「計画的に充電していれば電欠は起きないはず」という考え方があります。しかし、実際には、予期せぬ渋滞、充電スポットの混雑、充電器の故障などで、電欠に陥ることがあります。
また、冬場はバッテリー性能が低下し、表示よりも早く電池が減ることもあります。それでも、「電欠は自己責任」という風潮があるため、JAFを呼ぶことに心理的なハードルを感じる人もいます。
「レッカー先の充電スポットが使えない」リスク
電欠でJAFを呼び、最寄りの充電スポットまでレッカー移動してもらったとします。しかし、そこに着いたら充電器が故障していた、先客がいて順番待ちになった、というケースがあります。
この場合、さらに別の充電スポットまで移動する必要があり、追加のレッカー費用がかかることもあります。また、深夜や早朝に電欠した場合、最寄りの充電スポットが閉鎖されている(ショッピングモール内の充電スポットなど)こともあります。この「レッカー先で充電できない」リスクが、電欠の恐怖をさらに増幅させます。
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EVの「補機バッテリー上がり」という盲点

「駆動用バッテリー」と「補機バッテリー」の違い
電気自動車(EV)には2種類のバッテリーがあります。
一つは「駆動用バッテリー」(メインバッテリー)で、モーターを動かすための大容量バッテリーです。
もう一つは「補機バッテリー」(12Vバッテリー)で、ライト、ドアロック、エアコン、カーナビなどの補助機器を動かすための小型バッテリーです。多くの人が「電気自動車(EV)にはバッテリー上がりがない」と思い込んでいますが、実際には補機バッテリーが上がることがあります。
駆動用バッテリーに残量があっても、補機バッテリーが上がると、車のシステムが起動せず、何もできなくなります。この「補機バッテリー上がり」は、EVユーザーの盲点です。
「長期間乗らないと上がる」
補機バッテリーは、電気自動車(EV)を使わずに放置していると、自然放電で上がることがあります。ガソリン車と同様、1ヶ月以上乗らないと上がるリスクが高まります。
特に、コロナ禍でリモートワークが増え、車をほとんど使わなくなった家庭では、補機バッテリー上がりが多発しました。「EVだからメンテナンスフリー」という思い込みが、この問題を見落とさせます。
また、駆動用バッテリーは定期的に充電していても、補機バッテリーは別系統なため、充電されないこともあります。
「ジャンプスタート」が必要
補機バッテリーが上がった場合、ガソリン車と同じように「ジャンプスタート」が必要です。JAFや他の車からブースターケーブルで電気を供給し、補機バッテリーを起動させます。
ただし、EVのボンネット内の構造はガソリン車と異なるため、ジャンプスタートの手順を知らない人が多いです。また、EV専用のジャンプスタート手順があるため、一般の人が手伝おうとしても失敗することがあります。
結局、JAFを呼ぶことになり、「EVなのにバッテリー上がりでJAFを呼ぶとは思わなかった」という驚きを感じます。
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EVの「タイヤトラブル」が意外と多い

「EVは重い」ためタイヤが摩耗しやすい
電気自動車(EV)はバッテリーの重量があるため、同クラスのガソリン車より200〜500kg重いことが多いです。この重量がタイヤに負担をかけ、摩耗が早まります。
また、電気自動車(EV)は加速性能が高く、急加速・急減速を繰り返すことで、タイヤへの負担がさらに増します。タイヤの摩耗が早いということは、パンクやバーストのリスクも高まるということです。
実際、JAFの出動理由の統計でも、EVのタイヤトラブルは比較的多いとされています。
「スペアタイヤがない」車種が多い
電気自動車(EV)の多くは、重量を減らすため、またはバッテリースペースを確保するため、スペアタイヤを搭載していません。代わりに、パンク修理キットが付属していることが多いです。
しかし、パンク修理キットでは修理できないケース(サイドウォールの損傷、大きな穴など)もあります。この場合、JAFを呼んでレッカー移動するしかありません。
ガソリン車なら、スペアタイヤに交換してその場で走行できることが多いですが、EVではそれができないことが、タイヤトラブル時の不便さを増しています。
「タイヤ交換の難しさ」
EVのタイヤは、低転がり抵抗タイヤや専用タイヤが使われることが多く、一般的なタイヤと異なります。そのため、普通のタイヤショップでは在庫がなく、取り寄せに時間がかかることがあります。
また、電気自動車(EV)は重量があるため、タイヤ交換時にジャッキアップする位置が重要です。誤った位置でジャッキアップすると、車体を損傷する恐れがあります。
このため、JAFでも慎重な対応が求められ、場合によってはディーラーへのレッカー移動が推奨されることもあります。
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EVは「JAFは呼べるが、対応が限定的」という現実

「充電サービス」はJAFの対象外
JAFのWebサイトを見ると、「EVでも出動します」と書かれていますが、注意書きに「充電サービスは対象外」とあります。
つまり、電欠でJAFを呼んでも、その場で充電してもらうことはできません。
基本的にはレッカー移動のみです。ガソリン車のガス欠なら、その場で給油して復旧できるのに、EVはレッカー移動という手間がかかります。この「対応の限定性」が、EVユーザーにとってJAFを呼ぶハードルを高くしています。
「EV専門の知識がない」スタッフもいる
JAFのスタッフは、ガソリン車のトラブル対応には慣れていますが、EVに関しては経験が少ないスタッフもいます。補機バッテリー上がりのジャンプスタート、高電圧システムへの注意、ジャッキアップの位置など、電気自動車(EV)ならではの注意点があります。スタッフによっては、これらの知識が不十分で、対応に時間がかかることがあります。
また、EVの構造が車種ごとに大きく異なるため、マニュアルを確認しながら慎重に作業することもあり、復旧までに時間がかかることがあります。
「自動車保険のロードサービス」との使い分け
多くの自動車保険には、ロードサービスが付帯しています。JAFと保険のロードサービスは、どちらも利用できますが、補償内容が異なります。
JAFは年会費制で、何度でも利用でき、家族も対象になることが多いです。
一方、保険のロードサービスは無料ですが、年間の利用回数に制限があったり、翌年の保険料に影響することがあります。電気自動車(EV)ユーザーは、電欠やタイヤトラブルのリスクを考慮して、JAFと保険のロードサービスの両方に加入しているケースも多いです。どちらを使うべきかは、状況によって判断する必要があります。
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まとめ:EVでもJAFは必要、ただし出動理由が違う
電気自動車(EV)を所有してからロードサービスの出動理由を調べると、多くの人がまず「トラブルの内容がまったく違う」ことに気づきます。代表的なのはガス欠ではなく電欠です。さらに見落とされやすいのが補機バッテリー上がりで、走行用バッテリーが十分残っていても車が起動しないケースがあります。
また、EV特有というわけではありませんが、実際の出動理由として多いのはタイヤのパンクや空気圧異常などの足回りのトラブルです。つまり、電気自動車(EV)は故障が少ないというイメージとは裏腹に、トラブルの種類が“減る”のではなく“変わる”のが実態です。
電気自動車(EV)の救援はその場復旧が難しい
電気自動車(EV)でもロードサービスの必要性は変わりません。ただし対応方法が異なります。ガソリン車であれば燃料補給や応急修理で走行再開できる場面でも、EVの場合は現地復旧が難しく、基本は充電可能な場所までの搬送になります。
このため「呼べばすぐ走れるようになる」というより、「安全な場所まで移動させるサービス」という性格が強くなります。
事前対策が安心につながる
電気自動車(EV)のトラブルは予防でかなり減らせます。航続距離に余裕を持った充電計画、補機バッテリーの定期点検、タイヤ状態の確認、そしてロードサービスへの加入と内容確認。
これらを準備しておくことで、多くの不安は解消できます。また、万一救援を依頼する際はEVであることを最初に伝えると、搬送方法の判断がスムーズになります。電気自動車(EV)はトラブルが少ない乗り物ですが、ゼロではありません。そして発生したときの対応方法はガソリン車とは異なります。
だからこそ、ロードサービスは不要になるのではなく“役割が変わる”と理解しておくことが大切です。なお、本記事の内容は一般的な事例を基にした解説です。実際のサービス内容や料金、対応範囲は契約内容や地域によって異なるため、利用前に各サービスの公式情報を確認してください。
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EVは故障しないは本当?よくある質問(Q&A)
Q1: EVで電欠になったら、どうすればいいですか?
EVで電欠になった場合、まずJAFまたは保険のロードサービスに連絡しましょう。電欠の場合、その場で充電することはできないため、最寄りの充電スポットまでレッカー移動してもらうことになります。
レッカー移動の距離によっては追加料金が発生することがあるため、事前に確認しましょう。また、電欠を避けるために、バッテリー残量が20%を切ったら充電する、長距離移動前に充電計画を立てる、充電スポットの混雑状況を確認するなどの対策が重要です。
Q2: 補機バッテリー上がりを防ぐには、どうすればいいですか?
補機バッテリー上がりを防ぐには、定期的にEVを走行させることが重要です。1週間に1回、10分以上走行すれば、補機バッテリーが充電されます。また、長期間乗らない場合は、駆動用バッテリーの残量を50%程度に保っておくと、補機バッテリーへの充電が継続されることがあります(車種による)。
さらに、補機バッテリーの状態を定期点検でチェックしてもらい、劣化している場合は早めに交換することも有効です。
Q3: EVでJAFを呼ぶ場合、追加料金はかかりますか?
JAF会員であれば、基本的なサービス(バッテリー上がりのジャンプスタート、タイヤ交換、レッカー移動15kmまでなど)は無料です。ただし、レッカー移動が15kmを超える場合、1kmあたり730円の追加料金がかかります。また、高速道路上でのトラブルは、別途料金が発生することがあります。
非会員の場合は、基本料金(昼間8,380円、夜間10,480円)に加え、作業内容に応じた料金がかかります。EVの電欠でレッカー移動が長距離になる場合、高額になることがあるため、会員になっておくことをおすすめします。
Q4: 自動車保険のロードサービスとJAF、どちらを使うべきですか?
状況によって使い分けるのが賢明です。簡単なトラブル(タイヤ交換、バッテリー上がりなど)で、年間の利用回数制限に余裕がある場合は、保険のロードサービスを使うと良いでしょう。一方、電欠で長距離レッカー移動が必要な場合、または年間の利用回数が上限に達している場合は、JAFを使う方が経済的です。
また、JAFは家族が運転している車でも対象になることが多いため、家族全体のトラブルに備えるならJAF会員になる価値があります。
Q5: EVのタイヤがパンクした場合、どうすればいいですか?
EVのタイヤがパンクした場合、まずパンク修理キットで応急処置を試みます。小さな穴であれば、修理キットで一時的に修理できることがあります。ただし、修理キットで対応できない場合(大きな穴、サイドウォールの損傷など)は、JAFを呼んでレッカー移動してもらいます。スペアタイヤがない車種が多いため、自分でタイヤ交換することは困難です。
また、EVのタイヤは専用タイヤが多いため、パンク後はディーラーや専門店で交換することをおすすめします。
Q6: EVでJAFを呼ぶとき、伝えるべきことはありますか?
JAFを呼ぶ際は、まず「EVです」と伝えることが重要です。EVであることを伝えることで、スタッフが適切な機材や知識を持って対応できます。また、トラブルの内容(電欠、補機バッテリー上がり、タイヤパンクなど)、車種とメーカー、現在地、駆動用バッテリーの残量(わかる場合)を伝えましょう。
特に電欠の場合は、最寄りの充電スポットまでの距離を確認し、レッカー移動の料金を事前に把握しておくと安心です。


























