ダイキンは、エコキュートの大手メーカーの一角として高いシェアを有しています。実績が豊富で信頼性も高く、ハイスペックな製品を数多く取り揃えているため、エコキュートの新規購入や買い替えの際には有力候補となるでしょう。
ただし、ダイキンエコキュートの製品モデルやタイプは多種多様です。ニーズや設置場所に合った機器を購入するためには、ダイキンエコキュートの特徴を熟知する必要があります。
この記事では、ダイキンエコキュートの基本知識や特徴、プッシュポイント、口コミ評判、選定ポイント、節約方法について解説しました。ダイキンエコキュートの購入や買い替えを検討中の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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ダイキンエコキュートの基本：省エネと快適性
ダイキンエコキュートの基本的な特徴は、「省エネ」と「快適性」です。省エネに関しては、高効率ヒートポンプの活用によって、より少ないエネルギーで多くの湯を作り出すことができます。また、『エコふろ保温』と呼ばれる機能により、追い焚きの回数を減らして消費効率の向上を実現します。
快適性に関しても、便利機能のオンパレードです。心地よい温熱効果に包まれる『ウルトラファインバブル入浴』や、快適シャワーを実現する高圧給湯320kPaを実現したパワフル高圧給湯、入浴者毎に温度設定が可能な温浴タイム、適切な使用湯量を設定するスマート貯湯など充実した機能が光ります。
快適な給湯ライフを満喫しつつ、同時に余分なエネルギーを節約して省エネも実現するのが、ダイキンエコキュートの核心的なエッセンスといえます。
なぜダイキンエコキュート？その特徴と利点
ダイキンエコキュートはなぜ多くのユーザーに選ばれるのでしょうか。ここではダイキンエコキュートの選ばれる理由となっている、設備の特徴と利点を紹介します。
「快適」が得られる
ダイキンエコキュートの一特徴は「快適」が得られることです。上述のウルトラファインバブル入浴やパワフル高圧給湯だけでなく、外気温に応じて沸き上げのパワーを自動制御できる『ターボ沸き上げ』や、湯切れしそうになっても自動で沸き増しをする『沸き増し能力アップ』など、さまざまな快適機能を搭載しています。
『ツイン給湯』では使用場所によって異なる温度設定が可能なほか、『2カ所同時給湯』を活用すると、シャワーを浴びながらキッチンで洗い物をすることも可能です。
ただ「快適」を演出する象徴的な機能は、なんといってもウルトラファインバブル入浴です。直径1マイクロメートル未満の微細な気泡により、温熱効果、美肌効果、洗浄効果とさまざまな快適が味わえます。
「清潔」が得られる
ダイキンエコキュートは高い除菌力や洗浄機能を搭載し、ユーザーに「清潔」を提供します。お湯が汚れても、すかさず除菌効果の高い深紫外線（UVC）を照射して菌の増殖を抑えるため、常時きれいなお湯で快適に入浴することが可能です。
日常のお風呂掃除も簡単です。ダイキンエコキュートは『自動ふろ配管洗浄(かんたん洗浄)』を備えており、浴槽の栓を抜くだけで配管内を自動洗浄します。手動での洗浄も可能なほか、市販の洗浄剤を使用してよりきれいに掃除する『ふろ配管洗浄（しっかり洗浄）』（半年に1回以上のお手入れ）を行うとさらに万全です。
「安心」が得られる
ダイキンエコキュートには、さまざまな安心機能も備わっています。例えば『あらかじめ霜取り』は、沸き上げ運転後に室外機に霜が付いていたら、すぐ霜取り運転を開始します。また『チャイルドロック』では、お子さまの入浴時のいたずら防止が可能です。
『非常用水取出し』では、断水時にタンク内の水を非常用水として活用できます。『防雪対応ファン設定』は、雪で室外機の送風ファンが回らなくなるのを防止できる便利機能です。このように、ダイキンエコキュートは多彩な安心機能を搭載しており、季節や状況に関係なくいつでも安心して利用できます。
「便利」が得られる
ダイキンエコキュートは、“あると助かる”“利便性が高まる”さまざまな便利機能も搭載しています。例えば『昼間シフト機能』では、太陽光発電の余剰電力を活用して、夜間の沸き上げ量をおさえながら効率よく沸き上げます。また『沸き上げ休止設定』では、数日かお湯を使用しない場合に、沸き上げを2〜30日間停止に設定することが可能です。
さらに『沸き増し』では、急にたくさんのお湯が必要になった場合に、追加で沸き上げを行います。『ふろ自動』では、ワンタッチでお湯はり・保温・たし湯まで自動で行うことができ非常に便利です。「アプリ」を活用すると、無線LAN接続機能を搭載したリモコンと通信して、アプリからエコキュートを遠隔操作できます。
※ラインナップによって使用できない機能があります。
ダイキンエコキュートのモデル比較：あなたに最適な選択
ダイキンエコキュートは、モデルによって給湯タイプや容量、サイズが異なっています。ここでは、ダイキンエコキュートのモデル比較と最適な選び方を紹介します。
好みに合わせて選ぶ
ダイキンエコキュートはお風呂の機能に合わせて、以下3つの給湯タイプから選べます。
● フルオートタイプ
● オートタイプ
● 給湯専用らくタイプ
フルオートタイプは、すべておまかせ全自動タイプです。お湯はり・保温・自動たし湯まですべて自動で行います。対象モデルは、「パワフル高圧 Xシリーズ 角型」「高圧・角型」「パワフル高圧 X シリーズ 薄型」「パワフル角型（寒冷地仕様）」です。
オートタイプは、いわゆるセミオートです。全自動ではありませんが、ふろ自動ボタンを押すと、設定した湯量・湯温でお湯はりができます。対象モデルは「パワフル高圧・角型」。
給湯専用らくタイプは、台所やお風呂の蛇口からお湯が出るシンプルなエコキュートです。フルオートタイプやオートタイプと比べて機能は多くありませんが、シンプルな分、価格がおさえられます。対象モデルは「パワフル高圧 Xシリーズ 角型」「高圧 Xシリーズ 角型」「高圧・角型」「パワフル高圧・角型（寒冷地仕様）」です。
家族の人数と使用湯量で選ぶ
ダイキンエコキュートのタンク容量は、460L(4〜7人向け)と370L(3〜5人向け)があり、家族の人数と使用湯量に合わせて選ぶのがポイントです。ゆとりのある容量を選ぶためには、使用湯量をシミュレーションすることが大事になります。
ダイキンエコキュートでの、家族の人数と使用湯量の目安は以下のとおりです。
460L(4～7人)の場合・・・おふろ湯はり1回約180L+シャワー7回+洗面・台所
370L(3～5人)の場合・・・おふろ湯はり1回約180L+シャワー5回+洗面・台所
※使用湯量は平均的な数値です。実際の湯量は使用状況や使用方法によって変化します。
設置場所にあわせて選ぶ
ダイキンエコキュートは、形状・サイズにもバリエーションがあります。貯湯ユニット・ヒートポンプユニットの形状には「角形」と「薄型」があり、それぞれサイズが異なっているため、設置環境に適したサイズを選ぶ必要があります。
「角形」の貯湯ユニットは、高さが460Lタイプで2,175mm、370Lタイプで1,825mm、幅・奥行きがいずれも630mm/730mm。ヒートポンプユニットの高さは、735mm、幅825mm、奥行き300mmとなっています。
「薄型」の貯湯ユニットは、高さが460Lタイプで2,173mm、370Lタイプで1,813mm、幅・奥行きはいずれも1.075mm/438mm。ヒートポンプユニットの高さは735mm、幅825mm、奥行き300mmとなっています。
結果、ダイキンエコキュートの「角形」は余裕のあるスペースや屋内設置向け、「薄型」は狭いスペースの設置向けとなります。
ダイキンエコキュートの口コミと評判
ダイキンエコキュートの口コミや評判にはさまざまなものがありますが、特に目立つのが省エネ性や快適性への評価です。「光熱費を削減できた」「電気代が少なくて済む」「光熱費が3割安になった」など、省エネや電気代の節約を実感している方の書き込みやレビューを多く見ることができます。
快適性に関しては、パワフル給湯への評価が高いです。「高い水圧なため、気持ちいいシャワーが浴びれる」といった内容のレビューが散見されます。その他、「火事の心配がない」など安全性や、ダイキンが蓄積したノウハウを持つヒートポンプへの信頼の高さをうかがわせる口コミもあります。
このような口コミや評判は、ダイキンエコキュートの導入を検討するさいの貴重な参考データとなるでしょう。
初心者ガイド：エコキュートの選び方と設置のポイント
ここでは、ダイキンに限らずエコキュート全体の選び方と設置のポイントを解説します。
エコキュートの一般的な選び方
メーカーを問わずエコキュートの一般的な選び方のポイントは、「給湯タイプ」「タンク容量」「水圧」「メーカー」「設置場所」の5つが基準となります。給湯タイプは、全自動のフルオート、半自動のセミオート、給湯専用タイプの3つがあり、ご家族の予算やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
タンク容量は沸かした湯を貯めるいわゆる貯湯タンクの容量です。使用人数やライフスタイルで選びますが、容量が大きいほど値段も高くなるため予算とのバランスも重要です。メーカーは、知名度や信頼性だけでなく、購入後のサポート体制もチェックしましょう。
設置場所は、設備を購入する前にスペースを確認し、スペースにフィットするサイズのエコキュートを選ぶのがポイントです。タンク容量が大きい場合は広いスペースが必要になります。スペースが狭いときは、薄型の設備を導入するのがよいでしょう。
エコキュート設置の注意点
エコキュートを設置する際は、近隣住民に配慮することが大事です。例えば隣家との距離が近い場合は、騒音トラブルを回避するため、設置場所としてご近所様の寝室のそばを避けるのがベストです。また、ヒートポンプユニットの音が壁や塀に反射しないよう、周囲にスペースを設ける工夫も必要になります。
据付けに際しては安定性を確保することも大切です。音や振動が増大するのを防ぐため強度の高い場所に設置したり、設置架台を使用する場合は強固な台に据付けたり、水平になるように設置したりすることで、安定性を得ることができます。
節約術：ダイキンエコキュートで電気代を抑える方法
ダイキンエコキュートで電気代を抑えるコツは、余分にお湯を沸かさず、必要な量のお湯だけを沸かし、それを残さずに使いきることです。この点、湯量設定の『おまかせモード』を活用すると、システムが1週間分のお湯の使用状況を学習するため、自動で必要な湯量だけを沸かして電気代を節約できます。
自動沸き増しを節約する『沸き上げ一時休止』の機能も有効です。早めに風呂からあがったときなど、沸き増しが必要ない場合は、自動で沸き上げを停止します。お湯を数日間使用しないときは、『沸き上げ休止設定』で沸き上げを停止するように設定することも可能です。
他にも、追い焚きではなくタンク内の熱い湯をを足す『高温たし湯』や、湯音・湯量調整のムダを省ける『ふろ自動』などの機能を活用することで、ダイキンエコキュートにおける省エネ・省コストを実現できます。いずれであってもコンセプトは、必要な量だけお湯を沸かすことです。
ダイキン技術の秘密：高効率ヒートポンプシステムの解析
ダイキンエコキュートの人気を根底で支えているものは、高効率ヒートポンプシステムです。これはダイキンが長年にわたって取り組み続けている技術であり、豊富な積み重ねがあり、過去の実績が生かされているのが特徴となっています。
高効率ヒートポンプシステムのコンセプトは、熱エネルギーをムダなく効率よくかつ持続的に活用することです。これを実現するため、ダイキンエコキュートでは、ダイキンの代名詞でもある空調すなわちエアコンの技術が生かされています。
ヒートポンプは熱ポンプとも呼ばれ、空気中の熱エネルギーをコントロールして冷却したり加熱したりできます。この空気熱の制御という点において、ダイキンのエアコン技術が、エコキュートの機能面や製品づくりでも活躍しているのです。
ダイキンエコキュートの発売が始まったのは2002年です。それは唐突なひらめきやアイデアではなく、ダイキンが長年培ってきたエアコンの技術に支えられた、しっかりとした土台のある製品開発だったといえます。「ダイキンエコキュートの陰にダイキンのエアコン技術あり」といえるでしょう。
保証とサポート：ダイキンエコキュート購入後の安心
ダイキンエコキュートの魅力は製品のクオリティだけでなく、購入後の2つの安心サービス「保証」と「サポート」にもあります。
保証における安心
ダイキンエコキュートでは、商品購入後、本体は1年間、冷媒系統は3年間、タンク（缶体）は5年間の保証期間があります。保証期間中にトラブルや故障が発生した場合、修理費を保証してもらうことが可能です。
さらに、ダイキンエコキュートでは有償の10年間保証制度も用意。保証料金を支払うことで、10年間修理費が無料になったり、保証回数・保証上限数が無制限になったりするなど、充実したないようの保証サービスが受けられます。修理依頼は24時間365日対応です。
購入後のサポートにおける安心
ダイキンエコキュートでは、購入後のお困りごとにもしっかり対応してくれます。24時間365日対応のサポートを提供しており、お問い合わせ、修理のご相談、・お申込み、動画サポート、買い替えのご相談など幅広く受け付けています。
製品の使用方法や故障トラブルに関してはAIチャットサポートも利用可能なほか、「地震発生後のエコキュートのお困りごとへの対処方法」も公式WEBサイトに掲載中です。実際的な対応と情報提供のいずれにおいてもサポートが充実しています。
ダイキンエコキュートと太陽光発電の相性
ダイキンエコキュートと太陽光発電の相性は良好です。ダイキンではエコキュートと太陽光発電が連携する「おひさまエコキュート」を提供しており、これを活用すると、効率よく電気代を節約しながら快適な給湯ライフが実現します。
「おひさまエコキュート」の仕組みは簡単です。太陽光発電量の多い昼間に作った電気で昼間のうちにお湯を沸かしてタンクにためておき、夕方以降にお風呂で使用します。外気温が高い昼間にお湯を沸かすため、消費電力量を抑えることが可能です。
太陽光発電の売買価格は年々低下傾向にあり、売電するより自家消費に回すほうがメリットが多くなるケースも少なくありません。ダイキンの「おひさまエコキュート」を活用すれば、売電価格低下のデメリットを解消し、自家消費による省エネのメリットが得られるでしょう。
ダイキンのエコキュートの価格帯
ダイキンエコキュートの価格帯のボリュームゾーンは、50万〜70万円となっています。この価格は設備代金と設置費用を含めた1セットあたりの価格の目安です。実際の価格には幅があります。購入者の機種や設置条件、工事内容など諸条件によって変動するため、事前に見積りをとるなど相談することが大切です。
なお上記価格は、2022年4月〜2023年3月にダイキンに問い合わせを行い、成約に至った案件の販売価格を元に計算されています。
ダイキンエコキュートは総合力が高い
ダイキンエコキュートは、機器のスペックや快適性、省エネ性の良さもさることながら、連携性にもすぐれており、ダイキンエコキュート×太陽光発電（おひさまキュート）によるプラスアルファの省エネ＆電気代節約も実現するなど、総合力の高さが光ります。
外出先やリビングからお湯はりや追い焚きができるスマホアプリにも対応するなど機能性も豊富でポテンシャルの高いエコキュートです。保証・サポートなどサービス面も充実しているため、初めての方も安心して購入ができるでしょう。
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