燃料電池自動車(FCV)の特徴、EVと比較
燃料電池自動車(FCV)は、水素と酸素の化学反応によって電気をつくり、その電力でモーターを動かすクリーンな自動車で、走行中にCO2を全く排出しません。
また、水素ステーションでの充填時間は約3~5分と、ガソリン車並みのスピード感で補給が可能です。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)のように長時間の充電を待つ必要がなく、使い勝手の良さが魅力です。
1回の水素充填での航続距離は約600~800km程度とされており、ガソリン車と同等かそれ以上の長距離走行が可能です。
FCV、EV、PHEV、ガソリン車の概要を比較
FCV | EV | PHEV | ガソリン車 | |
---|---|---|---|---|
動力源 | モーター | モーター | エンジン+モーター | エンジン |
燃料 | 水素 | 電気 | ガソリン+電気 | ガソリン |
排出ガス | 水のみ | ゼロ | 排出あり (少なめ) |
排出あり |
航続距離 | 約600〜800km | 約200〜600km | 電気:約60km ガソリン:約500〜800km |
約500〜800km |
走行コスト | 安い (1kmあたり約10円) |
非常に安い (1kmあたり約3〜5円) |
安い (短距離EV運用時) |
高い (1kmあたり約16円以上) |
初期費用 | 非常に高い(補助金あり) | 高い(補助金あり) | 高い(補助金あり) | 比較的安い |
スタイル | 都市部 (充電スポットが多い) |
都市部 短距離移動が多い人 |
短距離移動と 時々遠出 |
長距離移動 地方利用 |
燃料電池自動車(FCV)の主な構造
燃料電池スタック
燃料電池自動車(FCV)の心臓部にあたるのが、燃料電池スタックです。水素と空気中の酸素を化学反応させることで電気をつくり出し、その電気を使ってモーターを動かします。発電の過程では二酸化炭素などの有害な排出物は発生せず、生成されるのは水だけ。環境負荷が極めて小さいのが最大の特徴です。
水素タンク
燃料となる高圧水素ガスを安全に貯蔵するタンクで、700気圧(約70MPa)で圧縮された水素を搭載しております。水素を安全に保管するため、タンクには高強度のカーボン複合素材が使われています。1回の充填でおおよそ500km前後の走行が可能で、燃料補給の時間も約3〜5分と非常に短いのが魅力です。
空気供給システム
燃料電池の発電には酸素が必要で、空気供給システムは車外から空気を取り込み、酸素だけを取り出して燃料電池スタックに供給します。空気中の異物や水分を取り除くフィルターも組み込まれており、効率的で安定した発電を実現します。
電動モーター
燃料電池の発電電力は、燃料電池自動車(FCV)に搭載された電動モーターを動かすために使われます。電動モーターは電気自動車(EV)と同様に高トルクかつ静粛性に優れており、滑らかで力強い走りを実現します。また、ブレーキ時に発生するエネルギーを回収する「回生ブレーキ」も搭載されています。
高電圧バッテリー
燃料電池の発電電力とは別に、燃料電池自動車(FCV)には高電圧バッテリーが搭載されています。高電圧バッテリーは発進時や加速時など、一時的に大きな電力が必要な場面で電動モーターをサポートする役割を担い、回生ブレーキで得られた電力を一時的に蓄えることもできます。
パワーコントロールユニット
燃料電池の発電電力とバッテリーからの電力を適切に制御し、電動モーターに最適な電力を供給する装置がパワーコントロールユニットです。走行状況・加速度合いに応じて、電力の配分をリアルタイムで調整し、エネルギー効率の良い走行を支えます。
排水システム
燃料電池の発電によって発生する水を排水するために、燃料電池自動車(FCV)には専用の排水システムが備わっており、走行中や停止時に自動的に水を排出します。
排水により内部の過剰な湿度や結露を防ぎ、燃料電池の性能を安定して維持することができます。
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燃料電池自動車(FCV)の人気車種ランキング
燃料電池自動車(FCV)の人気車種ランキング、価格、仕様など一覧で紹介いたします。
燃料電池自動車(FCV)の人気ランキング
燃料電池自動車(FCV)の最新の人気車種ランキングを以下に紹介いたします。
ランキングは販売台数や人気、性能などの指標から評価しております。
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ランキング | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
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車種 | トヨタ MIRAI | トヨタ クラウンセダン | ホンダ CR-V e | Hyundai NEXO |
画像 | ![]() |
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価格 (定価) |
Z:822万円 G:741万円 |
830万円 | 809万円 | 777万円 |
航続距離 | 850km | 820km | 621km | 700km |
特徴 | ・Toyota Safety Sense搭載 ・充填時間は約3分 ・高圧水素タンクを3本搭載 |
・Toyota Safety Sense搭載 ・セダンらしいロングボディ ・後席空間が非常に広い |
・米国GMと共同開発の電池ユニット ・約3分で水素満充填 ・広々とした室内と荷室スペース |
・12.3インチワイドディスプレイ ・充填時間は約5分 ・Hyundai SmartSenseを搭載 |
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主要なプ燃料電池自動車(FCV)の価格と仕様を比較
主要な燃料電池自動車(FCV)で、V2Hやトライブリッド蓄電システムの対応車種を中心に価格や特徴を一覧で紹介します。
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燃料電池自動車(FCV)の補助金は?
燃料電池自動車(FCV)の販売価格は非常に高額ですが、FCVの導入に対して国や自治体から高額の補助金が交付されております。
自治体の補助金は予算が少なく早期終了することが多いので、お早めのご検討がおすすめです。
自治体次第では、燃料電池自動車(FCV)とV2Hをセット導入することで、補助額が加算されることもありますので、この機会にV2Hの導入もおすすめです。
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燃料電池自動車(FCV)のメリット・デメリット
燃料電池自動車(FCV)の導入メリット
燃料電池自動車(FCV)は長距離も安心!
燃料電池自動車(FCV)は、1回の水素充填でおよそ600~800kmの航続距離を確保できるため、長距離ドライブでも安心して利用できます。
さらに、水素の充填にかかる時間はわずか約5分と、ガソリン車と同等のスピードで完了するため、充填時のストレスもほとんどありません。
ただし、現時点では水素ステーションの数が限られているため、出発前に充填可能な場所をしっかり確認しておくことが重要です。
燃料電池自動車(FCV)は走行コストが安い!
水素1kgあたり100~120km程度走行でき、満充填でも500km以上の走行が可能。水素価格は地域により異なりますが、1kmあたりのコストは約10円で、電気自動車(EV)と比較すると割高ですが、ガソリン車と比較すると非常に安価です。
さらに、メンテナンスコストも安く、エンジンやミッションを搭載していないため、オイル交換やベルト類の交換など、ガソリン車で頻繁に必要となる整備項目がほとんどありません。
ブレーキパッドの減りも少ない傾向があり、定期的な点検や修理コストを含めても、トータルでの維持費は割安です。
燃料電池自動車(FCV)は環境にやさしいだけでなく、日々のランニングコストを抑えられる経済性の高いクルマとして注目されています。
燃料電池自動車(FCV)は静音性が極めて高い!
燃料電池自動車(FCV)は、走行中の静音性が非常に高いです。
燃料電池自動車(FCV)は、水素と酸素の化学反応によって電気を発生させ、その電力でモーターを駆動して走行します。
エンジンを使わない構造のため、ガソリン車のようなエンジン音や振動がなく、非常に滑らかで静かなドライブ体験が可能です。
特に住宅街や深夜の走行など、周囲への騒音配慮が求められる場面では燃料電池自動車(FCV)の静音性は大きなメリットです。
アイドリング中の騒音もほとんどなく、信号待ちや渋滞時にも快適な室内環境を維持できます。
電気自動車(EV)と同様に、モーター特有のスムーズな加速も、快適性と静音性を高める要因です。
高い静粛性により、ドライバーだけでなく同乗者のストレスも軽減され、長距離ドライブでも疲れにくい点も魅力です。
燃料電池自動車(FCV)は、未来志向のクルマとして、環境性能だけでなく快適性の面でも優れた選択肢といえるでしょう。
FCVの導入支援補助金を活用できる!
燃料電池自動車(FCV)の導入促進として、国や自治体から高額の補助金が交付されております。
FCVは車両価格が非常に高額ですが、補助額も非常に高額で新車購入時に数十万~200万円ほどの補助金が受けられます。
補助金を活用すれば、燃料電池自動車(FCV)をより現実的な価格で導入でき、初期費用の負担を大幅に軽減できます。
補助金制度は予算枠や申請期間がありますので、燃料電池自動車(FCV)の導入を検討している方は早めのチェックがおすすめします。
FCVとV2Hの併用で停電対策!
燃料電池自動車(FCV)とV2H機器をセット導入することで、停電時にFCVから家庭内に電力供給できます。
200V対応のエアコンやエコキュートなどを含む自宅全体の電力をまかなえるため、停電時でも普段と変わらない生活を維持することが可能です。
燃料電池自動車(FCV)の航続可能距離は600~800kmとバッテリーとしての容量が非常に大きいので、災害が長引いた際も生活インフラを維持できます。
燃料電池自動車(FCV)の導入デメリット
燃料電池自動車(FCV)は車両価格が高い
燃料電池自動車(FCV)のデメリットの1つは価格が非常に高いことで、車両価格は800万円ほどと高級車なみの価格相場です。
最先端の水素燃料電池システムを搭載しており、開発・製造にかかるコストが非常に高額です。EVやPHEVと比較しても価格が割高となり、手が届きにくい車両となっています。
国や自治体からも非常に高額の補助金が交付されているので、活用することである程度は導入費用を抑えることができます。
燃料電池自動車(FCV)は充填場所が少ない
燃料電池自動車(FCV)の最大のデメリットは、燃料の水素を充電できる水素ステーションが非常に限られていることです。
日本全国に設置されている水素ステーションの数はまだ少なく、特に地方では設置が進んでいないため、長距離移動や地方へのドライブには不安です。水素ステーションの整備には高額な初期費用と専門的な設備が必要となるため、民間企業だけでの整備は難しく、行政による支援や時間を要するのが現状です。
このようなインフラの未整備が、燃料電池自動車(FCV)の本格的な普及の障壁となっており、今後の普及拡大には全国的な水素ステーションの拡充が不可欠です。車両性能や環境性能は高く評価されているものの、インフラ面の課題が利用者の利便性に直結していることは大きな課題です。
燃料電池自動車(FCV)は車種が極めて少ない
燃料電池自動車(FCV)は現状ではライナップ数が極めて少なく、国産車ではトヨタMIRAIやホンダCR-Veなど数車種に限られます。
燃料電池自動車(FCV)の開発・製造に高い技術力とコストが必要であり、インフラ整備の遅れもあいまって、各自動車メーカーは新規参入に消極的です。現状はまず、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)分野に注力し、ラインアップの拡充を優先しているのが実情です。
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燃料電池自動車(FCV)の充填方法
燃料電池自動車(FCV)の水素充填におけるメリットは「充填時間の短さ」で、ガソリン車と同様に5分程度で燃料補給を完了できます。
満充填することで600〜800kmほどの航続距離を確保でき、長距離ドライブにも適しています。電気自動車(EV)のように数時間かけて充電する必要がないので、燃料補給の利便性は高いです。
しかしながら、水素ステーション数が極めて少なく、特に地方都市は水素ステーションの設置場所が限られます。
燃料電池自動車(FCV)の水素充填の仕組みは?
燃料電池自動車(FCV)は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)と異なり、バッテリーの充電ではなく水素ガスの「充填」により走行できます。
車載の水素タンクに高圧で水素を補給し、燃料電池スタックと呼ばれる装置で水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、電気モーターを動かして走行します。発電時に発生するのは水だけで、排出ガスはゼロという非常にクリーンな次世代自動車です。
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燃料電池自動車(FCV)の市場の最新動向は?
燃料電池自動車(FCV)は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)と同様に次世代自動車の一種です。
走行中は水のみを排出する究極のゼロエミッション車で、EVやPHEVと比較して環境性能が圧倒的に高いです。
燃料電池自動車(FCV)の日本市場
日本は燃料電池自動車(FCV)の分野においては先進国で、トヨタMIRAIなどの車種はグローバルで販売されています。
日本では国や自治体から高額の補助金が交付されており、燃料電池自動車(FCV)の導入を支援する体制が整っております。
一番の課題は、充電ステーションの数が圧倒的に少ないことで、特に地方には水素ステーションが皆無で長距離運転が不安です。また、燃料電池自動車(FCV)のラインナップが少ないことも国内市場の課題です。
燃料電池自動車(FCV)の海外市場
燃料電池自動車(FCV)の海外市場は、Hyundai NEXOが市場を席巻しています。
ドイツやカリフォルニア州などでは、水素インフラの整備を国家戦略に掲げ、商用車分野を中心にFCVの導入を積極化しています。
また、ヨーロッパでは商用トラックやバスなど大型車両における水素利用が進んでおり、個人向け乗用車よりも法人向け需要が期待されています。水素の製造や流通コストの課題は残るものの、脱炭素社会に向けた施策の中で着実に燃料電池自動車(FCV)の普及がすすんでおります。
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燃料電池自動車(FCV)|よくある質問(FAQ)
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